goodwill runs

金曜日は代休で家にいたのだが、東北から北関東に跨る広い地域で未曾有の大地震のニュースが入ってから、ネットと国営放送をにらめっこ。妻の実家の実家がこちらの地域なので気が気ではない。電話は家電も携帯も回線の負担が増え安否の確認では使えない状況。停電の地域が多いので、TVが見られないだけでなく、PCに繋げない人も多いと思われる。
これだけ大きな地震が連続で起こったのは史上初だろうから、過去の教訓を生かすのも難しいことだろうが、一刻も早く避難を完了し、救援、支援を待って欲しい。
首都圏でも交通機関は復旧の目処が立っていないので、twitterでは、緊急避難に使って下さいと、会社や店舗、大学のホールなどを提供する旨の呟きが流れていた。善意の拡散とその善意が力となることに期待したい。
東北地方はほとんど電話が繋がらず、試しに掛けてみる行為自体が回線に負荷を掛けるので、落ち着かないまま情報が入るのを待つ。
妻の実家と連絡が付いたのは夜になってから。
11時過ぎになって、都立校に勤める旧友から返信。生徒200人と学校で一夜を明かすとのこと。
倫太郎さんからも無事とのメールが帰ってきて安堵。

明けて土曜日は、未明からネットで情報を確認。twitterはノイズも多いが、有益な情報の拡散に貢献している。
中越、長野で連続して大きな地震。震源が千葉沖にも。
電話が機能しない中、twitterという媒体が緊急時にプラスの役割を果たしているという時に、心ない人間の悪意に満ちた呟きに怒りが収まらない。

昼前には、本業で遠くの湖まで移動。
こんな時でも、いやだからこそ、今自分に課された役割を全うすること。今この場で全力を尽くし、精一杯自分の生を生きること。
近畿圏にいる本業の関係者と携帯で話し、被災地の情報が入ったら伝えてもらえるようお願いする。
いつもよりやや深めのデプスで何処まで踏ん張れるかを確認。
エルゴでのアップに続いて、乗艇でアップの2kmから、スタ練〜コンスタントへの移行で2kmに続いてメインメニュー。
スタート付き750mレースペースを5本。そのまま、ゴールまで250mを流してターンし、再びスタートへと戻る。ワークタイムは約3分だが、回漕のインターバルは充分すぎるくらい長いロングインターバルということになる。計5周で10km。
その後、スクエアワークでのダウンを4km。アップダウンを入れて合計約18km。
そのダウンの間に、他校の2Xのフィニッシュ周りを中心に指導。顧問の先生からは、相当大きな改善と見えたようだが、漕手当人がどのように感じているかが大切。これできっかけを掴んでくれれば幸い。
自チームの選手は揚艇後、ジョグで身体をほぐしてから、アヒル歩きとベントニーウォークで骨盤・股関節周りを調整して、ストレッチへ。
他チームの先生、選手にご挨拶して撤収。
途中で選手を降ろし、家路を急ぐ。
車中のFMラジオでの報道に心が乱される。

福島の原発の状況は予断を許さない状況になってきている。海外メディアの論調と日本の記者会見で表に出てくる情報との温度差がなんとももどかしい。
Ustreamで原子力発電所の圧力容器と格納容器の設計に関わった技術者、設計者の会見を見る。実名での発言はとても勇気のいる行動だと思う。
プラント内、周辺で懸命に作業に当たっている人たちの被爆が心配だが、可能性を信じて、最後までベストを尽くして欲しい。

会ったことも見たこともないだろう外語大の後輩たちが、災害情報、避難情報など多国語への翻訳で頑張っているtweetを見て、誇りに思った。

明日も私に出来ることを全うしようと思う。

本日のBGM: I will (The Beatles / Anthology3)