新しい年、2018年を迎えました。
前回からずいぶんと更新が開きました。USキーボードになかなか慣れないのもありますが、多分に多忙のせいです。
12月初頭の修学旅行の引率のため、高2だけ試験が早く、試験の準備と並行して高1、高3の授業も行い、修学旅行中に行われる、高1、高3の分の試験も、修学旅行前に作らなければならず(毎回3学年6種類作成してますから)、引率後に代休とは名ばかりの採点天国と成績処理が待っていて、学期末の三者懇談と終業式という、怒濤の1ヶ月が終わろうかという段になって、私事で立て続けにバタバタとしていて、年末恒例の「日本ロウイング協会」の忘年会にも出席できず、原稿と格闘していました。
「命」というものをあらためて考えました。
2017年を振り返ると、心身ともに疲弊していた2016年の終盤から2017年初頭にかけての約3ヶ月をよく生き延びたと思います。
本業は低調ではありましたが、公式戦にも久々に参加することができ、来年度への布石は打てたかなと。コーチとしての目と腕は錆びつかせないように心がけています。
生業では、授業は遅々とした、緩慢でじれったい歩み。いつものことですが、今年の1年生にはいろいろと気付かされることがあります。ありがたいことです。
例年との最大の違いは、「小学校英語」との接点でしょうか。
7月に酒井志延先生からの依頼で、「文字指導」に関わるセミナーを担当したことを契機に、小学校英語の学会にも参加しました。ここでの新たな出会いは、私の「文字指導」に対するアプローチを大きく揺すぶり、現在の自分の取り組みに影響を与えています。
11月には、久々に「達人セミナー」で講座を持ちました。広島の胡子美由紀先生とのコラボでしたが、私は無理を言って「文字指導」をテーマとさせていただきました。種は蒔けたと思っています。
修学旅行では、私の担任する進学クラスの生徒には「大学等の進路希望実現に資する班別自主研修」を求めているのですが、そのうちの1つの班が「明海大学」の見学を希望していたので、大津由紀雄先生に打診したところ、大津先生自ら案内していただけるという得難い経験をさせていただきました。深謝。
現在、生業の英語教育関連で2018年の新たな動きとしては、以下の2つが分かっています。
2018年2月11日(日・祝)
平成29年度全国英語教育学会・小学校英語教育学会第3回英語教育セミナー
広島大学教育学部(東広島キャンパス)K104講義室(広島県東広島市)。
概要はこちらの公式サイトのセミナーのページで。
(http://www.jasele.jp/seminar_2017_3/)
プログラムはこちらのリンク先から。
(http://www.jasele.jp/wp-content/uploads/20180211JASELE_JES_Seminar.pdf)
小学校英語教育学会との共催ということで、基調講演と私以外のセミナーは「小学校英語」色が強いのですが、私のセミナーは主として「中学校・高等学校でのライティング指導」に関わるものになります。『パラグラフ・ライティング指導入門』(大修館書店)を既にお読みの方も、まだ読まれていない方も、このテーマ、分野に関心の強い方のご参加をお待ちしております。「まだ読んでいないし、読む気などサラサラない」という方は、セミナーに来られても(お互いに)面白くないでしょうから、ご遠慮いただくのが良いかと思います。
以下、転載。
セミナー②『体を表わし得る名とは?:ライティング課題における「お題」と「テクスト」を見直したい』
講師 松井孝志(山口県鴻城高等学校)
「あなたが一番好きな季節はいつですか?好きな理由を二つあげて英語で書きなさい。」というライティング課題の問題点は何でしょうか?このお題が「前提」としている「良い作文」「好ましい作文」の要件とは何でしょうか?この課題は和文英訳よりも優れているでしょうか?教科書や教材、高校&大学入試、所謂「外部試験」も横目で見つつ、「テクストタイプ」の考察も含め、「テクスト」そのものを見直すセミナーにしたいと思っています。
もう一つは、もっと先の夏のイベントです。
外国語教育メディア学会 (LET) の第58回全国大会のパネルディスカッションで登壇します。
中等教育現場を担う者は私だけという陣容ですが、現場代表としての最大公約数的な発言に終始しないように、さらには、「お前じゃなく、阿部公彦先生を呼べば良かったのに…」と言われないように、準備したいと思います。ただ、こういった「…しないように」というマイナスの目標ほど達成するのが難しいものもあまりないので、「その時通り」で、化学反応に期待します。
外国語教育メディア学会(LET)第58回全国大会
大会会場:千里ライフサイエンスセンター (大阪府豊中市)
日時:2018年8月7日(火)~9日(木)
大会テーマ:外国語教育における4技能評価の再考
<Reconsidering Four-skill Assessment of Foreign Language Proficiency>
8月7日
講演:石川慎一郎先生(神戸大学)
シンポジウム:続報をお待ちください
8月8日
講演:荘島宏二郎先生(大学入試センター)
講演:野口ジュディー先生(神戸学院大学名誉教授)
8月9日
パネルディスカッション:柳瀬陽介先生(広島大学)・亘理陽一先生(静岡大学)・寺沢拓敬先生(関西学院大学)・松井孝志先生(山口県鴻城高等学校)
公式サイトはこちら(建設中)
http://www.j-let.org/let2018/page_20171216120034
新春初投稿はこんなところで。
本日のBGM: Goose Snow Cone (Aimee Mann)