これでTOEICリスニング満点? 聞き取りのコツ

英語の聞き取りが苦手だ、という場合に、

  1. 音そのものが聞き取れない
  2. 聞き取れた音が表す意味がわからない
  3. 新たに入ってくる音により、聞き取れた音の理解度が低下する
  4. その都度理解しているつもりでも、はじめになんと言っていたのか忘れてしまう
  5. 最終的に何を言いたいのか、主題がわからない

など、いくつかの段階があると思います。
大学入試でリスニングの出題される外語大などを目指す場合に、1 から順番に力をつけて、5 まで段階を踏んで練習しようとすると、3 がクリアーできたかな? というあたりで、センター試験、などということにもなりかねません。最初っから全部やっちゃいましょう! 英語の聞き取りでは、 常に、上述した 1 から 5 までを踏まえた練習をすることが、結局は近道です。
準備するものは次の通りです。
・自分が前の年までに使っていた、または、弟、妹が使っている英語の教科書
・その教科書付属の音声テープ、CD
・B4くらいのまっさらな紙、または大判のノート
・黒ペンと、色ペン
・鉛筆かシャーペン
高校 3 年生の人は、中学3年や高校1年の教科書あたりから始めるのがいいでしょう
1.まず教科書を閉じたまま、ペンを置いたまま、音声のみを聞く
英語の聞き取りに自信のない人は、Lesson 1 / Unit 1 などはじめのところからでかまいません。会話文でも論説文でも結構です。中学校の教科書だと、1〜3 段落で、高校 1 年の教科書だと 2 段落から 4 段落 くらいでセクションの区切りがあり、いくつかのセクションで一つの課を構成していることが多いと思います。できれば、その一つのセクションを通してCDをかけてください。そのセクションの終わりまできたら一時停止です。(ナレーターが次のセクションのはじめには「セクション スリー!」とか必ずいうはずです。)
2.何を言っていたか、文章や対話のテーマ・主題を「英語で」書き出す。
英語で書くのがポイントです。はじめは、悲しくなるくらい何も書けないかもしれません。でもこの部分をクリアーしないといつまでも主題をわしづかみにする力がつきません。ですから、教材はやさしいものから始めてください。
3.もう一度ペンを置いて音声のみ聞き、2 の繰り返し。
「これが主題だ!」と自信が持てなくても、「この語句がキーワードっぽいぞ」、というものをメモしましょう。で きるだけスペースをとって、鉛筆ではなく、黒ペンで書いてください。(このときに鉛筆や消しゴムを使っては だめです。黒ペンで書くことであなたならではの情報処理のクセがログとして残ってくれるのですから!)
4.自分が書き出したテーマ・主題を頼りに、ペンを置いたまま、どのような話の流れなのか、聞き取りを繰り返します。
聞きながら書いてはダメです。聞き終わってから、大まかな流れをメモします。できるだけ、英語でメモして ください。この繰り返しの作業の中で、テーマの修正がある場合には、線で消して書き直して下さい。(修正液やテープなどは絶対に使わないこと。)
5.少し疲れたら、自分がメモした大まかな流れを眺めてみましょう。
以前に学んだ教科書であれば、ほぼ概要は思い出したはずです。でも、細部を英語でなんと言っていたか? 中間テスト、期末テストの時は覚えていても、2年も経つと殆どの人が忘れています。

(以下、左アンテナの「松井先生の英語教室」 第4回をご覧下さい ↓からも辿れます)
http://www2.odn.ne.jp/~aav21920/english/lesson04.html
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※ 現在、上記リンクは切れておりますので、「第4回」の記事を再録したエントリーでご覧下さい。↓
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20120412