Are the ties really worth binding?

週明けの月曜日で0限が無かったのは今年度初。時間割変更の賜。ありがたや。とはいえ、不測の事態に備え、0限の始まるまでにはちゃんと出校しているのだけれど。
1限、3限と高2、4限、6限と高1。4コマ。
高2は、分詞構文のバリエーションで新たな例文を書き取らせる。

  • Seen under a microscope, a fresh snowflake has a delicate six-pointed shape.

この例文がハンドアウトに示されたモデル文のうち、どの例文に関連するものか?と問うたのだが、これがいけなかった。まったく答えが返ってこない。
13番に示した、

  • Seen from the plane, the mountains were very pretty.

の類例だということに自分で気づかないのである。自分の頭を使って、分析・分類・整理ができないということは頭に残らないということ。復習の徹底をどうしたものか。パターン化された問題を解けることが英語力だと思わせたくはないのだが、問題が解ける解けない以前に、何が問われているか、何がテーマ・主題なのかがわからないのでは、それこそ「問題外」だ。
高1では、『ぜったい音読・標準編』の新出語句 (とはいえ、この標準編は旧課程の中3の教科書からの抜粋なのですけれど) の発音練習の時に、それは怒った、いや起こった。
“in order to” の order に含まれる母音は、『リスニングの基礎を固める』で扱った母音のどれと同じか?という問いかけに対して、該当レッスンがわかったにもかかわらず、そのページで扱われているミニマル・ペアとなりうる、まったく異なる音を持つ単語群を指した生徒がいた。愕然。 Give me a break.
気を取り直して、フレーズ改行センタリングの「対面リピート」用ハンドアウトを配布し、全ての名詞の四角化で視覚化、動詞の前で閉じカッコ、足跡の記号付け。そして、ペアや列挙のナンバリング。まずは自力で、その後情報交換タイムを経て、私の解説。頭の中の働きを全て言葉にして読み上げ、重要と思われるところは繰り返し、英語の文章を、そして一つの文を読むと言うことを根本から考え直してもらう。
目的語として「ことがら」を表すthatの四角化を足がかりに、関係詞での二文連結を実作。

  • All amimals must breathe oxygen that green plants give off.

をもとに、前文の内容を折りたたみまとめる「…ということ」の活用。
パート1が終わったので、パート2&3のハンドアウトを配り、課題の指示。
本日の授業終了。
月曜日の本業は自主練なので、放課後は職員室で、接触節と主格の関係代名詞のドリルのために、『ぜったい音読』から例文の抜き出し・改編。主任に目を通してもらい、英文の訂正・修正。
黒川泰男氏の著作を読み直し、自分の授業での語彙指導の問題点、基本文型、コロケーションの扱いを点検整理。
岩波文庫の新刊『たいした問題じゃないが』 (行方昭夫編訳) と、恒文社からの復刻版、福原麟太郎『日本の英語』 (1997年)が職場に届く。しばらくは積ん読か。
チーズと梅酒を買ってから帰宅。
倫太郎さんのブログを見て自省・自戒。
振り返ってばかりでは艇速は落ちるし、曲がるもの。
夕飯後、図書館で借りた、山田和男『新版・英作文研究』 (文建書房) の英語のエッセイを読む。自分の持っているのは旧版というか初版なので、このエッセイがないのであった。先哲の勇気と自負を感じた。
気になることがあり、柴田徹士『英語再入門』と倉谷直臣『新・英会話上達法』を併せ読み。師弟関係というものに思いを馳せる。
蚊に刺された首筋に、メンタームを塗る。ぶり返す痒みもまた生きている証のひとつ。無くなったら無くなったで、淋しく思うのは人の勝手。
あれから1年。それでも艇は進む、のか?
まだまだこんがらかっている途中のようだ。
本日のBGM: Eat that question (Frank Zappa)