旧世代(?) TOEFL

閑話休題。たまには息抜きも。
今日は、新年度某私立大学のエクステンションセンターで担当する「TOEFL対策講座」のシラバス作成。
次世代TOEFLの導入が迫り、現行のCBTのうちに駆け込み寺ならぬ、駆け込み受験に対応する講座となるようだ。目標スコアはCBT173-190点くらいということで、"TOEFL Bridge"とでもいうべきレベル。1回4時間X10回の短期決戦。まずは自分の英語力のプロフィールを把握してもらうことが必要なのだが、TOEFL-ITPではライティングがないので、単純な比較ができないのが悩ましいところ。ガイダンスでは、TOEFLの概要を説明し、どんな英語力が要求されるのかをセクションごとに確認してもらう、という当たり前の手順になるだろうなあ。
国際比較で、「アジア最低」とも揶揄される日本人の平均点だが、2003年度のスコアリポートでは、
CBT      点    L   S/W   R
中国    213  20   22   22
韓国    209  20   21   22
台湾    202  19   21   21
タイ     199  20   20   20
カンボジア191  19   19   19
日本    188  18   19   20
モンゴル  188  20   18   18
北朝鮮   184  18   18   19
というランキングである。受験者数と受験者層は単純に比較できないのであくまでも参考ということだが、韓国も8万人以上受けての平均。人口比率から言えば、日本よりもかなり多いことになる。もっとも中国の受験者数2万4千人を考えてしまうと人口比率を考えること自体があまり意味を持たない気がする。こういう数字だけ見せられたら、学習意欲も萎えるだろうなあ…。
比較ついでに欧州と。
デンマーク 260  27   26   26
オランダ  259  27   25   26
アイスランド256  27   25   25
ネイティブスピーカ信仰をそろそろ見直して、こういう人たちをALTとして活用することを考えてはどうだろうか?英語の運用力もあり、L2として学ぶ学習者としてのモデルにもなるでしょう。いいアイデアだと思うんだけど…。