セルフカバー

大晦日、紅白見ずに、格闘技。
TBSは相変わらず、いつ誰の試合が始まるかよくわからない中、過去の映像で繋いでは引っ張り、繋いでは引っ張り。確かに、延々と振り回される視聴者から見れば、「格闘技番組」だな。
魔裟斗選手は最後だろうから、とCATVで「NOAHのジュニアは最強です」を見ては、Dynamiteへとフットワーク軽く行ったり来たり。
Dynamiteは凡戦多し。吉田選手と石井選手はまったく噛み合わず。柔道金メダリスト対決とマッチメークで盛り上がりを演出したいのであれば、上半身だけでも「柔道着」の着用を義務づけるべきだっただろう。
このイベント自体、マッチメークだけでなく、レフリーの判断に疑問符を多く感じた。事故を恐れるあまりか、レフリーが止めるのが異常に早い試合があったかと思えば、青木選手の試合のように、止めておかねばならないところで止めずに、骨折という惨事を招いた試合も。あの試合は、コーナーで青木選手が完全に右腕をコントロールしたところで、勝負はついていたので、あとはレフリーの止め時、タイミングの判断だけだったと思う。後味の悪い試合だった。
魔裟斗選手は早々と引退を表明し、この試合に合わせて充分なトレーニングを積めていたのだと思う戦いぶりだった。惜しい気もするが、これが引き際の美学ということなのでしょう。お疲れ様でしたといいたい。

元日は晴天。
放射冷却で朝の冷え込みが強く、なかなか布団から出られず。ゆっくりとした一日のスタート。
2010年の最初にどの曲を聴くか、と思案の末、

  • 大瀧詠一 『フィヨルドの娘』 (1986年, "Complete Each Time"より)

で聴き初め。「いやぁ、ベース良いよねぇ」、と独り言ちつつクレジットを見て、「ミッチーだ!」と、

  • Shogun 『Lonely Man』 (1979年)

へと移行。演奏は良いので、リマスターとかで、もう少し音が良くならないかね。
プリンターの不具合と折り合いをつけながら、年賀状の印刷。(我が家では、妻と一緒に毎年、年が明けてから書いています。これから出しますので、世間では仕事が始まった頃に届くかと思います。ご容赦を。)
昨夜のTBSのように、連続して出てきたかと思えば、長らく一時停止し、忘れた頃に勢いを取り戻すプリンターを気長に待ちながら、CDを交換。

  • KAN 『サンクト・ペテルブルグ ダジャレ男の悲しきひとり旅』 (1998年)

を熱唱!これは、当時の細長いジャケの8cmCDシングルです。今年こそは、ライブに行きたい、いや行きます。97年みたいに、ギャグ無しの正統派で攻めてみてもいいんじゃないだろうか。あのサンプラザのライブをDVDで出して欲しいものだ。

途中、レコミントのサイトで長門・村松・野口氏らによるSugar Babeにまつわる諸々のエピソードを読んでいたら無性に『SHOW』が聴きたくなったのだが、CDが見あたらず、30th記念盤を注文してしまいました。Sugar Babeといえば、当然、我が心のNo.1 、

  • 『今日はなんだか (仙台電力ホールライブ) 』 (1976年)

をHDDからかけてワクワク。随分ドラムがうまいと思ったら、このときは上原氏でした。この最後の頃のベースは寺尾次郎氏。この方、今は、仏語の翻訳家でしたかね?
思えば、こちらに来る時にシングルレコードも大量に処分したのであった。ナイアガラレーベルの『パレード』のシングルってイントロが長くてかっこ良かった記憶があるんだけれどなぁ…。
調子に乗って、

  • Stevie Wonder “I love every little thing about you” (1972年)

も目をつぶって首を振りながら。でも、悔しいかな、英語だと最後の譜割りに合わせられないんだよね。そこから、”every little thing” 繋がりで、ELTで私が唯一持っているCDシングル、

  • ELT 『ささやかな祈り』 (2002年)

この曲の、「つま先を伸ばして、空に預けた」っていうフレーズ (ことば) は、私の邦楽歌詞フレーズランキングの限りなく上位に位置しています。ここを歌うためだけに、この曲を聴いているのかも知れません。

以前の教え子からの近況報告を兼ねた年賀状メールに返信。充実した学生生活の模様。同期で忘年会を開いた時に、私の話になったそうな。もう、就活の時期なのですね。Time flies.

夜は、ここのところの新春恒例『相棒』スペシャル。
今シリーズ、以前のある回では、長年の相棒のファンにあるまじき行いだと非難を受けるだろうが、本当に鍵となる女優があまりにつまらなくて途中で寝てしまったのだが、今回のキャストは大正解。美男には美女を配するのが王道。脚本・監督ともスペシャルらしい作りとなっていました。

寝る前に、ダウンロードに少々手こずった、Berkeley のLunch Poems の映像を久しぶりに見る。
Gary Snyder。
もはや生ける伝説か。
冒頭でSnyderについて紹介していた Robert Hass も老けたなぁ、という印象。私自身も歳をとっているんだから当然ですね。

こうやって、一日の最後にだけ、ちょっと英語を使う一年の始まりでした。
以前から言っていることだけれど、やはり、Poetry Readingを原稿無しで聴いていてもついていける英語力が、今の私の課題だな。目指さないけど。

新春三日くらいは、「英語教育」そのもののネタは避けて、自分の身の回りの世界を見据えたいと思います。「英語教育」を語る時にも、馴れ合いにならないように、お互い批評・批判を受け入れる風通しの良さを求めて、今年も、良いものは良い、ダメなものはダメ、と直言で書いていくことになるだろうと思います。

本日のBGM: もう春です (古いものは捨てましょう)/ 斉藤哲夫