Witness

tmrowing2016-03-05

本日の冒頭の一枚は、映画『目撃者---刑事ジョン・ブック』(原題は Witness;ピーター・ウィアー (Peter Weir) 監督、1985年作品)の一場面。

映画で重要な役である「目撃者」を演じたルーカス・ハース(Lukas Haas)が初めて(?)鉄道に乗るシーンです。(http://o3.eu.is.pp.ru/e/epicat/4/19616564Czr.jpg)


前回のエントリーで、大学入試問題を引き合いに出して、「絵や写真を語学で創造的に活用する」ことに言及していました。

昨年度の一橋大の出題は「西洋絵画(油彩)がモノクロ写真で示されているものの描写」ということで、素材感・質感が掴み難いものの描写の難しさを指摘しています。この観点(問題点)は出題に当たってもっと考慮されてもよいだろうと思います。

What will become of us?
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150305

そして、前回も取り上げましたが、今年の一橋大の出題の (1) は「人物の映っている写真」でした。予備校等の「解答速報」では、一様に、この人物を「少女」という解釈で描写なり物語なりを書いていました。

一橋2016マルコ.png 直

今年の金沢大の出題も前回取り上げましたが、そこでは「イラスト」が用いられていて、そこでは「二人の人物」が描かれていました。私の前回の解説では、しつこく「男性(と思しき人物)」「女性(と思しき人物)」と書いています。

金沢大couple.png 直

人物の外見から「性別」や「年齢」を判断することの難しい時代です。

前回、前々回指摘したように、Story Grammar の観点で言えば、“Settings” に当たる、登場人物設定は「書き出しの英文として与えて」おき、その続きを書かせる、というような配慮があっても良いように思います。

折角ですから、一橋大の (1) に対する、私の解答例を示しておきましょう。
「少年」という設定での創作バージョンです。

This is a picture from a forthcoming movie “Marco,” based on the famous story by Edmondo De Amicis. “Marco” is the hero of the movie. He is nine years old. He has come all the way from Italy to Argentine, looking for his mother, who is said to be working in Buenos Aires. He has visited several towns with no success.

Now Marco is leaving Cordoba, where he has found no trace of her. On his way to Buenos Aires, he is a little tired, watching outside the train window. Although he has been determined to find his mother, his hopes are beginning to fade. “Is there any chance of finding Mom in Buenos Aires?” Marco said to himself. The rain shows no sign of letting up.
(固有名詞の分かち書きもそれぞれ1語と数えて127 words)

短いですが、本日はこの辺りで。

本日のBGM: Ziggy Stardust (Glen Phillips)