at the dimming of the day

高2スピーチは、一クラス終了。もう片方のクラスはあと3グループ。Moderatorに工夫が見られるグループと、無策のグループとばらつき多し。実際に「もどかしさ」とか「じれったさ」とかを感じないと本当の意味で必然性に気がつかないので、これをバネに成長してもらいたいものだ。現在の勤務校は、いわゆる帰国子女の多いクラスなのだが、プレゼンにせよ、質疑応答にせよ自分にとって楽な英語の表現で早口でまくしたてて終わり、というケースがまだまだ多い。その他大勢組、純ジャパであればこそ、「ダメ出し」をして、発話のスピード、テンポや間の取り方に注文をつけなければ駄目。評価票のコメントに「発音がうますぎてよく聞き取れなかったので、ネイティブらしい発音に慣れたい」などというコメントがあったのだが、結局聞いている人がわからないのであればその発音は「うまい」発音ではないのである。英語をきちんと学んでいる者にとってintelligibleな発音・発声を習得するべきであろう。現在の3年生を昨年教えていたときにはそのあたりは十分に学んでもらえてよかったと思っている。
今日のスピーチと質疑応答でうまく読みや、聞き取りができていなかった語句。

  • achieveの発音
  • anxietiesの発音
  • decencyの発音
  • successの強勢
  • distressの強勢

語法に誤用が見られる語句・表現

  • embarrassedとembarrassing
  • That depends.と case by case
  • Not alwaysと not really
  • relationとrelationship
  • in a couple of minutesとafter a few minutesとfew minutes

高3ライティングは、コロケーション。4月からあれほど強調しているのに、この有様。
夏休みの計画、歯医者の予約、授業の予習、言語学のコース、経済学の講義などの「の」にあたるそれぞれの前置詞を確認。Ofが一つも使われないことを指摘したら、「ええ〜っ!」と驚きの声を上げる生徒が!私はそれに驚きました。
その後、計画を「たてる」、予約を「入れる」、コースを「取る」、講義を「する」などの動詞のコロケーションを確認。エクササイズはマクミランのワークブックから抜粋したものだが、よくできていると思う。辞書を採択していないとすべてのエクササイズをこなすことができないのが悩ましいところ。
放課後は高2の個別指導。家庭学習の経過報告を聞く。前回「目の付け所」を指摘しておいたのだが、その部分は読めるようになったとのこと。「辞書を引いたとしても、自力で読んで意味がわかるとうれしいでしょ?」という問いかけにそれなりに喜びは感じているような表情で答えていた。まずは第一段階クリアか。それでもちょっと込み入ったところは読めず。「というのはどういうこと?」と自分の手持ちの英語で説明させるとまだ心許ない。世界史の知識など基本的な学力はある生徒なので、さぼらなければもっとできるはずなんだけど…。期末はしっかりやってくださいね。
7月のワークショップのため、福岡行きのチケットをネットで購入。朝早い便なので気が重い。羽田まで1時間20分はかかるから5時自宅出発か。ワークショップに田尻先生が参加するという情報をN先生から聞いたのだが、話が大きくなって本来の趣旨からはずれないか心配。3日の最終打ち合わせで確認することが一つ増えた。
夜はPicture storyのチェックをしていて、新情報の冠詞のミスが非常に多いことと、「つなぎ語」の訳語に頼ったと思われる盲目的使用が気になった。意味ではなく「英語を読む」、英作文的読書を一日も早く身につけて欲しい。生の英語はお宝満載であり、最良の辞書であり、文法書である。その気づきがないと、高校3年になっても、いつまでも英文法の頻出問題集から離れられません。
音声を消してサッカーのワールドカップイタリア・オーストラリア戦のTVをつけていたのだが、後半早々イタリアにレッドカードで戦局が大きく動く。ライティングのチェックもあと10枚まできていたのだが、いったん休憩して観戦に専念。
オーストラリアは後半押していたものの決定打に欠け、ロスタイムも最後の最後でイタリアのPK。策士策を使い切る前に散る。
その後、残りの10枚をチェックし終えて本日終了。お疲れ様でした。