Don’t take it for granted.

千葉国体終了。
全種目で準決勝進出。
成年男子舵手付きフォアは、準決勝でA県相手に終始半艇身差で二着。順位決定戦に。順位決定戦は他艇に水を空けて一着。最終結果は5位となりました。レースそのものの評価は日を改めて。
雨の中、リギングやオール移動でサポートをしてくれた大学生諸君に心から感謝します。県の代表として出漕している選手は、このような支援応援が当たり前のものと思ってはなりません。本来なら、フォア補漕の1名プラス、監督1名で、レースで漕ぐ選手以外には2名の余裕しかないのですから。
準決勝で敗退したクルーも、負け帰りをせず順位決定戦に臨むフォアクルーのサポートに回りました。最後の一艇に勝ってもらおうと、一人一人が自分にできることを探してくれたように思います。
戸田組・山口組は戸田へ帰り、荷物を降ろし後泊。
快く艇を貸して頂き、艇庫を使わせて頂いたN大関係諸氏に感謝。フォアの漕手は皆N大OB、現役で構成されているとはいえ、借りるというのは大変なことですから。
私はレンタカーを返してから、G大に。今回は、県の漕手として誰かが乗っているわけではない私の母校のG大から、急遽女子4X+の対校艇を借りました。自分がコーチをしている時も、原則対校艇は他チームには貸さないというマネジメントをしていたので、配艇練習中止で戸田で練習をしなければならないという緊急事態に、理解を示し原則を曲げて快諾してくれたU監督とG大の選手に感謝しています。ご挨拶と借艇料の支払いを済ませて、ご苦労さん会へ。選手それぞれの思いを聴くことが出来、チームとして、大きな課題を残しつつも、来年へと繋がる手応えを得て帰山しました。
台風に圧倒され、気圧の谷から生まれる強風に弄ばれ、配艇練習、レース日程、上がりと組み合わせなどなど、国体で対応しなければならない全ての要素への対応が一度に要求されるような大会だったように思います。来年は我が身だけに、何年も周到に準備してきた千葉県ボ関係諸氏の心情を思うと、ただただご苦労様と言うだけなのですが、二点だけ。

・準決勝での強風への対応。
9mを越える「真横」からの風 (=南風) は明らかにレーン差があり、実力差を打ち消して余りある結果を生んだ。さらには、スタートでのステイクボートのトラブルからか、風上のレーンをさらに風上へと移動させてのレース。ゴール判定はデジタル処理されたビデオ・写真判定でテクノロジーの精度が進んでいるのだが、レース配艇のシステムマネジメントそのものは旧態然であることに課題があるように思う。スタートからランドマーク毎にしっかりと風向風速を計測し、臨機応変にレーンを替えられるようなシステムは不可能なのだろうか?
・表彰式のあり方を再考して欲しい。
入賞各クルーから代表者が一人登壇し表彰を受ける。名誉のある登壇であろうはずが、クルーボートでは、代表者以外の漕手や舵手が最後に我がちにというか無秩序、野放図に登壇し、写真・ビデオを撮影する、という絵図は「愉快」という感情だけを生まないように思う。少年女子の表彰が一番先なので、そこでこのような動きがあると少年男子でも同様の動きとなる。まさか、成年ではないだろうと思っていたのだが、成年種目でも一部で見られたのは「残念」である。大人には、このような行動を窘める責任があろう。

  • 文句を言っていないで、お前のところも勝ってやればいいだけの話しじゃないか。

というようなメンタリティは生憎と持ち合わせていないので。

空港に妻と娘に迎えに来てもらい帰宅途中で学校に寄り、お土産を届け、不在の間の状況把握。
明日は文化祭、明後日は県の強化合宿です。
ナンパオを飲んで寝ます。

本日のBGM: A dream that we all share (The Lilac Time)