20分の1の2分の1

英授研全国大会初日。
猛暑猛々しいとはこの日の陽気のこと。神奈川大学までtaxiを使いました。地球環境さん、御免なさい。
知っている顔を目にする、ということがとても心の安寧にとっていいことなのだと実感。居心地の良さに甘えてはいけないのだけれど。
準備に忙しい久保野雅史先生と再会。会場でも学生の指導に余念のない阿野幸一先生にご挨拶。萩原一郎先生には先日送って頂いた本の御礼。
協賛企業のブースで大修館の方々に御礼。拙著は売れたのかしら?と思っていたら、S先生が「サインを」と持ってこられました。恥ずかしいやら嬉しいやら。
プログラムそれぞれの詳細については、実際に足を運び、お金を出して「研修」している人のことを考えてあまり触れません。
高校英語に関しては、SELHiの成果検証という以上に、高校英語の可能性を開く方たちが揃っていました。世間の逆風に対してものが言える方たちと言ってもいいかもしれません。ただ、自分の現場に帰って何をしたらいいか、という段になると悩みも大きいのは確か。強烈な光源を見ると、しばらくはものがよく見えなくなります。このような方々の授業の模倣というベクトルではなく、自分の周りの英語教師のネットワークを作って教師が孤立しない環境やしくみを作ることからまずは始めようかと。
20回記念大会という「節目」。
初日で250人以上の参加者とのこと。大会としては盛会といえるでしょう。
では、この会場の外、「英語教育」そのものを取り巻く大きな海である「世間」の声や思いとのやりとりはどうなるか?と考えた時に、もっと自己分析、自己評価を厳しくしておかねばならないのではないかという思いは持ち続けたいと思います。
会員総会の後、加藤京子先生とお話しをさせて頂き感激。さらに、このブログもお読みになっていると聞いて身震いしました。加藤先生がお話しされたことばの中で、

  • 中1の最初から気軽に英語を発表させる。

というものがありました。ただ、この柔らかな物言いに安住してはいけないのだと思います。生徒が自分で言える、言い得るレベルの英語を使わせるだけでは、

  • 狭い海で泳ぎの練習をしている

ことで終わってしまう、といわれたのが印象的でした。
加藤先生の実践には生徒一人一人を慈しむ心とともに、というか、それ以上に、もっといいものに触れさせる、いい英語に触れさせて生徒自身の英語を高め育てていくという、志の高さがあるように感じています。第一線で加藤先生を見られる幸運に感謝。関東や東日本の方で、まだ加藤先生を体験していない方もいるかと思いますが、自分の「志」を揺すぶること必至ですので、チャンスがあれば逃さず前髪を!

懇親会は大賑わい。
やはり、ここで本音が飛び交いますから、今回お帰りになられた方も、来年は懇親会も是非!久保野先生の覚悟のことばも聞けて満足。
大学を後にして、横浜泊の今井先生、東谷先生、竹下先生とB社の方たちとご一緒させていただき、二次会。
熱帯夜以上に熱く深い夜でした。
二日目は東谷先生の発表を見て昼で帰る予定です。
本日のBGM: Blinded by the light (Bruce Springsteen)