♪あ〜とから来ぃたぁのにぃ追い越され〜♪

この水戸黄門のテーマ曲。初めて聴いた子供の頃は、

  • どうして、後から来たにもかかわらず追い越されることになるのだろうか?

と疑問に思っていた。「のに」を逆接・譲歩と解釈していたのだな。「の」が格助詞で、「後から来た者」という名詞化の働きをするという理解がすぐにできなかったわけだ。この頃に「四角化で視覚化」を知っていたら…。
ということで、本業ネタの続きを少々。
「シブケンのやりたい放題」で、次のような記事があった。

  • 29歳以下を強化したいという気持ちはわかります。29歳以下を強化するなら、別枠でやればいいんです。そして、そんなに若い選手を強化したいなら、なぜ「25歳」になる前のもっと若い選手も強化しないのですか?選考だけをおこなって、ほとんど合宿をすることなく世界の大会に出て行く若い選手の気持ちをわかりますか?

U23世代に顕著なのだが、強化といいながらも、所属団体、多くの場合は大学チームに任せて、選考だけ行い、強化合宿の日程も少なく、水域が異なったり、所属団体のメインレースがあると強化合宿にさえ招集できなかったりしているのが現状である。これでは、エリート枠を完全にオープンにした場合に、地道にトレーニングを積んできたベテランが、選考前の負荷の高いトレーニングや、評価レースにも耐えて、U23世代を退けて、代表として残っていく可能性が高い。

でも、それのどこがまずいのだろう?ベテランに簡単に負けてしまう若い漕手に力がなかったということだろう。上述の記事にもあるように、U23世代、次世代を「きちんと」強化すればいいだけのことではないか?
もう一つ気になること。
次世代スカルも、次世代スイープもU29で年齢制限をしているのだが、もし武田大作、浦和重の二人が北京五輪以降も現役続行を表明したときにどう対応するのか、協会は考えているのだろうか?

さて、目覚ましをかけ早く起きたものの、中間試験の問題作成も儘ならず、podcastingに逃避。
EdPod(豪ABC)でIB(国際バカロレア)の利用を開始するVictoria 州の話(約17分)と、先住民族の不登校の子供に対応する機関と施策の話(約10分)を聴く。概要は次の通り、

  • International Baccalaureate: Stress, tiredness, disinterest, desperation, pressure, depression --- just some of the things year twelve students across Australia are feeling about now as face their final school exams and assignments. So imagine putting your hand up to do a final year diploma that is arguably more demanding and in which you are effectively competing against students from all over the world. It’s called the International Baccalaureate and the number of Australian students doing the IB diploma is growing rapidly. Just recently Victoria announced that its government schools will be able to offer the International Baccalaureate or IB diploma from 2009.
  • Getting Indigenous kids to school: From the beginning of the 2009 school year, as part of the federal government’s controversial intervention policy in the Northern Territory’s Indigenous communities, Centrelink will be able to 'manage' the welfare payments of Indigenous parents whose children are repeatedly absent from school. It’s a plan prominent Aboriginal activist Noel Pearson has long been advocating to encourage responsible parenting. And it’s a simple concept, if your children don’t go to school, Centrelink will step in and manage your money for you. But is that a fair trade-off? Is it reasonable to expect Indigenous parents to be held solely responsible for chronic absenteeism? And, most importantly, will it get kids to school?

番組中のインタビューでIBプログラム受講中の学生が、「テストがプログラムの2年間の最後にしかなくてしかも80%とらないと単位が出ないから、academic pressureがきつい」という趣旨の返答をしていたのだが、そんなのでpressure感じてたら東アジアじゃ生きていけないんじゃないかと感じた。日本でも加藤学園などIBを採用している学校があるが、どうなっているのだろう?何度か出てくる語に、

  • academic vigour

というのがあるのだが、何をもってvigourと言っているのか、ちょっと覗きに行きたくはなった。
後半のもう一つのテーマの方は、政治が絡むもののresponsible parentingとは何か、不登校の何が問題なのか、を考える材料とはなりそう。 インタビューは時間の関係なのか、急転直下のような終わり方とまとめになっていたのがちと残念。ここでも、「後から来たのに…」問題はくすぶっているのか?
授業は時間割変更があり間延びしたコマ割に。
高3センター対策は、図表読解の続き。中間試験前最後の授業。
前回扱った、increase / rise ←→ decrease / declineなど 増減に関わる表現の整理から。まずは増加の語群。

  • balloon / skyrocket / swell

を板書。辞書で確認。用例の少ないものに解説で補足。次に反意語グループで減少へ。

  • drop / fall / shrink

それぞれ確認語、さらに増加群を補足。

  • soar / escalate / augment

このような基本表現に必要な語群を確認しておくことは、英作文でもライティング指導でも当たり前のことなのだが、検定教科書では手薄になりがちである。実際のセンターの出題でも、本文の読解ではほとんど要求されないので、設問 (stem)・選択肢 (branch) で言い換えられた表現が出てきたときが導入のチャンスと言えるかも知れない。
その後、グラフ・表から読み取ることのできる情報を余白にメモとして書き出す練習。15%と30%の比較から、「1:2」で、one to two、「2倍」と見れば twice as … as 、「2分の1」だと見れば half as … as、「15ポイント分」で必要になる前置詞のby などを確認。グラフ、表のタイトルや凡例から得られる情報の整理も。凡例がlegendというのに怪訝な顔をしているもの数名。
1題の前半を丁寧に解説したところで時間切れ。申し訳ない。
普通科1年は、試験範囲が終わっているので、復習で別にワークシートを作り、ペア活動、個人作業の繰り返し。一人、生まれ変わったように集中力が増した生徒がいて驚く。何かがこの生徒の中で変わったのだろうと思う。担任ともそのことで話をして、ある程度納得。

放課後は学年会議なので昼休みには部員を呼んでテスト中のトレーニングの指示。学年独自の行事がない2学期は1学期より頻度が少なくて助かっているが、それでも、案件の重さによっては応えるものだ。

明日、木曜日は0限の日。高1の進学クラスと高2のオーラルがテスト前最後の授業。朝練エルゴも始まったので、大忙し。加齢によって成長ホルモンの分泌が衰えてくるとはいえ、睡眠は確保せねば。「成長ホルモン」の働きなどが解明されていなかった時代に、寝る子は育つ、とはよく言ったものだ。
「英語教育にもの申す」と "arishima.info" にコメントを書いて就寝。

本日のBGM: すいみん不足(CHICKS/ キテレツ大百科ソング・コレクション'92より)