”I want to see the bright light tonight.”

体育祭代休。Barely alive.
打ち上げで少し飲み過ぎhangover。久々にカラオケに行った。まあ、私はいつものテーマ曲を歌ったのだが、周りの方々はご存じなく、アーチストについて説明。
昼過ぎにテレビをつけたら、安倍首相辞意表明で記者会見が。
会見を見る限りでは、この人の真意がわからない。改造安倍内閣の面々もいい迷惑だろう。
記者会見で辞任する理由を述べていたのだが、全く理解不能。真実は別にあるのだが、表に出すと都合が悪いということなのか?
ICレコーダーやパソコンを持ち込んで見た目は「武装」したつもりの記者たちは、ここに切り込んで世間の疑問に答え、関心に応えなければ存在意義がない。その場で何も切り込めずに、TVのニュース特番で評論家や政治部記者を揃えて、したり顔での推測をもとにコメント、講評を付け足すというのは、頭が悪すぎるだろう。後知恵、後出しじゃんけんほど見苦しいものはない。
山口は地元ということもあり、この退陣劇は幕が下りた後も、しばらく尾を引くだろう。
さて、
L2 Writingの世界に首を突っ込んでいるものなら Paul Kei Matsuda先生の名前を知らぬ者はないだろうが、現在、名古屋大学の大学院で教えている関係だろうか、今年は日本で第2言語ライティングシンポジウムが開かれる。
2007年9月15〜17日 名古屋学院大学にて
テーマ:環太平洋における第2言語ライティング
詳しくは→ http://sslw.jslw.org/2007/
私が注目するのは、小林ひろ江氏の講演と、投野由起夫氏の発表。私は本業で行かれないので、参加される方は後日情報をお寄せ下さい。ポール松田先生は広島のJACETにも来ていて、特別に講演もしたらしい。返す返すも残念。
中等教育(中学高校)段階での正課でのEFL writing指導の成果を長期的に視る研究はそれほど多くない日本において、現在のSELHi校の「ポストセルハイ」研究を残し、検証評価することは極めて重要である。投野由起夫氏が関わった、渋谷学園幕張での「渋幕ラーナーコーパス」などデータとして残(せ)る研究をセルハイ以降も継続できる環境にある高校はどのくらいあるだろうか?研究指定期間での英語教師のburnout、指導助言者、評議委員のコミットメント、研究を支える予算などとも大きく関わってくる問題である。
このブログでかねてより大きく取り上げてきた福岡県立香住丘高校のセルハイ以降の伸張が著しい。
先日メールで、現3年生のGTECのスコア、TOEICのスコアを聞いてたまげた。「抜くなら度肝がいいよね」とトニーは言ったが、本当に度肝を抜かれますよ。

  • (GTECは) TOTAL 693.5 でライティングが154.3。ライティングは2年12月の結果が、139点だったので、145~148点くらいだろうと思っていましたが、3分の2が160点の満点ということで、予想以上の結果でした。その結果TOTAL 800点満点が3人おりました。
  • SELHiの研究の真価が問われるのは、研究指定期間終了後、さらに発展させていき、その結果を実証していくかだと思われます。

などという言葉には自信が漲っていました。
なぜ、ここまで伸ばせるのか?生徒・教師・研究者とのコラボが本当に機能すれば、これだけの成果が得られるのだ、ということは全国の英語教師に自信と指標を与えてくれるのではないかと思う。ここでスコアを持ち出したのは競争を煽るためなどではない。このような先行研究で得られた知見を共有して、高校英語を機能させたいのだ。ちなみに、この学年はGTEC Writing Trainingを活用してくれてもいる。

  • GTECライティング130〜140の生徒達には、GWTがいかにぴったりの教材であるかを、実証したようなものです。このレベルの生徒達は、この教材の奥深さが理解できて、自分のライティング力を伸ばすことになるのですから。

という有り難いお言葉が。高校生の英語力伸張に役立ててもらって何よりである。
KCDSの開発からチェックリストを経て、タスク化まで漕ぎつける中で確実に授業のバージョンアップが行われているのだろうと思う。この春には、私の古い友人である都立H高校のK先生が福岡まで視察に訪れている。H高校が今春進学実績を伸ばした背景には、こてこての受験指導を上塗り厚塗りするのではなく、実際に英語を使わせる中で、学力としての英語も伸ばしていくという「英語教育」をK先生が中心となって3年間行って来たことが寄与していると思われるが、香住丘の先生も、

  • 受験の時期でありますが、受験だからこそタスクが生かされると確信しています。

と言っている。8月には大分の全国英語教育学会でも発表をされているし、情報は折に触れて公開していると思われるので、受験の指導とSELHiなど研究指定との両立で悩んでいる高校の先生は一度コンタクトを取ってみてはいかがだろう?
中教審外国語専門部会の進行状況を伝え聞く。全国のSELHiでの成果などが高等学校の指導要領にも反映されるようだ。自分の足下の授業との接点は? 11月には地元山口県の高英研が開かれるとのこと。山口の英語教育の明日はどっちだ?
本日のBGM: When I get to the border (Richard & Linda Thompson)