“They’re tyrin’ to wash us away.”

明け方から豪雨。空はまったく明るくならず。
6時過ぎからだんだんどころではなく、どんどん激化。
いつもは17, 8分で、通勤時間帯でも30分あれば到着する学校に2時間で辿り着く。JRも頑張っていたとは思うのだが、全面運休にもかかわらず踏切がことごとく閉ざされたままで引き起こされた大渋滞でもある。
少し低くなっている道路は朝の時点で冠水。職場周辺も避難勧告が出た地域があった。午後からの出張に備えるのと、今日から始まる課外補習の様子を見に出校したのだったが、補習は中止。新幹線が広島・小倉間で全く動く見通しが立たず、出張も中止。九州大学の事務局に電話して、宅配便の着払いで資料を送ってもらう手配を済ませる。
そんなことをしているうちに、自宅周辺を流れる河川が氾濫危険水位を大きく超え、予断を許さない事態に。昼過ぎにようやく雨足が落ちたのを見計らって、自宅に帰るに帰れなくなった、途中の地域に住む生徒を私の車に乗せ、送ることに。災害時の移動に車を使うというのはあまり感心しないが、「背に腹」の事態なので。
途中の橋を渡る際に、増水の様子を見て不安は募る。

  • 車が通れないようなら引き返すから。

と生徒に言って先を急ぐ。県道に入ってから少し進むと、川の支流はすでに溢れていて、脇の細道に入った低位で、もっとも被害の大きい地域で消防隊がゴムボートを出して、救助活動に入っているのを遠目で見てちょっとびびった。無事生徒を送り届けて、自宅へと急ぐ。
自宅近くの大きめの橋を渡って驚愕。

  • 河川敷がない!

という自分の反応にさらに驚く。あれ?堰はどうなったの?あそこに3mくらいの高さのがあったじゃない?と思って、記憶のある方向に目をやると、

  • 堰がない!

完全にその堰に関係のない大きな河になっていました。水位が5mも上がっているんだから、3mの堰なんか直ぐになくなるわね。
自宅周辺ではあと1.5m増水したら道路のある大きな堤防を完全に越え大氾濫という水位でした。ということはその時点で堤防下の私の家の床上どころか一階の半分くらいのところまで水位があったということ。本当に危機一髪。
土木防災・水位グラフを見ると、約6時間の降雨で約5mの水位上昇。ということは、あと2時間同じペースで降り続いていたら私の自宅周辺も完全にアウトでした。
TVの画面では避難するべき地域・場所がテロップで出ているのに、市のウェブサイトには何も情報が出ないので、防災課に電話。災害対策本部ができたので、指示はそちらから出る、避難勧告は、広報車が地域を回って呼びかける、という絵に描いたような「お役所仕事」。あのね、車が通れない地域はどうするつもりなの?この人達は「危機管理」ということがまるでわかっていません。県内では死傷者、行方不明者も出た模様。他人事とは言えません。
という状況なので、今日は「英語教育」ネタはお休みです。
夜半にもう一雨くるということなので、ちょっと熟睡できそうにありませんが、無事に明朝を迎えられたら明日も更新します。明日が来ないときは、明後日に望みを託したいと思います。

本日のBGM: Louisiana 1927 (Randy Newman)