何をやっても…。

実作を淡々と。
高3ライティングは、理由付けでまだまだ撃沈のレベル。「それが本当に理由となっているか?」がわからないうちはargumentになりません。資料を読んで、意味が分かるのは当たり前。ちゃんとした英語で書かれているのだから。自分で一つ一つの言葉を生き直し、ヨコの物をタテにするだけでなく、タテの物をヨコにするだけでなく、「自分のもの」にすることです。自分が戻れる、頼れる足場はどこにあるでしょうか?
進学クラス高1は、副詞節シリーズで、Read & Look up での個人練習から、ホワイトボードを使ってのマッチングのwarm-up を経て、対面リピート。練習が不足している人と組んだペアは沈黙が長いですね。

ホワイトボードの写真はこちら→
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その後、昨年度の生徒が同じことをやった時のホワイトボードを写メで撮ったものを印刷して、個人でマッチングの仕上げ。学級文庫の辞書が限られている以上、多くの用例は共通しているわけです。リンゴの数なら数えられるけれど、バナナでは数えられないとか、リンゴが箱に入っていたら数えられるのに、木になっていたら数えられないとか、リンゴを丸かじりするならリンゴだと分かるけれど、皮をむかれたり、ジュースになると味が分からないのでは困るでしょう。スーパーで買う魚の切り身と、つり上げた姿の魚を同列に扱うまでにはまだまだ道のりは遠いですね。
高2の進学クラスは、「比較」のペア活動から、ライティング課題へ。

ワークシートはこちら→最上級は…_.pdf 直
初めは二つ折りで紙ホチキスで閉じておき裏面は見えないようにしてあります。

与えられたキーワード同士の比較がこなせるようになったら、もっと広い水域、深い水域で泳げるように。浮力が必要なら、浮き輪を用意して。

  • Hopes are more precious than memories because ….
  • Making a constant effort is more precious than achieving success. This is because ….

と進んだ時に、「自分の価値観のベース」を自覚するわけです。”change” あるいは “keep changing”とか ”develop” や “grow” などという、自分が「良い」と思う、隠れていた価値判断の基準を踏まえて、理由付けに移ることが大切です。そのためには、語彙と文法力が必要不可欠でしょう。でも、その場合の文法力というのは、四択のテストの問題をいくら解いても、人から与えられた和文英訳の答えを暗記していても養われることは稀の様な気がします。テストのためではなく、自分が言いたい「もやもや」に、「ことば」で明確な輪郭線を与える練習をしましょう。
週末の博多での講演資料が思いの外コンパクトにまとまったので、CubingとSPRE/R のプリントを高2の生徒にも配布して「アイデアジェネレーション」の解説をして終了。明日は、Book 1の終わりの方にあった「漱石」を1時間で終える予定。「英語学習者」としての自分の内省に繋げたいものです。

商業科高2は、NPO法人の「森は海の恋人」でお馴染みの畠山重篤さんたちの活動が取り上げられている課に戻って、語句の仕込みから。来月初旬に山口で畠山さんの講演会があるので紹介したのだけれど、期末試験の狭間なので、生徒は見に行かないだろうなぁ。定員300名で、越えた場合は抽選とか。大丈夫だとは思うのですが…。
授業では、例によって、語句の仕込みは<日本語から英語へ><意味に形を>という流れです。語を踏まえて語と語の結びつき・連語・コロケーションへ。熟語とかイディオムという言い方はしていません。
名詞としてのplantは既出だけれど動詞としてのplantは初出なので、サッカー部に、supportとsupporterの関係を質問してクラスで、「動詞の最後を-erにすると、…する人・道具」という意味になることを確認。で、園芸などで使う「プランター」の話しで、「動詞としてのplant」の意味へ。
音声に関して今日は、強勢への布石で、oyster, soil, joinを取り上げて練習。
joinはjoy と同じいわゆる「二重母音」を含む (そんな用語や説明は授業では使いませんが) のだが、joyは決して「女医 (さん)」のような音にはならないのに、joinとか、jointだと崩れてしまう者が出てくるのを防ぐ目論見。-ing形になるときにも、joiningと、子音字の-n-は一つですからね。

ワークシートはこちら→2012_C2_NW2_L7_仕込み.pdf 直
 両面印刷で、裏面は音読筆写用に罫線です。

晩酌用にお酒を見繕って帰宅。
『相棒』を録画しようと番組表を出すと、今週はサッカーでお休み。
脱力した私に、

  • そろそろ出来るよ〜!

と台所から妻の声。
カウンターには「牡蠣フライ」。
復活!
小市民ぶりを遺憾なく発揮し、気持ちよく酔って就寝。
サッカーの勝敗はどうなったんだろう?

本日の晩酌: 雁木・純米大吟醸・ゆうなぎ・おりがらみ秋熟・生 (山口県)
本日のBGM: ふにゃふにゃサイボーグ (Moonriders Live at Shibuya Kokaido, 1982.11.16)