水谷豊と竹野内豊

土曜日は朝一のANAで羽田経由、戸田入り。
暑い中簡単にブリーフィングして出艇。私は伴チャリ。懐かしい顔ぶれと次々にすれ違う。同い年のN氏はびっくりしてたな。
炎天下にモーションは堪える。伴チャリでさえそうなのだから、漕手はもっときついことだろう。大学から戻ってきたばかりの者、このモーションのあと大学へ行く者といった制約のスキマを縫ってのコーチング。所属チームの異なる漕手の乗り合わせなので、違和感の所在を摺り合わせる。やや古いものの、コンディションの良いエンパを借りられたのは有り難かった。あとはちゃんとトレーニングするだけ。普段指導しているコーチもそれぞれ異なり、スカル系とスイープ系で普段の種目・艇種が異なるのも変数を増やすわけだが、シンプルに大きなサイクルを感じることを強調。こういうときには、普段自チームでどういうロウイングをしているかが想像できて楽しいといえば楽しいし、悩ましいといえば悩ましい。来週のブロック大会以降も時々乗れると良いのだけれど。モーションを終え、1X出場予定の選手にも挨拶し調子を確認。手応えは十分。
夕方からは、久々にG大のモーションに合流。
今春卒業した選手が、国体の関東ブロックを控えているというので、伴チャリ。いつものように、後ろから(フィニッシュ〜リカバリー)コーチング。加速してリリースと下っ腹で踏ん張るための上半身のリラックス。ちょっと艇速が上がると、ボディーをサボりはじめるのでそこを戒めておいた。相当良いですよ。インカレに向けてクルーの決まった現役男子部員には監督がついていたので、少し併走して様子を伺う。これまでの指導の経緯や、重点課題を確認した上で、腕漕ぎドリルを少々。下級生がいい動きになってきたので、先輩も意地を見せて欲しい。その後、1Xにつき「ボディーを使い続ける」ことの意味を問い直す練習に。なんとか、「リリース」といえるくらいの艇の動きを取り戻せたと思う。この段階に安心せずもっと加速を求めて欲しい。2年前のインカレの4-の時に、このくらいの加速はすでに得ていたのだから。女子部員で疲労骨折の兆候の出ている者にキネシオ。女子はただでさえ前鋸筋の筋量がないので背中が固くなると危ないですよ。「ネコ」のエクササイズをちゃんとやって、ストレッチポール(フォームローラー)で背中のメンテナンスを欠かさないことが肝要かと。
明けて日曜は昼のJAL便で山口へ文字通り舞い戻る。空港から、湖に直行。強化合宿の最終モーションに合流。オザケンではないが、何をやったかは「内緒なのさ」。
相変わらず学ぶことの多さに凹みそうになるが、自分を成長させてくれるまたとない機会なのだ。これによって、より大きな理につながることができるのだと信じよう。
来週のスケジュールを確認して、コーチを見送り、帰路へ。
鮮やかな夕焼け。
家に帰ったら、懸案の著者校のゲラが届いていた。
夕食の日本そばをすすりながら目を通し、修正箇所のリストアップ。
竹野内豊をみながら暫し休息。
本腰。
さあ、ここからが最後の追い込み。
スパートは気負わず一気に。どんなに良い艇速で来ていても、最後の最後まで艇速を伸ばしてゴールを通過しないと悔やんでも悔やみきれないから。著者&編集者=クルーの想いも乗せて運びきろう。
本日のBGM: Into the Sunset (Neil Finn)