♪本当の気持ちはそんなところ♪

本業が休みの間に正業が捗ってくれるのが理想なのだが、現実は噛みつくので痛い。
高3再入門講座は、感情表現の<be + -ed/en形>の続き。
前時の終わりに板書した6つの単語を、ノートやプリントを見ずに思い出せるか問う。ごく少数の生徒を除いてほぼ全滅。プラスの意味の感情を表す語が3つ、マイナスの感情が3つ、とヒントを出してもあまり変わらず。頭文字だけ板書して、記憶から引き出すもどかしさ、じれったさ、不甲斐なさ、悔しさを演出してから、ノート、プリントを広げさせて、例文補充の辞書引き作業。
指示を相当明確に出しても、意味だけ見て、能動態の例文から全部を写している生徒がいます。彼らが卒業してこの先、辞書を引かざるをえないほどに英語を必要とするかどうかは定かではありませんが、今なら、私が引き方を指導できるのですから、今やるしかないでしょう。
文法事項の再入門で、be動詞とed/en形の形合わせをしっかりと行い、主語との数、時制、疑問文、否定文などという操作に習熟させても、辞書の例文には、ターゲット以外のさまざまな変数が入り込んでくるため、和訳が付いていてもなぜその意味になるのか、処理の難度は高くなります。

  • She is pleased with her new car.
  • She was delighted at the news.
  • I was relieved at the news.

くらいなら、大丈夫でも、イメージの湧かない、リアリティーのない例文ではダメだ、とばかりに、

  • I was relieved to see him back safely.

などという例文がいきなり出てくると、不定詞以下で機能停止、という生徒が出てきます。

  • He was delighted at the result of the entrance examination.

というくらいまでは、名詞句のトレーニングを積んできた生徒はついて行けますが、

  • We were deeply disappointed to hear the news of his death.

あたりになると厳しいですね。
授業で使うハンドアウトでは、極力、ターゲット以外の文法項目が複数はいることを避けて例文を書いていましたがここから先がしんどい山あり谷あり。
名詞句から「ことがら」の内容を引き出すトレーニングをどのくらいこなせば、

  • I'm really pleased at the news of your marriage.

というような文と、

  • I’m really happy to hear you got married.

との橋渡しができるか、あと半年、私の精進が必要です。
商業科1年は、不規則活用をする動詞、<A-B-C型>の発音で、綴り字と発音のトレーニング。ようやく、過半数の生徒の音量が峠を越した感じ。ただ、個々の音はまだまだ。-ed/en形の名前の由来となる、-enが多く出てくるのだが、brokenとかspokenはまだ「太極拳」と「暴君」と「須藤君」の対比とか、日本語の音のイメージでごまかしが利くからいいのだが、stolenなどの語尾は安定しない。
このABC型の練習で使うプリントは裏表で空欄が空いているのだが、足りない情報はそれぞれ逆サイドに書いてあるように設定しているので、空欄には何も書いてはいけないことにしている。(不規則動詞活用2.pdf 直)
グループ化した複数の動詞で、A-B-Cの活用で読んでいく練習と、縦割りで、同じ音を含む過去形だけ複数の動詞、ed/en形だけ複数の動詞というような練習をするなかで、

  • 全ての語に、いちいちカタカナでルビをふらないで、軸足にだけメモを書いて、その語を発音できれば、残りは、その「原理原則」から、読み方がわかる。

となるように指導。しんどいのぉー。
5,6個の動詞で1分間、個人練習をして、さらに全体練習。また次の5,6個で1分間個人練習して、全体練習、で、2分で全部を一気に個人練習、その後、出来具合を見てチェック欄の活用へ繋げます。
残り時間で、教科書の新しい課へ。
まずは語句の仕込み。この課では、文章を読んで意味内容を理解するということよりも、文を左から右へと読んでいく回路を徹底するために、チャンクを自分で切れるか、また、その都度、細切れで処理したチャンクが繋がって行った時に、意味を保持できるか、という段階なので、まだまだこの仕込み段階に時間がかかります。発音と綴り字で厄介なのは、

  • son

の短音。

  • row / grow

の二重母音。
アクセント (強勢) では、

  • fisherman

が日本語のカタカナのリズムにならないように、類例で firemanも練習。(当然、今の英語ではfirefighterということが多い、というフォローはします。)
音そのものでは、

  • cloth

の側面開放。モデルを良く聴けても自分がその音を出せるかはまた別の問題。それに比べると、

  • float

の二重母音は注意すればできるので、注意し続ける。
難関は、

  • traditional

の語尾。今では、「越後屋お主も悪よのぉー」などといっても全く通じません。

  • 英語の綴り字の最後が –al となっていて発音が「アル」となることはない。

としつこく言い続けています。進学クラス高1でも、proposalの発音で同じことをやっていますが、どの程度の練習で定着するか。乞うご期待。

進学クラスの様子はまた明日にでも。
相棒は録画し、ほぼ日アーカイブに保存されていたビートニクスのライブリハーサルを見て就寝。
今回のサポートは、PUPAマイナス3号、プラスGreat 2。
幸宏さんもギターを持つ曲が多く、漣さんもギターを持つ曲が多い。ギターメインの高野寛さんをこんな贅沢な使い方ができるバンドって一体何?と思うくらい充実した内容でした。

本日のBGM: ちょっとツラインダ (The Beatniks)