I was there.

「大学入試センター」試験、前日。
日課変更で、1限はLHR。
教頭先生からの激励のことばをいただく。要約すれば、メンタルリハーサル。2年生にも聞かせてあげたい内容だった。スポーツをやっていない人でも、『スラムダンク』とか『風の大地』などを読んでいれば感じることが出来るかも知れないので、今からでも読んで欲しい。
高2では、名詞句の限定表現の続きで、分詞による後置修飾の肝。
そこから、動名詞へ。四角化された核になる名詞の直後に-ingが続いて大きな名詞句の固まりを形作るものと、それ自体が名詞句の固まりとなるものの識別。わにの口はどこからはじまり、わにのしっぽはどこまでか、を確認してわにの口を閉じる。ということで、次の2文の違いを考える。

  • My grandmother likes reading weekly magazines before going to bed.
  • The players started playing the game before the new captain came.

教師にスラッシュを入れてもらって分かったつもりになっていてはダメ、ということをしつこく説く。
例文はすべて『高校英語研究』の昭和48年8月号より抜粋。文法の根幹は30年やそこらでは変わらないことを知らしめる。他の号も紹介し、この当時の高校生向けの「月刊誌」でさえ、

  • 1つでも多くのコロケーションを知っていることは、もとより心強いにはちがいないが、それがsentenceのなかでどのように構成されるかはもっとも重要な点である。

として「コロケーション」を重視した和文英訳演習が提供されていることに触れ、なぜ『P単』をやっているのか、そして『P単』をどう活かすのかを強調。生徒にも、共通一次・センター試験以前の大学受験生の英語力の水準に思いを馳せてもらった。
週末課題として、ABCニュースサイト (豪) より、ハイチの災害の程度を色分けした地図 (http://www.abc.net.au/news/events/haiti-earthquake/map.htm) をプリントアウト。世界地図中でハイチの位置を確認し、国内の被害程度を描写した12段階の記述を読み、どんな様子なのか、文字情報から想像することを求める。
高1は、B4裏表ワークシート自作。
表面4分割の、

  • パートまたは段落べた打ち (生徒は手書きだけどね)
  • 日本語による大意
  • 動詞句抜き (=V抜き)
  • theなど冠詞・前置詞抜き (=座禅抜き、または勧善懲悪)

は既に作成済みなので、その練習成果を踏まえて、裏面4分割で、

  • 20語残し
  • 10語残し
  • 5語残し
  • 英問による誘導尋問

で暗誦への足がかり。
明日は、土曜日課外なので、自作ワークシートでのwarm upに続いて、お互いのワークシートを交換してチャレンジの予定。表面はみな同じ教材で作っているのだから、まったく変わらないけれど、裏面では、

  • なぜ「その語」を残していて「その後」を書いておかないのだぁ…。

というジレンマを感じてもらおうという趣向。どうなりますか。企画倒れになったらなったで、その瓦礫の山から希望という名の「金の指輪」を探し出すまでです。

本日のBGM: Rock’n Roll Night (佐野元春)