Father Christmas

年内最後の県の合宿が終了。
初日は朝、ホテルまでOコーチを迎えに。私の運転で湖まで。
こっちの湖はまだまだ豊かな水位で羨ましい。
初日は簡単なミーティングを経て、ホームグラウンドのチームは乗艇、乗り込んできたチームはリギングから。
クリスマスということで(?)いつも以上に熱心に指導してくれたOコーチに感謝。今回も、指導のスキルだけではなく、理念・哲学のレベルでも大きく揺すぶられた。(でも艇は揺らしちゃダメ!)
「速さと、大きな力を、正確に」発揮するためのリラックス。特に「正確に」というところに今回は納得。エントリーの局面での身体の反応・ダイナミズムに関しては、古武術の甲野先生の話を聞いているかのような錯覚を覚えた。(でも眠くはなりません!)
エルゴを用いてのサスペンションドリルはどのコーチもやったことがあるだろう。ポジションを確認し予備動作無しでON! という例のヤツである。しかしながら、そのドリルをリラックスのために使うという発想が自分にはなかった。衝撃的です。私も含めコーチというものは「ドライブでの加速の弛み」のを嫌うのだが、「弛ませたくない」から、予備動作無しとはいえポジションを決めたらガチッとロックされた状態でドライブさせることになる。ところがこのロックが肩や背中の緊張を生むと大きな出力を出せず(もしコアから出力できたとしても伝えきれず)、結果として「加速が弛む」ことになる。逆説的だが、リカバリーで弛ませておいても、すぐ繋がり続けられるくらい、Onに変わる際の下半身の反応速度を上げ、体幹を強く使う、ということだ。自分でやると、ドライブに入るところでピタっと決まった瞬間から体幹がミシミシいうのがよく分かる。
乗艇練習では、他校の選手が一人だけ、延々と腕漕ぎをしていたのだが、その際の「力の拮抗」に関する指示が素晴らしかった。「これができるまで先に行かないぞ」、とでもいうように愚直に課題をこなす選手も選手。おかげで腕漕ぎの何たるかを知る。ありがとう!その選手が艇から上がってきたのを見たら、手の甲が真っ赤だったけど…。
二日目は、基本中の基本。「レーンのセンターを直進」「ラインを引く」。身体の使い方をあれこれ指示しなくても、このテーマに集中するだけで劇的な進化を遂げる選手を目の当たりにするとこの本業の世界は止められませんね。
二日間の練習を締めくくるのは6000mのTT。うちの選手は初。現時点での力量は見られたかな、というところ。
明日からまた、地道にトレーニングです。年内は29日まで。年明けは5日から。その間は自主トレなので、エルゴを自宅に持って帰っても構いませんから。
途中、穴場のセルフで給油し帰路へ。こんな値段で大丈夫なのか?
帰宅して、原稿の整理。
調べものがあり、『クラウン受験英語辞典』(三省堂、2000年)と『実戦英単語活用事典』(英教、1981年)との引き比べ。収録語数の差は大きいが、20年を経ての大学入試問題の実態を間接的に比較しているようなものだ。辞書の記述が気になりだし、田島伸悟著『英語名人河村重治郎・新版』(三省堂、1994年)、田中菊雄著『英語研究者のために』(講談社学術文庫、1992年)と泥沼。この行動パターンは現実の課題を避け、自分の居心地のいいところに逃げてきたといったところだろう。警戒警戒。
karisimaさんから、携帯にメール。絵文字もないのに文面が嬉しそうに見えた。「イカソーメン」を授業で試してみて、生徒の反応がよかったとのこと。

  • 日本中の学校でイカソーメンがされたら、楽しいと思います!

タスクの何たるかを知っている人にこう評されるのは嬉しいものだ。もっとも、私のアイデアの部分は、はさみをその場で入れるというところだけなのだが…。
夕飯は、ここに来て円熟のカレー。唐揚げは水菜とクレソンでいただく。肉豆腐はお酒が欲しくなる位美味。でも封を切るのは我慢。原稿を書いてから。「後でね、後でね」(by 清水かつぞー)

本日のBGM: When you finally gonna come through (Jules Shear)