「十二の仕事のその一つ一つ」

福山へ行った帰りに、広島に寄って買い物をしたのだが、やはり都会なので、東京と店が変わらないのだなぁ。SHIPSもBEAMSもある。TOMORROW LANDはレディースしかなかった。インコのパンツでいいのがあったのだが、こんなに高かったっけ?こんなのばっかり、よく履いてたな、とかつての自分にびっくり。結局、普通のグレーのパンツを購入。山口まで送ってもらうことにした。
古書店では、英文学や英語学の書籍を探したのだが、あまり良いものには出会えず、

  • 『ギリシア神話』串田孫一著、

を購入。雪華社からの再版だが、昭和47年の初版本にあたる。これは、装幀も挿絵も串田氏によるもの。この挿絵のヘタウマ(?)具合が絶妙。巻末に神々の系譜図がありお得感。

  • 私はこれが神話というものだと思います。幸いにして、私は子供の時に読んだギリシア神話のある話から、教訓を学ぶように強いられたこともありませんし、誰からともなく教えられた善悪、正邪の考えを、これらの話に自分で結びつけたこともありませんでした。(中略)話の中で悪だくみが分かってしまったような時、何かがうまく成功したような時、極く単純に拍手喝采を送るのはかまいませんけれど、それを我が身や身辺の出来事などに結びつけたりしないで頂きたいと思います。それでは、天地が生まれる前のところからはじめます。(pp. 2-3,「はじめに」)


新幹線まで少し時間があったので、広島駅前のカウンターだけの飲食店に引き寄せられ、軽食でもと思い扉をくぐる。ご主人が気さくな人で、そそのかされたわけでもないがビールを2本飲んでしまった。
失敗!
新山口に着いてから、駅前の駐車場に停めてあった自分の車を置いて、在来線で帰ってきました。翌朝、妻に駅まで車で送ってもらい、車を取り本業へ。
土曜日の本業は人数が集まらず、1Xのみ。腰痛を訴えていたので、体幹集中トレーニング。お腹周りがぷにゅぷにゅ、ぷよぷよでも体幹が強ければいいんです。体幹が弱くても、ボートが速ければいいんです。でも、ボートが遅い人のほとんどは体幹が弱く、お腹もぷよぷにゅです。
昼に大学生から相談を受ける。スイープでバランスがあまりにとれない、とのこと。艇と人との原理原則を一通り説明。

  • まずはスピードを出そうとすること。スピードを出すためにはリカバリーでブレードを擦ったりしてブレーキをかけていられないし、ドライブの間、加速が緩んでもいけない。フィニッシュで押し切りを合わせようと、タイミングの練習だけをいくらやっても、加速が緩めば、抜きあげた後、艇がどこにいるのかわからなくなってしまい、必ず自分で探しにいくことになり、艇の邪魔をする。
  • 技練のメニューのバラエティを作るのは簡単だが、往々にして、これもやりました、あれもやりました、エントリーもファイナルも綺麗に合うようになりました、でも艇は速くなっていません、という結果になりがち。延々とアウトハンドローのモーションとか、ひたすらインハンドでのフェザーリングのモーションとか、高強度UTを漕ぐ間ずっとone-by-one(=1本スクエア+1本フェザーを交互に)をやるとか、なんでもいいので、その次に両舷で普通に漕ぐときに加速が改善されたか、スピードが高くなっているかどうかにこだわること。

というようなことを話しました。
自分のところの午後練はエルゴでスライドピラミッドのアップから。なかなか1分40秒を切れない。1/2スライドから3/4スライドになっても加速を続けられず、同じ出力を間延びさせただけになりがち。さらにはフルスライドのあとの1/4が加速しない。私も隣のエルゴで一緒にスライドピラミッド。なんとか30秒代前半をキープ。結構しんどいです。天気が崩れる前に出艇。新オール使用。これでうまく漕げなくても言い訳できません。乗艇後スクワットラックにバーベルのシャフトを渡して斜め懸垂とそのバリエーションで補強。大学生の方が興味を示していました。
日曜日はいつものメンバー。前日発熱でダウンした生徒も今日は2Xでバリバリと。普段のエルゴで手を抜いていると、午後の2モーション目でとたんにパフォーマンスが落ちるのですぐに判る。まあ、自分で本当に気が付くしかないのですがそれまでは、檄を飛ばしてでも練習量をこなさないと。1Xは沈とその回復練習。その後は、けっこう様になっていました。スピードを出すために、出力を強く。忘れないように。
大学生には、ストレッチポール(フォームローラー)代わりにゴザを堅く巻きフォームローラーエクササイズを。好評。背中の柔らかさを感じられるのと、疲労骨折の予防にもなるので、継続的にやって欲しいものです。

福山でお会いした広島の高校の先生に高校でのライティング指導関連の資料を添付メール。「ヨコ糸」の指導には、語彙や文法に対するフィードバックが課題ということで、それに関連するようなものを中心に。秘密も、秘訣もないので、参考にしてもらえれば幸いです。広島地区で講習会など、本業の合間を縫えるようなら検討させてもらいます。それにしても、GWTを入手済み、というのにはびっくりするやらうれしいやら…。今回送ったのは以下の資料。

  1. ELEC協議会夏期研修会 (07年) 資料
  2. 日本のことわざを英語で説明する課題のドラフトに対するフィードバックのハンドアウト(高3)
  3. persuasive passage導入のワークシート(高3)
  4. NEETに関する高校生の意見を読んでの論述ドラフトに対するフィードバックのハンドアウト(高3)
  5. NEETに関する国内、国外でのメディアからの英文資料とそこから抜き出して作成した和→英コロケーションのリスト(高3)
  6. higher educationを論ずる際に用いると思われる英文statementsのみで作成した「つなぎ語」のハンドアウト(高3)
  7. グループプレゼンで用いた、スピーチ原稿作成時のマインドマップをスキャナで取り込み貼り付け、各グループ自作の内容理解の設問とキーワードの注を付けた、プレゼン評価票(高2)

ご入り用の方は、メールを下されば、添付でお送りするか、ダウンロードサイトをお教えします。アドレスが変わったので、プロフィール欄からどうぞ。
夕飯はカレーうどん。ちゃんと鰹節からカシュッ、カシュッ、カシュッと削り出した削り節を大量に使って出汁を取るところは身内ながらすごいと思う。牛乳は木次。スープに関して言えば巣鴨の古奈屋のレベルを完全に超えたな。あとは麺だ!手打ちにチャレンジしてみようか。
明日は、朝の放送での講話の担当だということに気づく。ギリシア神話でも話そうか。

  • 私も、興味のあるものについてはだんだん詳しく調べてゆくのは好きなのですが、この本はどちらかというと、詳しく書かれたものにいきなり取りかかると投げ出してしまう傾向の方々のために書いたことになりましょうか。(p. 209, 「おわりに」、串田孫一著『ギリシア神話』)

本日のBGM: この感じ(サザンハリケーン)