0限の高1は、助動詞の番付表の導入が済んだので、誤読・誤解への戒めも兼ねて、スモールトークから日付曜日の言い方の復習。
10月も最後の日だったので、
- How many days do you have left this month?
と問い、
- We have only a day left this month.
で確認。have left という見た目の形、文構造で速断せず、その文の元になっている平序文・肯定文を想起してみることの重要性を指摘。
可算名詞の単数形で用いられる不定冠詞の “a” は、しばしば、アルファベット読みされるという事実を実例で示す。(もちろん、こんな「専門用語」は示しませんが)
- We do not have much milk left in the fridge.
- I have only one hundred yen left this month.
などとの関連を見出させる。
スピーチ原稿のフィードバックを返却し、裏面への清書を指示。
- We have 15 minutes left this period.
を英語で言わせる。
個人・クラスでリピートしている間にも時間は経っていくので、お約束のように、カウントダウン。
高2は、0限で朝のHRに出られなかったので、中間考査の個人票を英語の時間に配布。模試に気を取られている者がいるので、「素点主義」の話をふたたび。キャリアの話も含めて、自分の学習を自分がどのように支えるかということを強調。
英語の授業としては、前回の基本動詞のコロケーションで、前置詞 ”for” の用法の反応が悪かったので、『前置詞のハンドブック』(私家版)から短い例文を15ほど読み上げ、ディクテーション。その後、各自が辞書等で確認しつつ、これらのforで共起する語句、共通するイメージ、持ち味を感じ取ってもらう。自分の言葉を作る作業とでもしておきましょうか。
高3は和文英訳の留意点から。
- 主語になれるのは名詞だけ、では、その主語となる名詞として実際に文の中で用いられるバリエーションは?
概念で、「ひと」「もの」「こと」、構造で「語」「句」「節」。たったこれだけ。英語の文法の6割から7割はこの部分の理解にかかっているので、「名詞は四角化で視覚化」を飽きることなく繰り返すのだ、と力説。
3年生はこの連休の模試がないので、その後は、基本例題とも言える一文レベルの英訳を数題課す。本当に、このレベルが課題。始めたらピリオドまでつじつまを合わせられる文法力・語彙力、をもう一度見直すことだ。「和文和訳」以前に、基本語彙と頭に浮かんだ意味を英語という形にする”sentence level accuracy” が問題なのだから。
- The climate of England is not so mild as that of Japan.
という定番中の定番の出題も、和文英訳のスキルではなく、名詞の繰り返しを避ける代名詞 that の用法の正しい理解と知識を試す問題に過ぎない。では、
- The climate is not so mild in England as in Japan.
- The climate of Japan is mild, but it is not so mild in England.
ではどうなのか、柔軟性も(少なくとも教える側には)必要だ。
- 来月、父のバースデーパーティーがあります。
での主語・動詞の選択に責任を持つ。人主語で動詞haveは当然だが、 holdでは、集合・解散のイメージを強調。give, throwのイメージはやや苦手とする者も多いが、「山口は『もちまき』の文化圏なのだから『ホストからゲストへの施し』というイメージは持てるはず。」と補足。ハートやマインドで感じられましたかどうか…。
土曜日の模試の時間割、セットの確認などを経て、放課後は職員会議。
帰宅後は、妻と隣の町までレイトショーで映画を見に出かけた。
『おくりびと』
監督は滝田洋二郎。で、広末涼子とくれば、『秘密』のイメージが脳裏をよぎる。が、
- いい映画でした。
脚本が小山薫堂というのはエンドロールで初めて知った。才人だな。
帰宅は10時半。
明日は、模試監督。早めに寝ます。
本日のBGM: Bach, Suite No.1 in G Major, Menuett I / II (Yo-Yo Ma)