Observatory

本業の日曜の朝も少しだけ早い。艇も速いと尚良いのだけれど。
今日は2Xと1X。デプスとpin-to-heelを直させていたのだが、生徒が、ストレッチャーのラチェットレールにつけるパイプがまっすぐ(平行に)つかないというので、よく見ると、ヒール側のパイプがストレッチャー板に斜めについていた。これではヒールを締めようとしたら、ねじれてしまう。自分の乗る艇の整備を自分でできるようにするにはどのくらい時間がかかるのだろうか?以前書いた教科書の印税が雀の涙ほど入ったので、足回りを一新しようか、とも思うのだが、道具で苦労することなく与えられたものでボートを漕ぐだけの選手になっても困るし…。
大学生は地元のお祭りでロウイングのデモがあるらしく、別水域へ。湖は貸し切り状態。贅沢過ぎる。こんな時に限って、集中力が低い。2Xは途中、一瞬だけ(正確には6ストローク連続で)、支点を遠くに作り大きなテコで最後まで加速、というロウイングができていたのだが、本人に訊くと、「分かりません」とのこと。相変わらず前に出られない選手はシート座面の後ろを高くして、骨盤を起こしやすくしたのだが、股関節回り、ハムストの柔軟性をどうにかしないとダメ。なんといっても、開脚で脚が90度開かない者、骨盤が90度より前に行かない者がいる。こういうのを見ると、やはりウエイトなどレジスタンストレーニングで全可動域にわたって負荷をかける方がいいのか、とも思うのだなぁ。日常生活から姿勢に注意するよう教育、というか文字通り「躾」が必要。
今、使っているイメージが「パバロッティ」。骨盤の上に、自分の身体をすっと乗せて前スペースを支配する立ち方。胸を張るのではなく、胸骨の上側のプレートを正面に向ける感じ。
艇速が落ちないようにカタマランでベタ付け。1Xで12 km。2Xはもう少し長く漕いだところでエネルギー切れ。早く、1モーションで16kmくらい漕げるようにならないとなぁ。
昼は、ペペロンチーノ。「今日は大盛りでなくていいんですか?」と聞き返された。店は盛況。先日、妻もこの前を通ったそうな。
午後は、べた凪。クルーを組み替え乗艇。一通りUTが終わったところで、1X, 2Xともスタンディングドリル。ドリルとして行うのは初なので、最初はオタオタ、ヨロオロでしたが、最後の方は肘や手首で切れることなくクラッチと繋がり、お腹や胸をつぶすことなく、「立てる」時間が増えました。実際の乗艇では止まること自体が悪なわけだが、リカバリーのどの局面でも艇と繋がっていられるセンスを養うには、できた方がよかろう、という感じです。
ドリルの効果を確かめつつ残りのメニューをこなし、午後終了。週明けはエルゴ20分測定の予定。
帰宅後は、月曜日の高3英語の準備。

  • except とexcept forの語法と用例。使い分け、識別の目安。
  • that節中の動詞に原形を伴う provideの語法と用例、さらには類例の動詞一覧。
  • 動詞として用いられる rivalの定義と用例、さらにはパラフレーズ。

あたりを重点的に。
月曜日は男子寮の当番が入ったので、仕事の優先順位も少し考えねば。
グランプリシリーズ・カナダ大会は浅田の逆転優勝。踏切が合わずに回転が解けるのは私にもよく分かるが、ジャンプでの回転を踏み切って回ってから加速できるのが驚き。空中で一瞬花が開く感じがした。氷上でのスピンを加速するのと同じ感覚なのか?中野が2位まで浮上したのが何より。今日のフリーは出だしのトリプルアクセルが決まったのが功を奏したのか。解説は荒川静香。あらためて、荒川選手が、ジャンプ、スピン、スパイラル、ステップとオールラウンダーであったことを認識する。とはいえ、こうして外野で見ている者と専門家、さらには当事者である選手とでは、天文愛好家と天文学者、さらには宇宙飛行士ほどの差があるのだろう。
NOAHを見ようと頑張ったのだが、睡魔には勝てず…。

本日のBGM: Cosmonaut (井上鑑)