「老若男女古今東西」(仮題)

土曜日は8時出発で午前練のみ。湖の渇水は深刻。
テスト明け最初の乗艇なので、2Xでエントリーでのオールの解放をドリル。後、1時間半ほど放牧。秋のレースの時よりは2Xも様になってきたが、まだまだ。
学校で生徒を降ろし、昼前にいったん帰宅。着替えて、おにぎりを一つほおばり、妻の運転で新山口駅へ。鹿児島を朝の6:30に発ったというkarishimaさんをpick upしてから県庁へ。初参加する勉強会での講師。
参加者は私を入れて30名弱。主宰のY氏も含めてほとんどの方が、私にとっては初対面。よしやすさんの他、お一方、中学校の先生だったと思うのだが、広大附属福山の研究会で姿を見かけた方がいたくらい。途中で若干の休憩を挟み計3時間少々。質疑も入れると4時間。参加された方々もお疲れ様。とりあえず、持ってるもので見せられるものは見せた、という感じ。教材研究で使う書籍や、Obituaryの実例というわけではないが、POSTと1980年12月22日号のTIMEも実物をお見せしたし、dictoglossで使う「イカソーメン」の用紙もお見せした。表現ノートも3冊持参。引っ越しの段ボールで開けていないものがあるので、その奥にもまだ何かあるかも知れないが、英授研の2007年新春福袋企画でやった「何はなくともライティング、何をやってもライティング」、夏のELEC協議会でのワークショップ、先々週の慶應義塾高校とのセッション、先週の札幌での研究会で扱ったものはだいたいカバーしたと思う。今回、一番勉強になったのはたぶん私。同じ基礎資料を基に4回話を組み立てていく過程で、本当に自分のものになっているものと、そうでない、まだこなれていない発展途上のものとが峻別できてきた。繰り返すことが大切ということでもある。感謝。
私の実践のほとんどは、高校段階でのライティング指導なので、質問をしてくれた中学校の先生には申し訳ないと思うのだが、私の実践がヒントくらいにはなってくれたことを祈ろう。
文字指導・書写指導・視写指導に関しては、中学校の先生というよりは、高校の先生に再考して欲しいという狙いがあって、今回も敢えて強調させてもらった次第。
質問の中で、印象に残ったものをいくつか。
「ヨコ糸」の仕込みに関連して、

  • コロケーションを単語集のようなもの(『P単』など)で覚えても、それをライティングで実際に使えるものなのか?

「音読の徹底」に関連して、

  • 音読指導を徹底することで、既習の言語材料を自動化できるという理屈は理解できるが、初出・初見の英文を処理する能力は高まるものなのか?

ライティングにおける文法指導に関連して、

  • 中学校段階で、これだけは身につけてきて欲しいという文法事項とか文法力というものがあるか?

こういう質問に『英語教育』などの全国誌は答えられているだろうか?
今回のファイルを希望者のフラッシュメモリーにコピー。
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夕方からは、会場を移して懇親会。懇親会は翌日のことを考えると、躊躇することもあるだろうが、こちらになって俄然「渾身」の人もいるので、とにかく出るべし。20人を超える参加。現在SELHiの高校からも複数の先生が参加。「こういう席に複数で参加している、というところが重要」とkarishimaさんから指摘を受け、頷く。
全員の方とは話せなかったのだが、若い先生からは、意外にも指導技術や授業運営よりも、「自分自身の英語力の養成・Brush up」に関する質問を受けた。このあたりは、主宰Y氏のカラーだろうか。この勉強会のねらいというか、存在意義で優れた点だろう。

  • 英語教師。まずは英語力ありき。自分が学び続ける姿勢を持つことから。

若い先生からもそんな空気が感じられた。明日の授業で使える小ネタの収拾にとどまらない、ダイナミックな勉強会なのだろうと思う。
「いつ寝てるんですか?」「睡眠時間はどのくらいですか?」という質問もあったのだが、これは、「ドラフトが水曜日の午後に出てきて、同じクラスの次の授業は翌木曜日の午前中にある」というような場合には寝ていられない、ということなので、1週間ずっと睡眠不足なわけではないですよ。念のため。合宿でも遠征でも、飲み会の席でも(?)いつでもどこでも寝られるから、どこかでmake up しているものです。
「どうやって自分の研究を深めるのか?」という点に関しては、同僚・先輩に恵まれたというしかない。とりわけ、私が駆け出しの頃の同僚Y先生には、

  • どんな学校に勤めていたって英語教師としての研鑽を積むことは可能だ。

ということを教わった。これまでの全ての職場がバラ色だったとは言わないが、信頼できる同僚・先輩がいたことで、自分の輪郭線を少しずつ拡げていくことができたのだと思う。自分の求めているものを既に体験・体現されている人が必ず現れる、求め続けていればそういう人との出会いを誰かがもたらしてくれるものだと思う。今回、講師として招いてくれた主宰のY氏に感謝。そしてY氏を紹介してくれたT先生にも感謝。そういえば、香住っ子さんとT先生は大学の同窓なのだとか。人は繋がるものですね。
懇親会の1次会終了で、karishimaさん、よしやすさんらとお別れ。遠いところを本当にありがとうございました。私は懇親会の2次会までお付き合いして、タクシーで帰宅。次回参加の折にはカラオケまでつきあいたいものです。家に着いたら、どっと疲れが出て、着替えずに寝ていました。喝!
翌、日曜日は本業の日。朝食は納豆と玉子かけご飯に、みそ汁。いただきものの椎茸のソテー。内臓から活力を!
午前、午後と2部練。午前はふらふらしていた2Xも午後の後半はかなりいいスピードを出せるようになってきた。「ふわふわ、トン、ギュイーン」という感じをダイナミックに表現して欲しい。今日はまだ「中ナミック」位の出来と評価すべし。
明るいうちに学校に戻り、帰宅。
疲れました。今日は早く寝たいものです。

本日のBGM: Saturday Rolling Around (Richard & Linda Thompson)