「あなた変わりはないですか 日ごと寒さが募ります」

前半戦の代講戻し分先取り0限では、「訪ね犬」のstatementを各グループでまとめ代表1名が板書。他の1名が、前に出て来て、他のグループの英文に「四角化で視覚化」で英文のチェック。最初の板書では、ほとんど英語として体をなしていなかったものも、どこが何故おかしいのか?を考えながら代わりとなる英語表現のアイデアを出していき添削していくと、だんだんと意味のあるものに。まとまりを確認しつつ、音読を繰り返す。かなり時間がかかったが、最終的にできあがったのが、以下の英文3パターン。

  • Mr. Yamada is looking for a small dog named Taro that has long black hair and that Mr. Yamada lost when he went shopping on April 2 and Mark saw the dog in the park near his school.
  • A small dog with long black hair that Mark saw in the park is the dog Mr. Yamada lost on April 2 when he went shopping and that he is looking for.
  • A small dog with long black hair named Taro which Mr. Yamada lost when he went shopping a week ago on April 2 and is looking for was seen in the park near his school by Mark.


足跡チェック!をできるようになると、文と文を作る要素の識別が容易になってくるので、時々やってみたい練習である。

後半戦の3限は、The Good Grammar Bookから関係詞の練習問題を抜粋。問題の指示も全て英語で印刷されていて、文法用語も初めてなので面食らっていたようですが、紹介するときの「世界水準」という囃子詞に踊らされたのか、みんなしっかりと問題に当たっていました。分量が手頃なので、高校1年にはピッタリかもしれない。これは絶対に翻訳版でなく、原版でやらせたい。
高2オーラルは熟達度チェックの第9段階。実際にはこのレベルをクリアーしていればいいのではないかと思う。一部例文を入れ替えて、

  • I’m goin’ swimmin’ in the sea.
  • I’m fallin’ in love with you.

を提示。実際のチェックテストでは自己申告で選択とした。
2つ目の英文の方は、ディクテーションで ”If I fell in love with you, ….” では絶対にinを落とさないのに、進行形の ’’I’m falling in love with you.” だとかなりの生徒が inを落とすことから、時々使っているもの。
残り時間で、 「平和の種」の聴き取り。パート2。約50秒の英文。100語程度。
用紙を裏のまま通して聴いてメモ。ペンを置いて聴いて、聴き終わったらメモ加筆。ここまではVOAの音源で。今度は、表にして英文を聴きながらチャンクごとの英文に目を通して、聴き終わったら裏返してメモ補足。これは私の音読で。次に自分のメモを見渡して、日本語でメモをしている部分は「英語では何というのか?」を考える。表にして、1分間の黙読で裏返しできる限り英語でメモ加筆。最後は、VOAを聴きながらペンを持ちメモ加筆修正。氏名記入でワークシート提出。個人評価となります。
久保野方式で、キーワードのみから復元の作業まで持って行ければいいのだけれど…。
高3は「チア」の話。選択肢で一つ、どうしても談話として書き換えておきたいものがあったので、そこだけ保留で、際どい雑談も乗り越え対話文問題終了。
残り時間15分のところで、物語文。問題への対応の仕方を導入。

  • Wh- の疑問文から、ステムと同じように、主題・題述を取り出す作業。この部分は必ず本文中に記述があるので、本文の該当箇所に設問の番号を振る。その後、その該当箇所前後を読み、選択肢と照合、という手順でAの5つの設問全ての該当箇所確認。だいたい、この該当箇所を見つける作業を5分くらいで行えれば、全体が15分で、照合作業に10分かかっても全体で20分程度あれば、第6問は満点取れる

という話をする。このAの設問に答える段階で、Bの設問の選択肢のほとんどはふるいにかけられるような理解が得られているので、リーズニングをしている時間がない人でも、消去法で3/6くらいにはなるでしょう、となぐさめる。
今春の第6問の英文の質が低下したことを嘆き、「その代わりに」といって、『Jennyちゃん』プリントを配布。私の授業では必ずといっていいほど、物語文の導入で読ませているもの。以前、全英連のテスト部でテスト作成していたときに、オリジナルをN先生からいただいてそれを大事に使い回している。(英文をやさしく書き換えたバージョンは、全英連テスト過去問(1年の部)に収録されているので、探してみて下さい)

  • 高3の担任が恒例の英語の質問をもってきた。
  • “What’s going on down there?” の downは何?

一般的な解説をしたあと。阿久悠作詞の『北の宿から』の場面設定をイメージしてもらう。さすがにセンスがいいのですぐに呑み込んでもらえるのがうれしい。補足で、現在民主党のH氏が以前『英語教育』か何かに書いていた、自分の子供が留学して発言するようになった英語表現 ”It’s getting colder (and colderだったか?) down here.” の downを気温が下がるイメージなどと勘違いしていた話などをして、談笑。
放課後は湖へ。今日は風邪で漕げませんという者がいたおかげで、1Xのみ。艇の加速は ”まったり”。50分で9km。6kmだと33分以上かかる計算。もっと力をださんかい!!という感じ。
暗くなるのが早くだんだん気温も下がってきた。こういう加速は緩やかにお願いしたいものだ。
帰宅後は研究大会のために上京の準備。去年のことなのに気候がよく思い出せないのだが、できるだけ軽装を心がける。以前の同僚から、大会には参加できないので土曜日に再会で一献、などというお誘いがあったのだが、今回はライティング部会だけでなく、北海道イベントの打ち合わせもあり、旧交を温める時間が取れず。申し訳ない。またの機会はあるのか?とんぼ返りで月曜日は朝から県の高英研なので大変です。
首都圏在住の方は、11日の日曜日、清泉女子大学(最寄り駅:五反田・大崎)で行われるELEC同友会英語教育学会教育研究大会でお会いしましょう。

本日のBGM: Set The Twilight Reeling (Lou Reed)