昨日の海からの訪問者を迎えた本業の乗艇練習は天候に恵まれた。
水面は鏡のような絶好のコンディション。
初っ端にちょっとしたアクシデントがあり、午前午後でクルーの組み替えなどがあったが、1週間振りの乗艇で鈍った感覚をチューニングしなおすことはできたと思う。
- どのメニューでも艇を加速させること
- 加速減速のサイクルをしっかりと感じること
- リカバリーでオールをクラッチに乗せて艇の邪魔をしないこと
- エントリーはリカバリーの終わり
- 艇をつかまえたら脚ですぐに艇を運ぶ
- ぶら下がって最後までボディを使い続ける
- 「イルカさんご一緒に」リリース
午前中は高校生の前に大学生の女子を少しだけ見たのだが、まだ、エントリー直後から踏ん張れていないので、後ろにひしゃげてしまいがち。ただ、だんだん背中の固さが取れてきたので安堵。UTでもより高い艇速を求めて漕ぎ続けて欲しい。1年生で一人、もりもり漕ぐ選手がいて目に留まった。こういういい感覚の持ち主には、上級生も細かいことを教えずに、ナチュラルに力を出し続けられるようサポートすればいいから楽でしょう。
帰宅したら、日体協から公認上級コーチ研修会のお知らせが届いていた。
- 公認上級コーチの皆様は、各競技のナショナルチームの監督・コーチとしてトップアスリートの指導に当たると共に、競技団体における競技者育成において中心的な役割を担うことが期待されています。
なんだか、格好いいことが書いてあるけど、資格に見合ったインセンティブがないような競技では、説得力がないんだよね。しかも、いつのまにか、本業の世界では独自の資格更新研修を始めたらしく、この研修会に出ても資格更新のための条件を満たさないことになっている。おいおい大丈夫か、我々の中央競技団体は。ただでさえ、マイナースポーツで強化プログラムも他競技に後れを取っているのに、他競技のトップコーチと同席する研修会の位置づけを下げてしまってどのようにコーチの資質を向上させようと言うのだろう。
案内にはこうある。
- この研修会は、(財)日本体育協会公認スポーツ指導者の資格更新のための義務研修となります。ただし、水泳、サッカー、スキー、テニス、ボート、バドミントン、山岳、空手道の資格者については、別に定められた条件を満たさなければ資格を更新できません。
資格更新の義務研修には年間でどんなプログラムがあるのか、肝心の中央競技団体からは有資格者になんの通知もしてもらっていないんだけどねぇ…。今回の日体協の研修会場は東京のみ。JISSです。日程は土日の1泊2日と配慮しているように見えるが、プログラム自体は朝9時から、夕方は6時過ぎまであるので、山口からだと必然的に前後泊となる。コーチ業で生業を立てているわけでもないマイナー競技に携わる身としては、勤務の調整ひとつでも大変なのに、当然、研修の参加費も、旅費も宿泊費も自腹ときたらかなり辛い選択です。にもかかわらず、義務研修に含まれないとなれば、地方からは誰も参加しようとは思わないのでは?本気で関係者に問い質したい。
さて、
連休の谷間の今日は、関東でも関西でも英授研。東京では、昨日・今日と語研大会。バッティングで運営者は、さぞやきもきしたことだろう。それでも、多くの英語教師が思いこみを揺すぶったり、同士を見つけたりできたことを祈る。
私は、というと、休養日にあて、不動産物件との格闘。
合間に、グランプリシリーズ。今週はロシア大会。コストナーが逆転でV。ファイナル進出を決めた。出場していない浅田や安藤の映像を盛んに流してTV局も盛り上げるのに必死です。来週はNHK杯。頑張れ友加里姉さん!!
週明けの高3授業に向けて、語彙の整理から。
「動詞で-ateは2つ前」の原則で基幹動詞と派生名詞(形容詞)を整理しようという目論見。(以下、コロケーションは全て、郡司利男『逆配列英単語速習』(開文社出版)より引用)
- dedicate oneself to business
- predicate life after death
- indicate one’s plan
- a certificated teacher
- investigate a murder case
- navigate between two places
- negotiate with a person for
- violate the freedom of speech
- isolate oneself from all society
- contemplate a problem
- calculate on fine weather
- stimulate a person into
- congratulate a person on
- originate new methods
- nominate a person to a post
- illuminate one’s mind
- immigrate into Brazil
- decorate a room with flowers
- concentrate A on B
- elevate the mind
- cultivate roses
最新の語彙習得理論ではどのように扱われるかよく分からないけれども、1967年の初版以来、改訂もなく絶版にもなっていないのでやはり根強いファンがいるのだろう。私は教師になってから知った本だが、一通り覚えた知識の整理にはこの逆配列リズムが心地よいのであった。
最近の受験用単語集との決定的な違いは、冒頭の「英単語の学習」を読むとよく分かる。急がば回れ。
- 品詞はわざと示してありません。単語の語尾の形と、訳例や用例で、自然に覚えるのが正道であるからです。
- 派生語も→印と←印で示してありますが、ほかの単語集と違って、派生語をその場でむりに覚える必要はありません。本書では、重要な語はすべて、独立の見出し語として、必ず出てきますから。ただ、こんな形の派生語がつくられるのだなと、語形に注意して読んでいくこと。
本編の始まる扉ページには次のことばが。深い。
- がむしゃらはいけません/またその必要もありません/たえずなにか発見する気で/考えながら、読んでいけば/いつの間にか覚えられるし/それが知識というものです
本日のBGM: Uncomplicated (Elvis Costello & The Attractions)