水谷豊 と松平健と藤田まことと中村吉右衛門

火曜日は、午前中3時間連続授業。
高2は昨年の日テレのドラマの冒頭部分をビデオで見せ、物語の背景知識を仕込み。その後、例によって教科書本文のパートごとにグループ再編し、Q&Aの摺り合わせ。可もなく不可もなくという感じか。
高3ライティングは、「高等教育」のドラフト書き。こちらのクラスは、準備が不十分な生徒が多く、ピリッとしない。授業後足早に学校を後に。午後は、取材と打ち合わせ。写真を撮られるなんてことは滅多にないので緊張した。帰宅後、高2のコメント集がやっと完成。
水曜日は飛び石3時間。高3ライティングはドラフトの見直しとリライトの方針立て。比較・増減など表やグラフを利用した表現の用例集を配布。例文を皆「高等教育」ネタにするのが結構大変だった。
高2は、歌詞の読み合わせから個々の発音練習を経て、サビメロまで合唱という流れ。
今日、気になった発音。

  • worldと search で母音の発音が異なる生徒。舌の位置ではなく、顎の開きを実感することが大切。
  • painの破裂音。呼気というか、溜めが弱い。顔の前に歌詞カードを持たせてやらせるが、「破裂」しない。
  • onlyの強勢(ストレス)のある母音の発音。show/ No と韻を踏む二重母音なのに、顎がつぶれたまま。

歌詞カードを持たせ、私についてクラスで斉読の時の音量・音質が気に入らなかったので、まず2列ごとのブロックで読み周りの生徒に聴かせる。その後、更に、1列を立たせて後ろから1人ずつ音読させて、所々ダメ出し。OKが出たら着席という個別の音読へ。その後、再度クラス全員での斉読。ここでの「音声」が、まるで別物のように良くなったので「指導」。

  • これだけできるんだったら、最初っからやるべし。意識の問題。初めの2回の練習が「捨て」になっている。あまりにももったいない。

その後、残りの部分をbuzz reading。片方のクラスは、中間テストの「歌」部分の平均点が今ひとつだったので、定番の「ペア対面repeating」も組み込む。このくらいまでやって初めて「歌声」になるというのが正直なところ。テストに何が出るか、とかどういう「勉強」をすれば成績が上がるのか、とかみみっちいこといってないで英語そのものをもっと生きたらどうなんだろうと思うなぁ。せっかく学校の授業なんだから、思い切って「必修」で英語劇とかやるべきですよ。
その後、コメント集から使えそうな表現を拾い出し、タスクのペアワークを2ラウンド。

  1. If there is no war but there is only pain and hatred in the world, can you tell that you enjoy peace?
  2. What is it that makes peace?

テスト対策がそんなに気になるなら、この活動に命をかけなきゃ!暇もてあましたり、日本語で溜め息ついてるうちはダメ。テーマ・主題をよく考え、これまでに歌った歌の歌詞やコメント集を活用すれば、さまざまな表現活動ができるはず。
残り時間で、Lesson 7のサマリーをグループワークで。金曜日は新しい歌の導入とサマリー完成の予定。
帰宅してメールを開いたら、自分の作った教材に関する取材の依頼が。学校に来てもらうのが都合が良いんだけど、学校だと写真撮影とかできないんだろうなぁ。明日午後は、火曜とは別件での打ち合わせ。金曜日が、さらに別件で原稿締め切り。火曜日の取材分は、田尻悟郎先生と並んで掲載ということになるらしいので楽しみ半分、不安半分。リリースされたらまた詳細を。
夕飯は鍋。久々に落ち着いて『相棒』新シリーズを見る。時代劇以外で唯一見ているドラマ。お目当ては水谷豊。
その後、「報道ステーション」の時間になったので、適当に流したまま『アエラ』で未履修問題の記事を読む。他誌と比べればましだが、核心への切り込み方は全然甘い。何のための「週刊」なのだろう。『読売ウィークリー』では、ついに臆面もなく、

  • 中高一貫/エリア別_ライバル校対決志望校選びに必読!/ 「開成・麻布・武蔵・駒東・筑駒」「海城・巣鴨・桐朋・芝」、神奈川・千葉・埼玉「御三家」、関西6強……68校を15グループに分け徹底比較/ 進学実績、教科別授業数、学費などは……/識者が教える校風、指導力

という編集長イチオシの特集と、

  • 灘よ、お前もか!?」もう止まらない高校必修逃れ

という記事が同一号で掲載されている。
メディアのこういう姿勢が、今回の問題と騒動の温床になっていることになぜ誰も批判の矛先を向けないのか。読売新聞社、毎日新聞社は自社系列でこんな記事を垂れ流させておいて、一般紙の社説で学校教育を批判するのは間違っている。メディアとしての良識、見識があるなら、「毎日の社説でサンデー毎日の報道姿勢」を「読売の社説で読売ウィークリーの報道姿勢」を批判的に検証したらどうなのか。テレ朝は、「報道ステーション」で朝日新聞の論説委員を鎮座させるだけでなく、古館自身が、その社説に対して切りこんだらどうなのだろう。今のままでは「報道」ではなく、「騒動ステーション」でしかない。いっそのこと水曜日だけでも『相棒』シリーズを2時間ドラマにしてくれないだろうか…。
本日のBGM: Both Sides, Now (Joni Mitchell)