transitive verbs

昨日は国体の壮行式。
今年は、選手はレスリングと空手道が国体出場。この2種目は指導者として顧問の先生も参加。私は、成年チームの監督で参加する、と学校長から紹介して頂きました。
放課後は、高速を飛ばして、遠い方の湖まで、予備オールの確認をして帰ってきました。
車のオイル交換に合わせて、オイル添加剤投入。足回りはタイヤとブレーキシューの点検。タイヤはまだ交換するほどの減りではなかったので、窒素を補充してもらいコーナーのハンドリングも随分快適になりました。
今日は、国体前最後の授業。5,6限は文化祭の準備で授業はカット。進学クラスは、その後7限の授業があります。
高2の「表現ノート」で、素材文となる英語のバラエティを実感してもらうために、

  • 原作と対訳

が対照できることの利点を。日本語の方を先に読んで、こなれた表現になっていて、原文の英語が透けて見えないようなところを見つけたら、その該当表現を英語で確認し、自分の守備範囲に取り込む。これは、私自身が高校生だった頃に、長崎玄弥氏の本に書いてあったアドバイスで実行したものです。

  • 新聞・雑誌の「投書欄」、Webで言えば、「コメント欄」での日常卑近な英語表現

これも、私自身がTIMEを読めるようになった足がかりとも言える手順です。
他には、

  • 映画のDVD
  • その原作の小説のペーパーバック
  • 教材用にその小説を易しく書き直したretoldものでCDつきの市販の英語本
  • 全編ではなく、良い場面を選ぶように日本の高校生向けにretoldした副読本
  • 翻訳家の手による市販の文庫本

の例を紹介。

  • 映画DVD +原作の絵本+(英語ネイティブの) 子供向けに易しく書き換えた絵本+シナリオ

という例も。
映画の方は、必ず「英語字幕」の出るものを選ぶように助言。
残り時間で、教室で “TIME for Kids” のサイトを見せ、豊富な話題が、やさしい英語で書かれたものと出会う機会が増やせるのが、現代の高校生の利点であることを説く。TED Talksを見聞きしてスラスラ分かるレベルにいればもう御の字でしょうが、そこに至るまでに何をどのように育て、鍛えるか。

  • そうそう、これが言いたかったんだよ。

というように、言いたかったけれどうまく言えなかった表現と出会うには、「読み」が最も適していると思っています。教科書のレベルで、誰かから与えられた英文の難易度を上げる前に、自分に興味関心のある話題、テーマ、英文素材を自分で探して突き抜けることを目指した取り組みです。

教務・クラス担任への自習課題の指示も完了。
高3の「ライティング」は、説明文の仕上げ。
見た目は和文英訳だけれども、実際には、

  • あなたがどう思うか、なんていう自己表現とか、意見の論述とか、そういうのはいいから、ここにかいてある「事実」を簡潔に、でもしっかりとした英語で説明して下さい。

というお茶の水女子大のライティング問題を提示し、ドラフトとリバイズ。
このお茶大の課題を最後に、2学期後半は、いよいよ「意見文」へ。
他者への働きかけには、「他動詞」の肝を掴むことが大切なので、インカレの視察に行った時にG大のOGで今は某社で商品企画などを担当している英語に堪能なAさんからの質問に答えた時のエピソードを紹介。

  • 「もっと○○に、もっとXXらしく」って英語でどう言えばいいですかね?

というAさんの問いかけから、結構面白いやりとりができました。おそらく「キャッチコピーの文法」というものがあるのでしょうが、私の語感ではどう処理しているか、という「回答」を返してその時はお別れだったのですが、今回、ふと思い出されたので。Aさん、ありがとう。
学生時代は、TIMEの広告頁にある「銀行」 (今のSwiss Bank Corporationですね) のコピーをよく筆写していたのを思い出しました。教材として私が使い、今でも手に入るものだと、

  • L. J. リンク 『広告コピーのレトリック』 (研究社、1992年)

がありますね。続編は未読なので、今度読んでみようと思います。

本日のBGM: Sing Your Own Song (John Wesley Harding)