3+1

雨足も、ステップを踏むように強弱。
高2の授業が2コマ。
内容理解の設問となっている英文を用いて、プラスイメージの語句とマイナスイメージの語句の確認。
anglerを辞書で調べて、「鮟鱇」と考える者がいるかな、と思って、「どんな生物」を問うてみたが「釣り人」という解答のみ。『グラセン和英』で「鮟鱇」を引いて、anglerへ。名詞の「角度」との関連を少々。
言葉の選択と語句のまとまり、対句などに少し意識が回せれば、前半3パートを読んだ意義があろうというもの。
Part 3では、間接経験のknow of と直接経験のknow の使い分けを確認。

  • I know of no community that has experienced all the misfortunes I describe. (中略) A grim specter has crept upon us almost unnoticed, and this imagined tragedy may easily become a stark reality we all shall know.

後半3パートの最初のパートを聞き、読み、確認。

  • 明らかに文体が変わりましたよね?

語り文と、説明文・解説文との違い。
文法では、beforeとafterの処理について、本文をいったん離れて解説。豪州のABCニュースの記事から、銃の暴発事故から幸運にも一命を取り留めた男に関する描写。

  • The bullet went through his left arm before hitting his right forearm, shattering both bones.

このような、beforeを左から右、語順の通りに処理できるか、という投げかけ。
for the time being の語義を問う。訳語で分かったつもりになってはだめ。until の感覚が大切。 後半のパートは、「語」の定義と実感を伴う理解が鍵。動詞では、 -en が多く出てくるので、語形成を少しまとめる必要がでてきたかと。今日の段階で、unnoticedでのun-の作られ方には触れたのだが、基礎語彙が定着してからでないと難しい項目ではある。
あとは、卒業式を挟んで最後の授業。スペシャルゲストの特別講義を楽しめるといいのですが。

書いた人の顔の見えない文章、言葉そのものに力が宿っていない文章をどう扱うかは、教師の腕の見せ所でもある。英語が苦手なうちは、「〜について」の文章を読むことで英語に慣れ、覚えて、力をつける、というプロセスが楽なのかも知れないが、やはり「その人自身のことば」を聞き、読むことが本来の言葉のやりとりだろうと思う。その意味で、現行課程の教科書に収録されている「retoldもの」のクオリティを今一度検証しておく必要があるだろう。新しい指導要領では「読解」を単独のスキルとして扱う科目が消えてしまうので。

昼休みに前期試験終了組の頭髪服装検査。
6時間目、1,2年生は歌唱指導なので、その時間に学年会。
放課後は雨の中、校外巡視1時間。
その後、さらに学年会。

帰宅して、松岡修造の大声を受け流しながら、録画での「歴史」と立ち会う。
「銀河点」とは誰が言ったのだったか、そういいたい気持ちもよく分かる。5 componentsの得点が出る大会だとは覚悟していたのだが、ここまでとは。
数年来のファンであるキム・ヨナ選手の金メダル、浅田真央選手の銀メダルと順位は納得しています。
ただ、点数はちょっとね…。レピスト選手、長洲選手と、得点が出た選手のスコア内訳をもう一度見て、「後出しじゃんけん」の練習をしようかしら。
キム・ヨナ選手の身体操作の「巧さ」がよく分かるのが滑走時の肩胛骨から鎖骨・胸骨の緩め方なのですが、その部分は遺憾なく発揮されていたといえるでしょう。本人のコメントにもあるように、130-140の間の点数に値する演技だったと思います。私は、基礎点を踏まえて、135点と予想していましたので、得点を知った時は力が抜けました。「アゲヒバリ」や「死の舞踏」のころが懐かしいです。
浅田選手は、やはり前日練習や公式練習で、何本も3+跳んでいることがボディーブローのように効いてきたのかなと思います。いかに、超人的なスタミナを誇る浅田選手とはいえ、2日で3本決めるために何本跳んできたか。それを思ったのが、後半のエッジをひっかけたところ。今シーズン、リハビリあけで、まだまだトレーニングと本番との折り合いがついていなかった頃の高橋大輔選手がステップでよろけたりこけたりしていましたが、あの様子が脳裏をよぎりました。
演技終了後の表情が全てを物語っていたのではないでしょうか。勝ち負けよりも、クリーンな演技ができなかったことが一番の心残りでしょう。今大会のGOEはなかなか読めなくて、私も食傷気味ですが、あの浅田選手のスパイラルには、2.6もの加点がついています。誰がなんと言っても、今世界一美しいスパイラルです。
現地の実況はKアナ、解説は八木沼さんでしたが、某局のスタジオでの解説者としてなんと、太田由希奈さんが出ていました。感謝。
夕餉で、妻と祝杯。

明日は、入試問題解説会。
晴れ間が見えると良いのですが。

本日の晩酌: 梅の宿・純米吟醸・unfiltered (奈良県)
本日のBGM: Everything is beautiful (Mark Eitzel)