テレビの話、ラジオの話

いよいよ、シーズン開幕。
いえ、本業ではなく、フィギュアスケートの方なんですけど。
GPシリーズの初戦にあたるSkate America。
男子は、気力の充実、という印象が強かった町田選手の優勝。覚悟のようなものがプラスに働いたと思いました。昨シーズンからの演目、という点では、小塚選手も同じですから。4回転の高さに余裕があるのは、今のところ、羽生選手と町田選手でしょうか。男子は「4T+3TでGOEがついて、15点越え!」っていうのがあるので、現時点で、単独の4回転をこなせていないと厳しいように思います。羽生選手は先日のフィンランディア杯では、4Tと4Sと二種類入れていたけれど、その分3+で精彩を欠いた印象が残っていました。町田選手の持ち味を生かして、五輪3枠に入ることができるか、注目です。
女子は、浅田真央選手の優勝でしたが、点数はちょっと盛られすぎでしょうか。ジャッジパネルにも注目ですね。
地上波では、浅田選手のSPでの3+を「成功」と持ち上げていましたが、明らかに、つま先がついていて、GOEでは大きなマイナスです。フリーでは、オープニングの3+で転倒。コンボも不発。3+は現行ルールでは、成功しても僅かに8.50点なのです。今大会は、ロシアのトゥクタミシェワにSPの大きなミス、フリーは安全策ということもあって、比肩しうるジャンプを探すのが難しいのですが、ロシアの新生ラディオノワ選手はコンボで3Lz+3Tを跳んでいます。これは基礎点で、10.10点です。SPでは、GOEが少しついて、10.90、フリーでも、10.40です (しかもこのフリーでのコンボは、オープニングの失敗を受けて、途中で修正して入れてきていたので驚きでした) 。トゥクタミシェワ選手もこの「10点越え」のコンボを跳んできます。日本では、とかく不評なキム・ヨナ選手ですが、彼女は、バンクーバー五輪でもお馴染みのこのコンボが得点源。今回の負傷がどの程度影響するか分かりませんが、GOEで2点がつくことは「珍しく」ありません。日本のメディアも、浅田選手の「ジャンプ」を取り上げるのなら、他の誰もできない3+を成功させるだけでなく、「3回転+3回転」の成功にこそ光を当ててはどうなのか、と思います。個人的には、今年のフリーは、もっと「滑りの美しさ」とか「曲とのシンクロ」「情感」のようなところを見せられる演目だと思うので、『鐘』以上のものを見ないと満足できないのだろうな、と思います。おそらく、ユーロスポーツの解説の女性も同じ思いなのでは。
ソニアのブログで、今月アップされていた記事では、やはり「芸術性」、「音楽」が大きく取り上げられていました。

今大会、女子で印象に残ったのは、ウォームアップゾーンの映像で浅田選手の背後に「映っていた」、ラディオノワ選手の身体操作。身体のキレがすごく気になっていました。「軽い」というだけではありません。浅田選手の14歳の時も軽さを感じましたが、身体操作という点では、ソトニコワとかラディオノワの方が上だなと。「新体操」を氷上で演じている感じというのでしょうか。ビールマンのポジション、姿勢が一際美しいですね。ソチ五輪の出場資格はないということで、さらに4年後を目指すことになります。その時は18歳。成長期を無事に通過してくれることを祈っています。

さて、
正業はといえば、採点天国。エクセルで小問毎の正答率も見ていますが、悲喜交々で昇天しそうです。定期試験も、「技術点=基礎点+GOE」、「演技構成点」というような採点方法にしてみましょうかね。実際、私の「ライティング」の採点はそれに近いものになっていますから。

今日で試験が終わり、午後の授業はなかったので、夕方から周南市へ。
徳山高専が学外に開いているイベント、「英語多読教習所」に参加してきました。

「担当教官」の高橋愛先生には、「山口県英語教育フォーラム」でも講師をお願いしていてお世話になるので、ご挨拶。
個人の記録用紙を配布してから、今日の多読はスタート。全体が60分の「教習」で、本を選ぶところから始まりますから、実際に読む時間は60分より少な目になります。参加者は常連さんばかりで、初参加は私だけでした。みなさん、前回の続きだったり、新たな本を選んだり。CD付きにするかしないか、以前読んだものとの関連など、高橋先生が一人一人に声を掛けていて、丁寧に指導されている様子が窺えました。ポータブルのCDプレイヤーを持参し、それをヘッドフォンで聞きながら読んでいる方もいました。私はCDのないGRを1冊。他の方の取り組みも観察しつつ、なんとか終了時間までに読み終えることができました。有り難うございました。
慣れない夜道を山口まで。途中で腹ごしらえをして帰宅して、上述の「女子フリー」を見たのでした。

天野祐吉さんの訃報を改めて読む。合掌。

明日は、少し早く起きて採点天国の続きの予定。でも、予定は未定、不確定。

本日のBGM: 愛すべき天使たちへ (中村一義)