土曜日は、午後から指導者対象のオンライン「英文ライティング」セミナーでした。
予定通り終了。
ご受講深謝。
3時間半の長丁場、お疲れさまでした。
受講された皆さんからのフィードバックをお待ちしています。
ひとりで祝杯。
これは旨い!
獅子の里だけどこのラベル。
新しい有料記事の告知です。
句動詞&イディオムの学習・指導での留意点: 近年の入試出題を踏まえて
この記事では、近年の私立大入試の語彙・語法問題のうち、句動詞とイディオムを取り上げます。
取り上げているのは、ごくごく一部の問題ですが、その「扱われ方」からは、英語学習や指導上の注意点が浮かび上がってくるだろうと思います。
入試素材文以外のニュース英語や、各種辞書、さらにオンラインコーパスも含めて実例と生息域もかなり詳しく考察していますが、「解法講座」ではありませんので、誤解なきよう。
note.com
多くは既に、このブログでも散発的に取り上げてきましたが、この機会に一つにまとめて新たに資料と考察を加えています。好評で受け入れられれば、第2弾以降も考えています。
8月のオンラインセミナーも募集中です。
2025年 8月23日(土) 14:00-17:00
英文法・語法・表現セミナー:気になる英語表現 2025 夏
ブログ「英語教育の明日はどっちだ!」で2025年に取り上げられた「気になる語法」を中心に現代英語の文法語法表現を扱う
passmarket.yahoo.co.jp
冬に開催した
- その英語、気になりませんか?
の続編で、このブログの「気になる語法」で2025年に扱った表現を中心に考察します。
この半年間で
including
take home
固有名詞につく冠詞
because of how SV
Seen from で始まる文のメインの動詞
名詞knowledge界隈
have to 原形の活用
接続詞的now (that)
要素の列挙
現在完了形とどどいつ
on fears
color commentator
reverse
達成・成果を表す表現
different界隈
動詞look 界隈
easyとeasilyとnaturallyとnatural
みなし動詞(特にlook onとlook atの適切な扱い)
不定詞と意味上の主語
「何が?」と「何か?」
目の前の現実を表す助動詞canとその受け身
形容詞と不定詞と形式主語と意味上の主語
動詞tuckの語義と生息域
形容詞broad界隈
名詞 a move とそのバリエーション
というような表現を取り上げてきました。
その多くが、巷の教材、学参等では扱いの薄い、または不適切なものですので、この機会に現代の英語表現を精査し、その「本当は痒いはずのところ」を感じ、より一層高い解像度で見て、味わいたいと思います。
ということで、今日の「気になる語法」は、
- weigh 界隈
特に
- 句動詞のweigh in
です。
twitterの方では既に何度か取り上げていて、昨年のセミナーでも話しましたが、このブログではきちんと書いていませんでした。
英語ニュース引用RT140字紹介&詳解ではこちらが初出。(2020年9月14日)
weigh in on A (=テーマ)「Aに関して知見・意見を述べる」。chancesは「確率;可能性」。the chances of B + C (= ing)での、意味上の主語付き動名詞で「BがCする確率/可能性」。「そして」、andのペアの前の「ダッシュ」に注意。give D (=ウイルス) to E (=人などの生き物)は「DをEに伝染させる」。
weigh in on A (=テーマ)「Aに関して知見・意見を述べる」。chancesは「確率;可能性」。the chances of B + C (= ing)での、意味上の主語付き動名詞で「BがCする確率/可能性」。「そして」、andのペアの前の「ダッシュ」に注意。give D (=ウイルス) to E (=人などの生き物)は「DをEに伝染させる」。 https://t.co/7hh6Ges179
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2020年9月13日
元ツイはこちら。
Disease experts weigh in on the chances of your pet catching the coronavirus from you or another pet—and the chances of your pet giving it to you
Disease experts weigh in on the chances of your pet catching the coronavirus from you or another pet—and the chances of your pet giving it to you https://t.co/jGyNWMxEuB
— The Wall Street Journal (@WSJ) 2020年9月13日
そこから3,4年後のツイート。
#現実味のcould を見通しで
この3、4年で見聞きする頻度が異様に増えた感じがするのはdelve into よりもむしろ、このweigh in on +テーマ。ちょっと前まではwithで持論を引っ提げて、という感じだったが、今はon + テーマ。しかも、既にある議論に、論客が参戦とか合流といった生息域が多い印象。#現実味のcould を見通しで
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月4日
この3、4年で見聞きする頻度が異様に増えた感じがするのはdelve into よりもむしろ、このweigh in on +テーマ。ちょっと前まではwithで持論を引っ提げて、という感じだったが、今はon + テーマ。しかも、既にある議論に、論客が参戦とか合流といった生息域が多い印象。 https://t.co/7ofPhfWtxK
この元ツイは
When and how should text-generating #AI programs such as ChatGPT help write research papers?
In the coming months, researchers from various disciplines and countries will weigh in on guidelines that could be adopted widely across academic publishing.When and how should text-generating #AI programs such as ChatGPT help write research papers?
— News from Science (@NewsfromScience) 2024年4月29日
In the coming months, researchers from various disciplines and countries will weigh in on guidelines that could be adopted widely across academic publishing. https://t.co/rrMFL1qyjf
このときは連投していました。
既に論題が示されているような場合はweigh inのみで見た目は自動詞。
Weigh in でオープンな議論への参加を呼びかける命令文。既に論題が示されているような場合はweigh inのみで見た目は自動詞。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月4日
Weigh in でオープンな議論への参加を呼びかける命令文。 https://t.co/gPGhxDqzgq
元ツイ。
Talking “at least gives the protesters the feeling that they’re getting somewhere," he said. "Whether they are getting somewhere or not is another question.”
WEIGH IN: What do you think about the protests on college campuses?Talking “at least gives the protesters the feeling that they’re getting somewhere," he said. "Whether they are getting somewhere or not is another question.”
— KENS 5 (@KENS5) 2024年5月4日
WEIGH IN: What do you think about the protests on college campuses? https://t.co/iPHVZrufjB
某番組のアカウントに顕著だったので言及していました。
このThe Viewなんかは、お決まりのパターンなのでヒット数上昇に貢献しているかも。
最近はwh-、特にwhether、さらにはifの名詞節を目的語にとることも多い。このThe Viewなんかは、お決まりのパターンなのでヒット数上昇に貢献しているかも。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月4日
最近はwh-、特にwhether、さらにはifの名詞節を目的語にとることも多い。 https://t.co/MvYEYqNEBb
この元ツイ。
SUPPORTING KIDS FINANCIALLY IN ADULTHOOD? After some celebrities have said they won't bankroll their children into adulthood, the co-hosts weigh in on whether kids should find their own way financially.
SUPPORTING KIDS FINANCIALLY IN ADULTHOOD? After some celebrities have said they won't bankroll their children into adulthood, the co-hosts weigh in on whether kids should find their own way financially. https://t.co/cVclFZQmjA pic.twitter.com/StIpAtYPUc
— The View (@TheView) 2024年5月2日
議論の多くは賛否・適否・可否・是非など、二択でwhether/ifとの相性はいいもの。議論でのwh- はどのような環境で?と考えてみると、不定詞とかshouldとかが来そうな匂いはしますよね?
where to findの例議論の多くは賛否・適否・可否・是非など、二択でwhether/ifとの相性はいいもの。議論でのwh- はどのような環境で?と考えてみると、不定詞とかshouldとかが来そうな匂いはしますよね?
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月4日
where to findの例 https://t.co/uLXKWtqqjB
元ツイ。
Experts weigh in on where to find the best work from home human resources jobs and if they're right for you!
Experts weigh in on where to find the best work from home human resources jobs and if they're right for you! https://t.co/Q7pHADCOdU
— Woman's World Magazine (@WomansWorldUS) 2024年5月4日
#現実味のcould もこういう文脈で使われます。全然「ひょっとしたりし」ていません。
sit in trafficは「交通渋滞で車が動かない」。(get/be) stuck/caughtより頻度は低いがsitもニュースでは見聞きする。
それよりも、不可算扱いの名詞traffic単独でcongestion of vehiclesの意味で使うことに注意。#現実味のcould もこういう文脈で使われます。全然「ひょっとしたりし」ていません。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月4日
sit in trafficは「交通渋滞で車が動かない」。(get/be) stuck/caughtより頻度は低いがsitもニュースでは見聞きする。
それよりも、不可算扱いの名詞traffic単独でcongestion of vehiclesの意味で使うことに注意。 https://t.co/lXrPjDMM0M
元ツイ。
No one likes sitting in traffic, so how can tech help get things moving? Experts weigh in on what could help resolve big city gridlock.
No one likes sitting in traffic, so how can tech help get things moving? Experts weigh in on what could help resolve big city gridlock.
— MaRS (@MaRSDD) 2024年4月26日
Ft. @Miovision, @dropmobility, @HopInTech and Iris R&D. https://t.co/fET6tsBg4p
別記事からweigh in on + whether の例。
別記事からweigh in on + whether の例。https://t.co/INPufao3Id
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月22日
元ツイ。
Holistic estheticians weigh in on whether or not turmeric soap can effectively get rid of hyperpigmentation.
Holistic estheticians weigh in on whether or not turmeric soap can effectively get rid of hyperpigmentation. https://t.co/Q70MWN4L0Z
— ESSENCE (@Essence) 2024年5月22日
こちらもThe View で
weigh in on
乱発されすぎると「重み」は感じられなくなるよね。こちらもThe View で
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年12月2日
weigh in on
乱発されすぎると「重み」は感じられなくなるよね。https://t.co/qPJJbmAmLP
TV やラジオなどでは、番組を見続けているとその後「有識者」や「新たな論客」が出てくるわけですが、新聞や雑誌媒体だと、この続きを読んでね、というtrailer的な意味合いが大きくなるでしょうか。
weigh in on whether + shouldで掘り下げるテーマ導入TV やラジオなどでは、番組を見続けているとその後「有識者」や「新たな論客」が出てくるわけですが、新聞や雑誌媒体だと、この続きを読んでね、というtrailer的な意味合いが大きくなるでしょうか。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年12月2日
weigh in on whether + shouldで掘り下げるテーマ導入https://t.co/RjLNVj7uAp
ここから既に半年以上経っているので、あらためて実例を精査。
比較的近年の大学入試の素材文にも出てきています。
weigh in on + 争点 の例。
I do not exactly hail from the center of the humanities. I’m an economist. When you ask economists to weigh in on an issue, the chances are good that we will ultimately get around to a basic question: “Is it worth it?” Support for the humanities is more than worth it. It is essential.
私は人文科学の分野の専門家ではありません。経済学者です。経済学者たちに問題について意見を求めると、最終的に基本的な質問にたどり着く可能性が高いでしょう:「それは価値があるか?」人文科学への支援は、単に価値があるというレベルを超えています。それは不可欠です。
Many of the young people who attend my classes think that philosophy is an unclear discipline that is concerned only with matters of opinion, whereas science is in the business of discovering facts, demonstrating proofs, and presenting objective truths. Furthermore, many of them believe that scientists can answer philosophical questions, but philosophers have no business weighing in on scientific ones.
私の授業に参加する若者の多くは、哲学は曖昧な学問であり、意見の問題のみを扱うものだと考えています。一方、科学は事実の発見、証明の提示、客観的な真実の提示を目的とする学問だと考えています。さらに、彼らは科学者が哲学的な質問に答えることはできるが、哲学者には科学的な問題に口を出す資格はないと信じています。
争点は先行文脈で提示済みなので、weigh inの後に目的語のない、自動詞的用法の例。
Here’s some heartbreaking news for people pinning their hopes on online matchmaking sites: It’s virtually impossible to forecast a love connection. Maybe that’s not so shocking to survivors of the dating wars. But now science is weighing in.
オンラインのマッチングサイトに期待を寄せる人にとって、悲しいニュースです:恋愛のつながりを予測することはほぼ不可能です。デート戦争を経験した人にとっては、それほど驚くべきことではないかもしれません。しかし、今や科学が意見を述べています。
従来型とも言えるweigh in + 前置詞with + 持論 の例。
Do you think teachers should assign homework over winter break? Here, two experts weigh in with their views.
冬休み中に教師が宿題を出すべきだと思いますか?ここでは、2人の専門家が意見を述べています。
辞書での扱いについても言及していました。
私の場合はニュース英語に偏っていますが、このような実例との遭遇を踏まえて、色々と調べて確かめたり、修正したりしています。
英和はO-LEXを除き用例なし。その場合も前置詞はwithのみ。
英系の辞書にはonの用例なし。
MW’sの学習用は親切にパラフレーズがある。
でも「重さ・重み」との関連は?私の場合はニュース英語に偏っていますが、このような実例との遭遇を踏まえて、色々と調べて確かめたり、修正したりしています。
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月6日
英和はO-LEXを除き用例なし。その場合も前置詞はwithのみ。
英系の辞書にはonの用例なし。
MW’sの学習用は親切にパラフレーズがある。
でも「重さ・重み」との関連は? pic.twitter.com/EUrvYNX7l1
「重さ・重み」との関連づけに関して、1枚目のMW’sの一般用の定義が秀逸だと思う。学習用にこそ必要な情報では?
2枚目は豪州英語。用例は要再考かと。
3枚目はケンブリッジで副詞句のforcefulで重み。
4身目のODEもforceful。「重さ・重み」との関連づけに関して、1枚目のMW’sの一般用の定義が秀逸だと思う。学習用にこそ必要な情報では?
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年5月6日
2枚目は豪州英語。用例は要再考かと。
3枚目はケンブリッジで副詞句のforcefulで重み。
4身目のODEもforceful。 pic.twitter.com/kKqvrOZJRL
ということでこちらでも再録を。
英和の記述を比較。weigh in with の用例はあっても、weigh in on は訳語のみで用例は無し。
英英では?ODEとMW's一般用。
MW’s 一般用は「重みづけ」がよく分かる定義です。用例も onの例があって流石は老舗。
CambridgeとLDOCE
定義はそれなりによく書けていますが、weigh in on の実例は無し。
用例も含めて実態を反映しているのはOxfordアカデミック。
weigh in (on sth) (with sth)
(rather informal) to join in a discussion, an argument, an activity, etc. in a strong, confident way and try to influence it
· The EU Commission has also weighed in.
· A number of authors have weighed in on the subject of including test scores in reports.
形容詞の “strong” と “confident” に加えて、動詞の “influence” が「重みづけ」に寄与していますね。
COCA系での検索はここでもしていました。
句動詞
weigh in on
zero in on
close in on
のざっくりとした比較を。順に
COCA
COHA
Glowbe
TV
weigh in onの増加のペースががが…。
これこそ「主として米」とか「北米」という注記付きで辞書に載せるべきでは?句動詞
— Takashi “即時停戦” Matsui (@tmrowing) 2024年12月2日
weigh in on
zero in on
close in on
のざっくりとした比較を。
順に
COCA
COHA
Glowbe
TV
weigh in onの増加のペースががが…。
これこそ「主として米」とか「北米」という注記付きで辞書に載せるべきでは? pic.twitter.com/vVa3VUVYev
NOWなど、その後の推移も含め、あらためて検索。
NOWで目的語をissue/matter/subject に絞って。
GLOWBEで地域差・文化差を推測。2012/13年のデータであることに注意。ほぼ北米英語。
ベンチマーク足るCOCAで頻度の変化と生息域を推測。会話やニュースで多いが、TV&映画ではゼロ。学術でも稀。
TVコーパスで確認。僅かに2例ヒット。
wh-を目的語にとるパターン。on which が前置詞+関係詞の可能性がないわけではないのであくまでも目安。
NOW
GLOWBE
COCA
TV
V in on 型の他の句動詞との頻度比較。
weigh in on が北米語法、とりわけ米語法ということがよくわかると思います。
NOW
GLOWBE
COCA
TV
Ngram Viewerでもざっくりと。
全体
米
米でのweigh in on の頻度上昇は1990年代終盤に始まり、カーブが急になるのは2000年代以降という印象。
英
英でweigh in on の頻度が高くなっているのは2010年代以降。
テストに出る、出ないに関わらず、weigh in on に関しては、少なくとも「主として米」や「主として北米」といった注記を施して、辞書で適切な用例とともに記述をするべきだと思っています。辞書づくりに関わる有識者、ご意見番の皆さん、出番ですよ。
本日はこの辺で。
本日のBGM: カメレオン・アーミー (ピンク・レディー)
追記:
多くの辞書で載せている「議論に加わり持論を述べる」weigh in with と、辞書ではほとんど用例の見られない weigh in on とで頻度を比較しておきましょう。
私がweigh in on を適切に扱うべきだと言う気持ちをわかってもらえるのでは、と思います。























