「1mmのスエズ運河」

tmrowing2009-12-21

母の十七回忌。
久しぶりの冬の北海道。2年ぶりですかね。もっとも前回は、ライティング指導の講演を札幌で行った帰りに立ち寄った程度。帰省自体、父の一周忌で2008年の6月に帰って以来。今回も兄夫婦のもとにやっかいになりました。
早いもので、母が亡くなってから16年。今でもはっきりと覚えています。成績会議の前日で、「買ったばかりのマックジョージの目の覚めるような赤いシェトランドのカーディガン」を初めて着ていった日だったのですが、突然の訃報に、その後、何年か、赤を着ることができなくなりました。
悔やんでも悔やみきれない思いは人それぞれあるわけで、不幸自慢をしても何にもなりません。過去は変えられないのですから、その分、新しい出会いは大切にしようと思っています。
千歳に降り立ち、気温がマイナス3℃。あの日、帯広空港の気温は日中でもマイナス12℃でしたから、それと比べれば楽なものです。
日曜日は、十七回忌法要の前に、先月他界した母の叔母にお線香をあげに行ってきました。
母の従兄弟の方が皆集まってくれて、想い出話あれやこれや。母の叔母はとっても安らかに息を引き取ったとのこと。

  • 今日は、たくさん話ができて、良い供養になった。

と言ってもらえたのが素直に嬉しく思えました。

午後からの法要を無事に終え、日が暮れてから、Joy English Academyの浦島久さんを訪ねました。
前回は1時間ほどの慌ただしい訪問でしたが、今回は兄に雪道を送ってもらい7時過ぎにお邪魔して、気がつけば、もう11時。外は雪がちらつき始めるなか、兄に迎えに来てもらいました。申し訳ない。
浦島さんとの話しは、本当に「英語」を教えるということを自分の頭と身体で捉え直すレッスンでもあります。
今年のあの「寝屋川」での模擬授業の裏話や、教材執筆の秘話など30余年の重みを感じました。
私からは先月の「山口県英語教育フォーラム」の報告もしたのですが、香住丘の永末先生の実践、「コピーグロス」にものすごく興味を示されていました。
今井先生は先日の浦島さんのブログにも登場していましたが、そもそもなぜ、今井先生を呼ぶことにしたのか、という話しから。
久保野りえ先生のデモの話しになり、浦島さんのお父さんの話が出てくるレッスンを扱ったことなどから、話しが発展し、過去1年間に撮りためた秘蔵の写真なども見せて頂き感動。

中高生用の良質の音読教材がない、という話しから、お互いの「音読観」とでもいうものを摺り合わせていくスリル。

  • 何のために「音読」やるんだい?

さらには、

  • 今の多読ブームについてどう思う?

という浦島さんの問いに、明確に答えられた自分がいてホッとしました。いや、浦島さんの問いだからこそ、答えられたのかも知れません。
このブログの「本日のBGM」も目を通して頂いているようで感激。

  • 最近の英語教師は、英語以外の趣味を持たなくなっているのかねぇ?

と言う言葉が印象的でした。
今度帰省する時には、JOYでライティングの授業をして欲しい、JOYの先生だけじゃなくて、地域の英語教師たちにも声を掛けるから、という有り難いお誘いも頂き、さらにはDVDなどのお土産まで頂いて、感謝の言葉もありません。
私からできるささやかなお返し。
こちらを多くの方に見て頂きたいと思います。↓

復路は、十勝管内で10cmになろうかという積雪にも負けず、特急で千歳へ。羽田で乗り継いで山口まで。機中では『…つぶやいてみる』を読破。

明日は皮膚科で経過観察、午後からは三者懇談の予定。

今週末、週明けと行われる本業の県合宿の合間を縫って、語研の冬期講習会で上京です。

(まだ、間に合うと思いますので、冬期講習会申し込みの方は語研のサイトへ→http://www.irlt.or.jp/modules/eguide/event.php?eid=91)

本日のBGM: Take care the road you choose (Richard Thompson)