Her sincere efforts will sure bear fruit.

本当に消化試合になりがちな期末試験直後の授業。
高2の二つ、高1の二つ、高3の1つと全て返却。
高1の今月の歌で、韻を踏む部分に気づきやすいように、関連語をボールドにしておいたのだが、tomorrow と sorrow が韻を踏むというのがなかなか腑に落ちないものがいて、語から音を取り出すというのは本当に難しいのだなぁと実感。中学校時代に、こういったトレーニングをしていなかった人は、ここがチャンスと思って本気で、切実な学び直しをして下さい。
とりわけ高1は、高校英語に入れるかどうか大きな試練となるところ。『ぜったい音読』のcover to cover音読を夏休みが始まるまでの2週間、毎朝行うことを義務づける。「自分の学習は自分でプロデュースする」ことを求めるのが基本方針なのだが、なかなか上手くはいきません。
高3の演習での範囲となっている文法項目が丁度、高2の準動詞とかぶっていたので、高3の生徒に残り時間の20分で解いてもらう。高2には、高1の空所無し空所補充などなどを課す。
科目の合算などいくつか面倒なコマもあるので、成績処理はエクセルとにらめっこ。職場ではWindowsのXP、自分のモバイルノートはVISTAなので、自宅のPowerBookで作っていっても上手くいかないことが多々ある。名簿の外字は毎回文字化けするし…。ストレスの極み。
他教科の担当者と生徒の学習スタイルについて意見交換。印象に残ったというか、気になることをいくつか備忘録。

  • 問題集でも参考書でも、すでに答えがついている市販のものがあるじゃないですか。あの手のものを使いこなせませんよね。解答が与えられている時に、何をするか?何ができるか?
  • 英語で言えば「訳」を求めるんですかね。英文があって「訳」があって、で、何?みたいな。もうわかったつもりになってそこから先には進まない。
  • その問いが「何を主題としているのか?」を把握しないで、解き始め、とにかく「答え」を出そうとする。
  • 授業でいくら頑張って適切な筋道をつけても、テストになると信じられない頭の使い方をする。自分一人になって考えるときに、授業で身に着けようとしている新しい考え方ではなく、過去の自分の学習スタイルに逆行する。
  • センター対策の参考書・問題集があれば、とりあえず、各教科持ちたがる。補講があれば、その補講を受ける科目だけ、その補講で扱う範囲だけは使う。
  • で、一冊自力で終えることができない。もし一回解き終えられても、そこで文字通り終わり。

などなど。
「できない、できない」と教師がぼやいているだけでは、「わからない、わからない」とぼやいている生徒と大同小異。

  • うちのクラスは夏休みに『ぜったい音読・挑戦編』と『P単・銅メダル』を徹底させようと思うんですが…。

と担任から提案が。私の指導が軌道に乗らないのをよほど見るに見かねたのだろう。有り難いことです。
雨脚の加速する中、放課後は三者懇談。これで、一段落。あとは来週まで一休み。
第二回山口県英語教育フォーラムにむけて調整をスタート。まずは、講師のスケジュール調整。お一人様確定!7月中に目鼻立ちくらいはつけておきたい。協賛のお願いもして回らねば。

帰宅して、妻と娘と再会。娘はいろいろと社会・世間というものを学んできた模様。よしよし。
試験問題のお礼のメールをいくつか頂く。
前田先生のブログを見てドキリとする。
仮眠の後、いつも見ているシャンソンの相澤選手のブログから、中川選手のブログ経由で、現在米国の大学で頑張っている中山明日実選手のブログを読む。
もとシャンソンの森本選手など、米国で自分の可能性を試している若い選手が多いとは思っていましたが、中山選手が米国の大学でプレイしていることは初めて知りました。バスケファンに怒られますね。
私が女子校勤務の頃、久々にバスケ部の顧問をしていた時期があり、児玉中の全中の試合や中村学園のインハイやWCの試合のビデオをよく使っていたので、そのころのプレイのイメージしかないのですが、彼女の大学はIndependent (現在はGWC) とはいえ、チームを優勝へと導くPGとして大活躍の模様。将来の夢の実現に向かって誠実に、貪欲に日々を過ごしている彼女の人柄なのでしょう、いろいろな人に影響を与え、そしていろいろな人が支えてくれているのがよくわかるブログで、何か、こう、清々しい気持ちになれました。
明日は好い一日を迎えられそうです。

本日のBGM: Will you love me tomorrow? (Carole King)