Full Circle

進学クラス1年は、『ぜったい音読』の中から、いわゆるSVOCのパターンを抜き出す課題。
時制の変化、態の変化、準動詞への変化で簡単に見失ってしまうもの。続いて、名詞句のワニの口。これは普通科3年の再入門講座と同じ項目を扱っている。「こと」と「人」「もの」の区別。基本の徹底。
ワニの下顎から始まって、尻尾でくるっと向きを変えて、上顎を閉じる。ワニは雑食性で凶暴だから、「ワニにうんこを漏らさせてはダメ」、「ゲロを吐かせてはダメ」、「ワニのお腹の中・腸内環境を整理しないと下痢をするよ」、って何の授業なんだか…。
商業科1年はレッスン前半の復習音読の「対面リピート」を行ってから、課全体に跨る、基本語彙のチャンクと文での「ぐるぐる」音読初体験。『教典』に基づき、教室中央に机を寄せるのだが、何せ50個近い机なので集める際に、生徒が脱出するのに一苦労。ただこの人数でも1.5倍くらいのサイズの教室なので、ちゃんとの「輪」になるというのは感動。手順を説明し、○の数を記録すること、というお約束でスタート。今日は初回なので、チャンクでまとまったキーワードを6つ。残り時間約20分でどこまでできるか。ダメ出しのタイミングは意外に難しい。一人30秒と考えれば、40人は捌けると思ったのだが、実際は、32人でチャイム。今日は短縮授業で5分短いのだった。残りは15人。正しい音のフィードバックをやっていると、この人数を一度には捌ききれない。前半後半などと分けて行うなど、少々カスタマイズが必要。「ぐるぐる」の布陣を取り、スタートするまでにとてつもない労力を伴うが、生徒一人一人の集中度は一斉授業での発音練習とは比較にならないほど高く、私のモニタリングも精度が上がる。教師の側の物差しがぶれないことが何より大切。今日は思わぬ生徒の-th-の発音の出来不出来を確認できた、つまり発音が比較的良い (とこの1ヵ月で私が観察して勝手に評価していた) 生徒が-th-が出来ていなかったり、発音が比較的悪い (とこの1ヵ月で私が観察して勝手に評価していた) 生徒が-th-の調音はしっかり出来ていたり、ということに気づいただけでも収穫。次回は残りの生徒のみの「ぐるぐる」にするか、それとも全体でチャンクだけでなく、文・段落へと進むか思案。
放課後は職員会議が無くなったので、遠い方の湖へ。
本業では、明日から、中国大会。山口国体のリハーサル大会に位置づけられているので、本格的な施設も設置され、雰囲気も引き締まってきました。
いつもの艇を使って定常漕を中心に練習を行ったのだが、以前から気になっていた艇の損傷箇所をK社の方に見て頂くと、本格的な修理が必要ということで、艤装を全て外して、艇庫の中へ。その分、撤収が遅れたけれども、今日来ておいて良かったです。選手を自宅近くに送り届け、そこからさらに1時間。空腹に耐えきれず途中でラーメン屋に寄って9時半過ぎに帰宅。妻が夕飯にとカレーを作っていてくれたのだけれども、明日の朝いただきます。鶏ガラから出汁をとるところからやってくれていたのにごめんなさい。明日は早起きでそのまま湖へ。金曜日は公式配艇練習です。レースは土曜日から。金、土と国体でも利用するホテルに宿泊。選手も指導者も相部屋のようです。いろんな意味で「リハーサル」ですね。ということで更新は週明けになることでしょう。ではでは。

本日のBGM: Watching you (Roger Nichols & the small circle of friends)