Is it worth going the extra mile?

ようやく復調の兆し。高2,高3共答案返却。『100点満点?』と、自分の素点の低さに驚嘆の声を上げるもの多し。平均点はどちらも60点くらい。自分が高校生の時のテストってもっと平均点低かった気がするけど、平均点なんて気にしたことはなかったし、学校の5段階とか10点法を気にしたことがそもそもなかった。自分が教員になってあれこれ通知票やら、調査書やら指導要録などを書くようになって、評定平均値などというものの存在に気が付いたくらいだからなあ。いまだに、自分の高校在籍時の評定平均値なんて知らないもの。
高3ライティングはsentence level accuracyのステージで、「名詞の型と冠詞」について。最近はとかく批判されがちな「・・・について」の授業。「英語について」の授業ではダメだ、などという話を○○正直に信じて、英語の言語活動をしていればまったく解説しなくてもなんとかなると思っている英語教師が目に付く今日この頃。解説するときはしっかりと解説すべきで知識は正確であるに越したことはないのだ。例えて言うなら、辞書の語義の説明や訳語が漠然としていては商品価値がないのと同じ理屈である。
高2の6月の歌は、The Kinksの81年の曲。今月は英国系のアーティストを紹介の予定。ビートルズやストーンズに比べるとやはり地味目だが、その分味のあるRay Davisの魅力に現代の若者は反応するだろうか?彼らのコメントが楽しみ。
閑話換(?)題
『英検情報』(?)に関西大学の靜先生がテストのイロハを説く連載が始まった。
第1回は「テストから日本語で答えさせる問題を排除せよ」というような趣旨。
この方の影響力は大きいからなぁ。全国の多くの先生たちが「なるほど」と思っちゃうんだろうなあ。小テストや、定期試験は、純粋なproficiencyのテストとは違うのだから、もっと柔軟に自分の授業をテストに反映させればいいのに、と最近はよく思う。授業中にどのように日本語を使っているのか、に自覚的な授業であれば、テストで日本語を用いて解答させることを排除する必要はないだろう。授業やテストに日本語を用いるから英語が定着しない、っていうのは英語の授業以外のほとんどの時間を日本語で生活している我々には当てはまらないでしょう。私は、やっぱり、L1をもっと上手く使って効率をあげたり、定着率を高めたりする工夫をする方に与するなあ。 結局、生徒が学校の授業以外,つまり塾や予備校で文法や構文、語彙、逐語訳をゴリゴリやっているから、表面上はなんとかなっているような状況に依存している英語教育プロパー側の提言は私にとっては魅力がないのだろう。
結局の所、一人一人の教師が、自分自身の英語力の近くまで生徒を連れてこられたら万々歳で、そこへと至る道筋をつけてあげられればそれは十分成功したといえるんじゃないのか?お互い、もっと自分らしく授業をしましょう。