Nitzsche

普段から、毎日地道に働く人を、ビジネスモデルを売る人よりも高く評価する私としては、日経も日経ビジネスオンラインもほとんど読まないのですが、FBから流れてきた「ネタ」が気になり、少し調べていました。
発端は、次のような扇情的な記事。1月6日付でアップされたものを巡って、FB上でコメントがかなりついていました。

そこまでヒドイの? ケア・テーカーと呼ばれている日本人支社長たち:日経ビジネスオンライン (大上 二三雄)  
古い米国人の友人から聞いた話にショックを受けた。話題は、彼が最近転職した日本企業と日本人駐在員。彼の口から日本人社長を評して出た言葉が、ケア・テーカー(Care Taker)だ。ニュアンスとしては「手が掛かる子供」や「我儘な介護老人」といった感じか。

caretakerを一語で綴らないことも気になったのですが、語義を曲解しているのではないかと思い、調べ初め。北米で用いられる「介護をする人」や「世話をする人」という意味で用いるとしても、普通は、

  • someone who takes care of a person who cannot take care of themselves, for example because they are too young or too sick (Mcmillan Ameircan English Dictionary)

という定義でしょうから、日本人 (支) 社長が「世界水準」とかけ離れていることを強調したいのはよくわかるのだけれども、その「仕事ができない、甘甘な」日本人社長の尻ぬぐいをしている、米国人幹部こそが "caretakers" と描写されるべき状況ではないのか、と感じました。とすれば、米国人幹部は腹を割って話しをしているのに、大上氏は、きちんと言葉の意味を捉えないで相づちを打っているようなものではないのか、というのが私の率直な感想。
ビジネスマネジメントとか、ストックホルダーとか、関連語彙での共起制限を作って、web上で記事を拾っていて、見つかったのは、まず、

この第2段落では、

The rest, for the most part, are to be classified as merely managers, or caretakers of their shareholders’ property. Yet they, inexplicably, are compensated as if they were visionaries. This is wrong. This is what the Occupy Wall Street crowd should be railing against.

というように、managersの在り方を形容するのにcaretakersという語が用いられています。
他では、豪州の記事で、次のようなちょっと変わった使われ方を見つけたので、
http://t.co/PFVqXT1c
さらに調べていると、
http://t.co/EFGVFwrs
のような特種なビジネス語彙の定義に行き着きました。このような使い方は、正直に言って、私のように学校現場で英語を使っているだけの英語教師の手には余るモノです。が、自分の中では、ちょっとスッキリしたかな、と思い、あらためて、「元ネタ」の記事を読んでビックリ!!

冒頭の「定義」の部分が修正されているではないですか。FBの影響力を見た思いがします。


今日から、本格的な仕事始め。職員会議では議長が回ってきました。
3学期は、センター試験、高校入試、卒業式、個別試験などなど、期間が短い割にイベントは目白押しです。スケジュールを確認し、自分の学会関連の動きをアレンジ。
調子の悪くなったオメガを修理に出す。オーバーホール込みで月末までお預け。その間の授業は、ピッチ計でも首からさげますかね。

昨日からずっと、仕事部屋に置く「ゴミ箱」を探しているのだが、良いものがないので、帰宅途中で、道場門前へ。ここでも良いものには出会えず。
Scotland Martに寄ってオーナーに新年のご挨拶。暫し歓談。
中古CDのバーゲン会場では、ジャック・ニッチェのアルバム、”His Restless Days” を発見。これは掘り出し物。
夜になって、お酒が届いたので、夕飯後に1合少々。「酸」の旨いお酒が飲みたかったので、飲み比べの相手に、花巴を選ぶ。直汲の生の爽やかさも良いが、燗をつけた方が、今の自分の体調には合っているようだ。

本日の晩酌: 相模灘・純米吟醸・雄町50%精米・無濾過生 (神奈川県)
      花巴・弓絃葉・純米・山田錦70%精米・無濾過生・無加圧直汲 (奈良県)

本日のBGM: Know It All (Bobby Day)