「見送りなんていいって言ったのに。」

tmrowing2007-09-09

1年ちょっとぶりの博多。
普段お世話になりっぱなしの二人のN先生を囲んで某社仕事+αの大盛り上がり。みなさん、このブログを読んでくれているようで、結構細かいツッコミもあり。書き甲斐があります。
学会ネタ、指導要領ネタなど、さすがに専門性が高く、刺激的。途中の雑言はオフレコということで。
G大でボート部の女子マネをやってくれていた子が、N先生の教え子で教育実習に来ていて、「なんでコーチのこと知ってるんですか?!」と驚いていた話とか、他愛のないネタでも気の置けない人の輪では最高の肴になるものだ。もちろん、魚(鯨)も餃子も最高に旨かったです。ハリハリ鍋の話を聞いて、また来ることを決意しました。物理的な距離は近くなったので、あとは普段の仕事をしっかりこなして、フットワークを軽くしておくことですね。
地酒の話からN先生の地元のお店の話題に。その店で扱っている呉春の特吟の「常温でも旨くて、飽きの来ない味」を私とN先生とで熱く語って、Dさん、Yさんに羨ましがられた。私の授業も呉春のような味を出せると良いのだが。
途中、高知県の「和訳先渡し」仕掛け人山田憲昭先生と電話で話すチャンスが。何か実践を共有し、新たな地平に突き抜けてみたい気がする。人の繋がりは大事ですね。私も年(度)内になんとかライティング指導行脚を実現したいものです。

N先生が、JACETの報告もしてくれたので、気になっていたDavid Littleのレジュメをコピーさせてもらう。CEFRのAutonomous Learning (Learner Autonomy) の領域でLittle氏が大きく関与していたとは知らなかった。参考文献であげられていた 、Authentikから出ている、Learner Autonomy 1 (1991)という書名を見て、すごく懐かしいというか、ほっとしたというか、暖かい感じが甦ってきた。R. Smithに薦められてこの本を読んだのは95年くらいだったと思うのだが、O'MalleyやChamotのstrategies関連の著作に今ひとつ馴染めなくなっていた私には、このLittle氏やL. DamのAuthentikのシリーズはヒットしたのだなぁ。「良かったね」と自分の中でつぶやいてみた。自分にしか判るまいが。
もうひとつ広島大の柳瀬先生の全体シンポジウムの話 (Consistency and Diversity) がとても良かったとのこと。土曜日は本業の練習がなければ、広島まで足を伸ばしていたのだが…。残念。Reconceptualization of communicative second language abilityの資料を見る限りではlanguageに関わる部分は、Bachman (1990), Bachman & Palmer (1996) あたりの枠組みを発展させているようなのだが、全体がlinguistic ability, mindreading ability, physical abilityでの三次元モデルなのでかなり複雑でオリジナル。直接お会いしたときにでも詳しく聞いてみようと思う。
朝、ホテルで身支度をしながら、TVをつけると、原田知世さんの声が。癒される。
福砂屋のカステラを土産に買い山口に戻り、帰宅途中で妻のお遣いで夕飯の買い出し。鶏ガラの量が判らず苦戦。まあ、多い方が良い出汁が出るということで。
「福砂屋の包装紙のデザイン、ロゴは味があっていいよね」という話をしていて思いだす。学年通信に使うカット・写真・図案を見繕ってほぼ完成。明日学校で印刷の予定。間に合いそうで安堵。
ネットでJACET大会のことが出ていないか検索。馬本先生のブログでH. E. パーマーの話題がでていて、リンクを辿ると、なんとR.Smithの著作が!ちょっと泣きそうになった。
「地道にマジメに英語教育」の山岡先生の更新されたトップページに感じ入る。
これから少し遅い夕食です。

本日のBGM: Benediction (Van Morrison, Ben Sidran & Georgie Fame/ Tell Me Something: the Songs of Mose Allison)