はじめの一回を忘れてはいまいか?

今日のタイトルは、過去ログ(http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20061103)からの続き。
11月も終わり。
こちらは紅葉が佳境だが、朝晩の気候は冬支度を誘うもの。
高1は、挨拶代わりにCarpentersの意味を問う。そこからcarの語義。trainとcarの説明。教科書のサマリーに繋がるキーワード残存リスニング。解説がわりに各パートの小見出しになったり、内容を思い出したりするきっかけとなる「フック」をつぶやく。「島倉千代子」では、物まねも披露してみた。やるべきではなかった。「線路は続くよどこまでも」では明示的に伏線を繋げる。教科書TMのイマイチ要約を提示し、私が修正したバージョンの聴き取り。部分的に修正されたところ、追加された情報を書き取る。二回聴いて、一回情報交換。その後、さらにもう一回聴き取り。例によって紙ホチキスで綴じられたワークシートを開くと、修正バージョンが印刷されているというしくみ。

  • この修正バージョンを見て自分の書き取りを修正。朱が入って見た目が悪いままにせず、裏面左ページに清書。表裏で行ったり来たりで書き損じがあるといけないから、右ページにもう一回最後に清書できるようにレイアウト。

と一人一人の顔を見て指示をする。「ほんとに、しつこいよなぁ」という顔をしながらもにやりとするようになってきたのは成長の証。
高2はSeeds of peaceしめくくり。iPod無しで私の読みのみ。
今日は、文構造なども板書し、理解度の低かった関係詞のwhatの捉え方に関して例をあげた。語研でおなじみの「尋ねる働き」と「説明する」働き。
下準備も何もしていなかったので、

  • Do you want love? / No.
  • Do you want the truth? / No.
  • What do you want?/ This is what I want.

という流れで示してみた。これに、タイトルをつけて英詩もどきで口慣らしをするわけである。この場合は、Money. と言っておいた。
最初の2つの名詞とタイトルを変えれば、「自己表現」にも使えます。
文法の学習方法の勘違いなどを指摘し、音読40回など、持論を説く。「はずれくじ10枚理論」も伝授。
高3は、模試解説。ディスカッション特有の表現を拾い出し、語義も含めて解説。議論の設定で、日本人話者の英語が上手すぎるというか、ありそうにないのはどう評価すればいいだろうか。

  • include as wide a range of opinions as possible

という英語がスラスラ口から出てくる日本の高校生ってイメージしにくいけどね。まだ、テキストの英文の方がしっかりしていたので、テキストから一題。次回はテスト前最後の授業なので、新しい素材には入らず名詞集中攻撃の予定。『クラウン受験英語辞典』で自分のリストを検証しておかないと。
職員会議が月曜に延びたので、放課後はエルゴに立ち会う。SR26をキープするのはなかなか難しかったようだ。ロングインターバルよりは強度が低いのだが、低い分却って、高強度UTとの区別がつきにくいのだろう。SR24で出せるタイムとそれほど変わらず。何事も経験。そして、内省。「お尻から腕が生えている」を実演してみせる。楽に30秒台が出るのは良いがアップ無しで身体が軋む。腹筋が攣りそうだった。明日は6000mTT。ベストを尽くし、ベストを超えよ。私はいないけど…。
来週の北海道イベントの資料案が固まり、担当者とメール、電話で打ち合わせ。
明日は東京へ。某私立高校の方々とライティングについて多くの情報を交える予定。大学入試に左右されないシラバスを考えられるというのは国内ではある意味特殊なのだが、本来はこれが王道と言えるのだろう。これを機会に、私も自分の立脚点、視点が揺すぶられて新たな地平に踏み出せるか。資料・書籍で何を持っていくかいつも悩むのだなぁ。結局のところ多くの資料は使わず終いなのだから、なければないで何とかなるもののはずだが、不安になるもの。帰りの荷物は宅配便か。いっそのこと、そのまま、北海道に送ってしまうか。
高3の生徒に湯島天神でお守りをお土産に買っていく約束をしているので、土曜早くか、日曜遅くに寄り道せねば。今回は、以前の同僚との一献も予定に入れたので、少しはリラックスできるだろうか。
夕飯は穴子の天ぷら。塩でいただく。
録画しておいた相棒を妻と見る。脚本家が変わったか?ちょっとらしくない話。
フィギュアはNHK杯。私のイチオシの中野選手はすでにGPファイナル進出を決めているので、今大会には出場せず。いきおいマスコミは安藤の4回転などに焦点を当てそうだが、安藤の順位以外にも取り上げるべき内容の濃い大会になることを願う。
本日のBGM: You tripped at every step (Elvis Costello)