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明け方の豪雨で目を覚ます。
平常授業だったのだが、電車の路線によっては運転見合わせで、一部時間割変更。登校できない生徒もいた模様。日中は晴れ間も覗き、エアコンの世話にもならないくらいの気温と湿度であったが、放課後、本業で湖に行き、カタマランに乗ったあたりで降雨。腕漕ぎからのアップを済ませ、順調にメインメニューに移り、クライマックスの1分オン・1分オフを8本やったところで、激しい雨で視界がゼロに近くなり不本意ながら揚艇。刺激を与えたくらいで終わってしまいました。中国ブロックの反省をもとに、課題をどうクリアーしていくか、今後の方向性を話す。
気象情報を見ると、翌日も、大雨の警報が出ると思われるので、エルゴの指示。駅まで送る。
帰宅してシャワー。
自宅に、『英語教育』 (大修館書店) が届き、編集部の方からのお手紙が添えられていた。三浦先生の記事に2ページを割いてもらったので、お願いした本人としては安堵。本当に有り難うございました。プロジェクトの概要程度ではあるが明らかになったのは喜ばしいこと。
函館中部の今井先生も寄稿。
特集の冒頭、「座談会」への出席が叶わなかったのは残念ではある。
メンバーを見て、この中に自分が入っていたら、面白かっただろうなとは思った。大学時代の恩師でもある松沢先生、東京勤務時代に全英連で一緒にテストを作ってきた中野先生の発言など、頷くことの多いものである。根岸先生は「スペック」のこと以外にも特筆すべき発言があったので、そこだけ引用。(全体の流れなど、正しい理解のため必ず本誌特集をお読み下さい。)

  • 根岸 そうですね。高校側とか受験産業界が出している「大学側の採点方法予測」なんていうものがあって、端的に言うと、減点方法で採点しているのじゃないかというので、生徒もそれを信じているというようなことがあります。でも、自由英作文では、減点法なんてあり得ないですね。減点法でやると、たくさん書いた人のほうが点数が低いというようなおかしいことになってしまう。

これを契機として、健全な議論ができるか、受験対策と称して、「過去問」の指導をしている方々皆に読んで欲しい特集です。
こんな記事と併せ読むと、英語という教科を越えて「高校教育」での課題も見えてくるかもしれません。

「難関大現役合格15人」都立の進学重点校選定に新基準http://www.asahi.com/national/update/0708/TKY201007080241.html
(同じ記事からの引用はこちらにもあります。→http://kyoiku.jirco.jp/archives/3477)

私が、一貫して主張しているのは、特定の大学・学部に何人合格、というような限られたパイを奪い合うような数値目標は教育には馴染まないというより、ナンセンスだということ。私の勤務校でも、学校の公式サイトに合格実績が示され、校舎の玄関を入ったところには掲示がある。が、それはあくまでも結果であるのだし、結果でしかないと思っています。同じことは、英語指導の話しに戻って、「英検」の合格実績や、合格率でも言えること。英検は、「技能試験」プラス「資格試験」の側面もあるので、一定の水準をクリアすれば誰でも合格できるところが、目標設定の妥当性に繋がるのは確か。しかし、それとて結果は結果。個人や学校の表彰があっても、それはご褒美である、と捉えるのが健全だろうと思います。
全国で「多くの高校生」が受けている (ここが大事で、まだまだ「多くの高校」ではないのですね) GTEC for Students というベネッセが行っている英語のテストも、スコアで技能を評価するものであって、限られたパイを奪い合うものではない。そのテストが、公開会場でも行われるようになった。「ライティング」のセクションを取り上げ、スコアだけでは測れない「良さ」にスポットライトを当て、「ポジティブなwashback」を現場の高校教師や高校生に投げかける「ご褒美」企画として、

  • ライティング答案表彰制度

がある。その2009年度の表彰の審査員を私が担当したのだが、このたび、審査結果が公開されたので以下にリンクを。

ページの最後には、昨年度のページへのリンクもあるので、比較してみるのもまた一興かと。

遅い夕飯は地鶏のガラで出汁をとった妻のお手製カレー。
ひよこ豆と、カボチャ、ピーマン、茄子入り。
自分へのご褒美で、ちょっといいビールで一息。

明日はクラスマッチだけれど、雨で授業に振り替えになるのでしょうね。
本日のBGM: メッセージ・ソング (堂島孝平)