What a star!

年末のセミナー受講者からのフィードバックも続々寄せられています。

今回で、私のセミナー受講が2回目という、比較的若い世代の先生から。

コロナ前に新宿でのライティング講座を受講して以来, 先生の講座を受講させて頂きました。
当時は経験が浅く内容を目で追うので精一杯でしたが, 改めてその時のセミナー資料も見返しながら, また今回の講座の内容も振り返り, おぼろげながらですが松井先生が膨大な知見とご自身の経験の中で積み上げてきたライティング指導の形が少しずつ立体的になって見えるようになってきました。
・意識せずに非常に狭いテキストタイプ・ジャンルを扱っていたこと。特に非常に多様な説明文があることに気付かされました。
・高校生に対して、1コマ単位の場面描写(説明文)と複数コマのナラティブはどちらを先に指導すべきかどうかで、まずはストーリーグラマーに基づき話の流れを説明できるようになるというナラティブの指導から始めて、より細やかな1コマずつの描写である場面描写はあとでも良いかなと思いました。

次はこれまでに多数のセミナーを受講してくれた先生の長文から抜粋。

今回の講座は表題の通り、「和文英訳」と「英文ライティング」の指導のバランスをどのように取っていくかということに焦点が当てられていましたが、松井先生がこの講座やその他の講座を通していつもおっしゃっているように「エイブン(形だけ英語になっている英語もどき)」ではない「英文」をしっかりと書けるように指導しましょうというメッセージが強かったように感じます。「和文英訳」を逐語訳的な縦のものを横に置き換える作業にするのではなく、和文で発せられているメッセージを英文流の論理・作法で表現するにはどうすればよいのかを考えていくことの必要性を改めて感じました。そして、それを意識したライティングの指導をしていれば、和文英訳であれ自由英作文であれ、結局は「英文ライティング」という同じものを別の角度から見て指導しているだけだということに確信がもてました。

そして、英語流の表現の仕方をマスターするために必要な英語と日本語の論理構造の違いや、文法知識を松井先生が高校のどの時点までにどういう風に仕込んでいるのか、その舞台裏をnoteの記事を読むことで確認できたのも良かったです。文法知識も重要ですが、松井先生が常々強調されている英文を構成するために必要な「英文未満の要素(名詞チャンク)」の指導の仕方もとても気になるトピックでした。この名詞チャンクをいかにして仕込んでいくかというテーマの講座も是非開講いただけますとありがたいです。

内容が多岐にわたるため、講座の全ての要素を振り返ることはできませんでしたが、今回特に参考になった点をまとめさせていただきました。今後も松井先生が積み上げてこられた遺産を後世に継承していけるように精進して参ります。ありがとうございました。

この方のリクエストにお答えするかのようなセミナーを開催します。

passmarket.yahoo.co.jp

英語の名詞句の理解と定着は、英文法の全体像を理解するためにも重要です。
学習者も指導者も、とかく「問題演習」と称して、「英文」の空所補充や並べ替えで「ひとつの文」を完成させることに躍起になりがちですが、その前段階の文未満の単位である「チャンク」、とりわけ「名詞句」に着目し、段階的なドリルを積みあげる上での表現の取捨選択の背景、記号付けの手順などをお話しします。
・なぜ「チャンク」?
・なぜ「名詞句」?
・なぜ「四角化」?
・文未満の単位から文へ
・文を超えた「つながりとまとまり」から文へ
講師の松井による学校採択教材『チャンクで積み上げ英作文』(三省堂)の執筆の背景となる理念や使用上の注意点、また四角化ドリルに至る、またそこから展開する教室内外での実践についてもこの機会にお話しします。
※学校教員以外の方は、三省堂の『チャンクで積み上げ英作文』の購入や見本本の請求はできませんので、その点をご理解の上、受講して下さるようお願いします。
既にnoteで公開している有料記事、「名詞句の限定表現 得手不得手」の前半、後半の記事を事前にお読みになると、理解がスムーズかと思います。
前半:
名詞句の限定表現 得手不得手(前半)|tmrowing

後半:
名詞句の限定表現の得手不得手(後半)|tmrowing

※学校採択教材そのものをpdf等で配布することは致しませんのでご注意下さい。

都合のつく方は、是非、同僚の方をお誘い合わせの上お申し込みください。

さて、

  • 「見たいものを見る、聴きたい音を聴く、読みたい本を読む、話したいことを話す、書きたいことばを書く、会いたい人に会うのを厭わない、邪魔されない、そんな2024年に。」

と New Year’s Resolutionを書いていましたが、新年最初の会いたい人に会いに行くイベント。
9日は久々に渋谷に出かけてきました。

  • Musement 新譜 “Physical Landlady” リリースパーティ

矢部浩志さん(元カーネーション;Controversial Spark) のソロプロジェクトであるMusementが2023年7月に配信でリリースしたアルバム『ソング・パビリオン (Song Pavilion)』は、全て矢部さん一人による打ち込みでの制作で、キャリア初らしい作詞に加え、女性ボーカルは全てAI生成で録音されたものでした。
矢部さんは2020年に急性骨髄性白血病の治療を優先し、音楽活動を休止していたのですが、その復帰第1作となる素晴らしい作品でした。
そのAI生成ボーカルに代わって、生身の女性ボーカルを配し、新曲も加えた新譜が『フィジカル・ランドレディー (Physical Landlady)』です。

今回のリリパのゲストボーカルは、WAY WAVE、usabeni (宇佐蔵べに)、加納エミリ、広瀬愛菜の皆さん(敬称略)。矢部さんはドラムではなく、キーボードで。WAY WAVEや広瀬愛菜さんの楽曲も手がける関美彦さんがシンセでサポート(凄かったです)。

改めて、physical = authentic な歌唱で、楽曲の良さを実感しました。Way Waveが歌う新曲からのお披露目もあり、歌っている二人が「本当に良い曲」と言い、矢部さんも「でしょ!」と応じるところでは、個人的にウルっときました。
あっという間の二時間。何よりも、矢部さんが終始嬉しそう、楽しそうだったのが良かった。
このアルバム Physical Landlady はポップマエストロ矢部浩志の真骨頂です、一家に一枚、是非どうぞ。
当日の私の呟きはこちら。

そして、昨日11日は高橋幸宏さんの命日でした。
早一年。
朝一のツイートはこちら。

喪失感との折り合いはなかなかつけられませんが、非常勤先への行き帰りはこちらのプレイリストを聴いていました。

昨日のツイートでも述懐していましたが、日付変更線というものがある関係で、日本の1月11日が西側では1月10日である時間帯が結構長いのです。
デビッド・ボウイ (David Bowie) の命日は1月10日とされていますが、訃報が届いた日本では1月11日でした。

当時のブログではこんなことを書いていました。

tmrowing.hatenablog.com

ということで、1月11日は個人的に哀しみが重なる日となっています。

昨日は天気予報では雨の可能性も言っていましたが、帰路では夕焼けが物凄く赤く空を染めていました。
Starは恒星ですからね。

本日のBGM: スターダスト (Musement feat. 加納エミリ)