日曜日は思いの外冷え込んだ。
先般行われた勤務校の入試で合格した保護者対象の説明会の様子をちょっと覗いて、準備室で3月のライティング研究部会に向けてのミーティングの準備。
新幹線の時間を見て、駅までお迎えに。K先生に山口までご足労願いました。昼食は最近気に入っているラーメン屋へ。とんこつと鶏ガラを合わせたスープで私でもスープを最後まで飲める位にあっさりしています。
腹ごしらえを済ませて、高校の準備室に移動。「ライティング」話をあれこれと。K先生は大学関係の仕事でケンブリッジに行ってきたばかりということで、CEFRに関して、さらには日本の学習者の書いたライティングに関して、McCarthy氏とのやりとりなどなどケンブリッジでの興味深いエピソードがいくつも。K先生のD論も拝見させて頂く。月日の経つのは早いなぁ。今回の打ち合わせを元にたたき台を作って、田地野先生、奥住先生との調整に入ります。シンポジウム本番まで、1ヵ月を切りました。楽しみです。K先生、お忙しい中有り難うございました。
帰宅後はフィギュアの4大陸選手権。
意外といっては失礼だが、米国のワグナー選手の逆転優勝で幕を閉じた。浅田選手は、フリーでの3+はクリーンな着氷だったものの、ジャンプの軸がちょっと太めで、後半ちょっと集中力が薄れたのか、サルコウが2回転に。滑らかで柔らかな良い演技にまとめてはいたが、本人も満足はしていないだろうと思う。村上選手は、セカンドがことごとく跳びきれずに不本意な結果に。演技後の挨拶で膝が曲げられないほど疲れた様子だった。
週明け、月曜日の授業は進学クラスのみ。
それぞれ、課題の続き。それぞれに「喝」を入れて終了。明日以降のミッション遂行に期待。
さて、
前回のエントリーで、「文字指導」についていくつか資料を示したのですが、言いっぱなしでは発展性、生産性がないので、文科省の担当部局にお問い合わせのメールを出しておきました。回答が来るかどうか、気長に待ちます。
ブログをお読みになった方から、いくつか質問もいただいたので、補足も兼ねて、「指導」にあたっての留意点とさらなる参考資料を載せて本日は終了。
試案での原理原則.jpg
『中学英語事典』 (三省堂、1966年) より抜粋。この項は堀口俊一氏の執筆担当。戦後の試案だった当時の指導要領からの引用 (英文) が参考になる。
試案から実際の指導へ.jpg
同上。ここでの小文字の指導では、「四線」の指導。次の篠田のものと比較されたし。
三線指導.jpg
『新英語教育講座 第三巻』(研究社、1950年) より、篠田治夫「英習字」の項。現在一般的な「四線」ではなく、「三線」の指導。middle lineはbaseline (基線) とtoplineの中間ではなく、上下の比率を変えていることに注意されたし。
三線・小文字.jpg
同上。基線の下に出る長さに注目。
モデル4種.jpg
Rosemary Sassoon. 2003. Handwriting the way to teach it. 2nd. Paul Chapman Publishing より。手書きの「お手本の字体」についての考え方。
バランス.jpg
同上。文字のサイズとプロポーションについて。「四線」ですが、その割合に注目。篠田と同様の指摘と配慮があります。
用語.jpg
文字の各部分の「名前」について。
間隔の感覚.jpg
同じRosemary Sassoonの Handwriting problems in the secondary schoolより。適切な「間隔」をあけることの難しさについて。こちらは2006年刊で、この「間隔」の他にも「筆記用具」や「姿勢」「持ち方」「文字の大きさ・形」などなど教室での指導に当たって考えておくべきことが具体的に書かれています。
今回紹介した書籍類はこちら↓。
今日は自宅に持ち帰りましたが、普段は職場の書棚に置いてあり、いつでも手に取れるようにしてあります。
本日のBGM: Maybe I’m doing it wrong (Randy Newman)
20160831追記
「文字指導」で本日のエントリーに興味を持たれた方は、関連する新しい記事もあわせてお読みください。「英語の文字指導」
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20160520「ライティング指導の第一歩は文字指導から」
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150825"Look who's talking."
http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20150407