責任

金曜日は夏期課外が終わって、昼から「いざ、湖へ」、といところで急遽予定が変わって、インターハイ1Xのみの乗艇練習に。乗艇を楽しみにしていた1年生には本当に申し訳ないことをしました。どこかで埋め合わせをしたいと思います。
シブケンとメニューの相談でメールと電話。かなり頭の整理ができました。
さて、土・日と2日間の日程で行われた県の強化合宿も無事終了。
大学生はインカレ、高校生はインターハイ前の最後の県合宿。
天気予報では、土曜日快晴、日曜午後は雷、夕立に注意。しかしながら、上空では雲がもくもくと成長していくのに、それに隠れることなく、太陽は2日間平等に我々を照らし続けてくれました。湖に向かう途中の道路で温度計は34℃になっていましたから、水面の照り返しのある湖での体感気温もかなり高かったと思われます。選手たちはよくトレーニングをしてくれました。いったい、何リットルの水を飲んだことでしょう。
自チームの1Xはインカレに出る大学生と併漕。1本の出力で大きく負けていることもあり、低レートでは片道1kmで水を空けられてしまう。身体の使い方も尺が潰れ後ろにひしゃげ気味。低レートや、オン・オフメニューのeasy workの時に「易しい」と勘違いして、フィニッシュで腹・尻が締まらず、曖昧にリカバリーが始まると、まったりしたエントリー、キャッチになり、その借金が嵩んでストロークの終盤、フィニッシュ回りに一層大きく顔を出すので、それまでにないアクセントが感じられるようになる。本人は、アクセントがついたところで物凄く一生懸命加速した積もりになっているのだが、実際に艇は自分が思った程には付いて来てくれないので、さらにハンドルを引き込みたがる、という悪循環。どのストロークも加速させて艇を運びきり、滑らせる、という基本を忘れてはダメ。終盤の周回では仕方なく、2艇身先に出させてもらう。このモーションがいい勉強になりました。余計な情報を頭に入れるのではなく、シンプルにただ一つの目的を達成するべく、身体を反応させること。
最終日の午後は、スプリント。500mのスタ付きRPの繰り返し。
高校生の方がメインとするレースまでの仕上がりが約2週間早いので、このラウンドはなんとか逃げ切ることができた。1000mだったら負けていたかも。でも、このレースペースを全力で加速させて漕いだおかげで、フィニッシュポジションは収まるところに落ち着いたので吉。このイメージとフィーリングをUTの時もRPの時も持ち続けて、スムーズに艇をリリースできれば中盤から終盤ももう一がんばりいけるんじゃないかと思った次第。
今回も多くの「気づき」、「学び」がありました。
最初の全体ミーティングでのOコーチの第一声。

  • スピードを求めないトレーニングには何の価値もない。

この言葉が、本当に心に響いた選手は、この合宿中でその表現ができていただろうと思います。
高校生を指導中のOコーチの言葉で物凄く印象に残ったもの。

  • 今の漕ぎじゃ、インターハイでは戦えない。暑くて力が出ない、集中力が続かないというのであれば、顧問の先生に、メニューをこの半分にして下さい、半分なら、集中して、目一杯加速した漕ぎでいけますから、って言うんだよ。できないならできないって言わないと。それを言わないってことは、そのメニューを自分たちが受け入れたっていうことだ。受け入れたなら、ちゃんとやるんだよ。それが責任だ。

こんなことを言ってもらえるなんて、幸せ者ですね、この選手たちは。

揚艇後、後かたづけもそこそこに、Oコーチを新幹線の駅までお送りする。車中で、千葉国体のクルー編成に関してお知恵を拝借。途中まで同乗していた自チームの選手は、最後にインターハイに向けての助言ももらえて感謝。余裕を持って、高速を使ったので、15分以上前に駅に到着。お別れの挨拶をして、私もそのまま帰路に。
川沿いの道路を走り、背の高い積乱雲を遠くに見ながらも、まったく雨に降られることなく帰宅。
シャワーを浴び、小休止。
妻と娘が海辺へ遊びに出かけていたようで、嬉々として帰宅。潮の匂いが気になるのか、すぐにお風呂に入っていました。
妻と、久しぶりにましゃましゃの演技を覗いてみたら、キャシャーンが!それだけではなく、なんと本田博太郎も競演しているじゃないですか!!当然、最後までチャンネルを替えませんでした。うーむ、キャスティングの責任者は誰なんだろう。妻は白州次郎の長州弁の言葉づかいが気になるようでした。
明日は職員の健康診断。
私は、亡き父の遺言で、バリウムは飲まないことにしているので、夕飯の主菜はハンバーグでご飯は普通にお茶碗一杯分。暴飲暴食は避け、節度ある晩酌も忘れずに。これが週明けへの充電ですから。

本日の晩酌: 相模灘・純米吟醸・槽場詰め (無濾過生原酒)・備前雄町・50%精米 (神奈川県)
本日のBGM: Send in the clouds (Silver Jews)