もくもく

今週は、国体で留守にする間の授業の補充をするので、大忙し。
普通科では、<動詞+名詞>の結びつきの日英対照。とにかく、ひたすら、「フレーズ単位」の練習問題を課している。今日のところは、

  • 芋を掘る
  • 地面を掘る
  • 穴を掘る
  • お湯を沸かす
  • タマゴをゆでる
  • ケーキを焼く
  • ベーコンを炒める
  • メガネを掛けている
  • (窓) ガラスを割る
  • 骨を折る
  • コップ一杯の水を飲む
  • 薬を飲む
  • 手紙を書く
  • 絵を描く
  • 壁にペンキを塗る
  • 背中を掻く
  • 用紙を折る
  • 腕を組む
  • 傘をたたむ

英日の練習問題は

  • wear a ring in her third finger
  • wear a beard
  • boil rice
  • heat miso soup
  • prepare salad

など日常の表現で対比。
「文を完成させない」ことで、ターゲットとなる事項に焦点を当てることが可能となり、その精度もあげられるのではないか、という目論見。なんとかなりそうな気はしている。
進学クラスは、高2が課題学習、高3は入試長文の音読徹底。一人一段落音読でダメ出しと矯正。一応、矯正はしますので、念のため。その中で、他の生徒にも該当、関連する事項に言及。音読させてみないとその「関連事項」は見えないので、臨機応変に捌ける感度と余裕が必要。今回の長文では、

  • (be) of very good quality

という「受験英語」でもお馴染みの表現が出てきたので、『Upgrade』のどこで扱われているか確認させて、お受験定番の用例を得る。「いかにも」という形容詞との書き換えを少々。

  • of great importance = very important
  • of great value = highly valuable

それを踏まえて、当該の “(be) of very good quality” に戻り、「これに対応する形容詞表現は?」という問いかけ、考察。

  • qualitativeという形容詞は、quantitativeに対して用いるのが普通なので、積極的に「品質の高い (低い)」という計量を表すことは難しい。

と前提を確認して、”quality coffee” とか、”quality (news) paper” といった実例を経て、形容詞としての “high quality” を得る。

  • 書き換えばかりしていると、語感が鈍るよ。何故、その表現なのか、その言葉そのものを考えることが大切。

と、どの学校にいてもいつも、高3に説いていたことの繰り返し。valueとvaluableでの綴り字であたふたする習熟度の生徒もいるので、行ったり来たりしながら、

  • valuelessとpricelessとinvaluable

の意味を調べさせて、

  • 接頭辞・接尾辞を覚えれば語彙は大丈夫、などと早合点しないこと、地道に4000語くらいを身につけて初めて、それを活かせるのだから。

とこれまた私の授業の定番、マンネリのネタ。ここから、

  • of use = useful
  • of value = valuable

などは大丈夫な人でも、ちょっと怪しくなる、

  • of no importance
  • of no value

など、マイナス評価の勘所を掴んでもらおうという伏線です。
最後は、音象徴の話しから、擬音語・擬態語へ。
身の回りの擬音語・擬態語を板書してもらい、文化の共有。
吉沢典男先生のしてくれた話を思い出した。

放課後は、本業。湖へ。昨日は、全日本選手権の映像を見せながら解説したので、「フィニッシュでの力の出し終わり」「股関節の締め」にフォーカスを当てた練習。
到着すると珍しく強風で波。1Xの1年生も問題なく、オールを乗せて漕げるので、「高く乗せてトンっ!」としつこく。2Xは梃子比をちょっといじったので、UTでSR22-23くらいに落ち着き、力感が増して少しだけいい加速。ただ、その分からだがエライのでしょう、片道の中でスピードのムラが少し出てきました。ようやくトレーニングのレベルに入ってきたということでもあります。2年生は先週から、SサイドとBサイドのオフセットを入れ替えて身体の反応を見ているところ。エントリーに時間を与えすぎで、初動が鈍いのが気になるので試行錯誤していると、フィニッシュで水を散らかし始めて、そっちを修正。水前寺清子ですね。
選手を駅まで送ってから帰宅。
夕飯は、今季初秋刀魚。
刺身用のいいものを塩焼きにして頂きました。大変美味しゅうございました。
妻が、

  • 最初の煙に負けず、強火でしっかりと表面を焼くのがコツ。

と、煙との格闘を振り返っていました。

『新英語教育』 (三友社出版)の10月号 を読む。連載記事で扱われている関係代名詞の扱いが気になっているのだが、長くなりそうなのでまた日を改めて。

本日の晩酌: 請福ビンテージ (43度) / 沖縄県石垣島
本日のBGM: サンマ焼けたか (セルフカバー) / 斉藤哲夫