「退屈を乗りこなし、どこへ行こう?」

夕べはご飯も食べず寝て、今朝は遅く起きた。といっても6時半だけど。寒い。
朝食は、ハマチのカマ焼きとご飯という和テイストあふれるもの。さらに、妻がスズキをさばいたおこぼれで、刺身とお寿司をいただき、充電完了。採点へ。高3ライティングの一クラスは1問採点終了。Pre-gradingしてあったので、一人分、約1分半から2分半と結構ハイペースと思ったのだが、まだまだ1/4が終わっただけなんだなぁ。テスト前に「自立の課題」で昨年度の作品例を示しておいたのだが、その主題が ”having a secure job” で、今回はほとんどその意見に右に倣えっていうのが多かった。遺憾。さらには、その英文に含まれていた誤りをそのまま書いている者多し。論理展開とか、構成は参考にしても良いんだけど、肝心の自分の意見をちゃんと書きなさいよ、本当に。
昼過ぎから、一件仕事に出かけて、6時半過ぎに帰宅。海鮮丼で夕食。その後、高2のPart 4 描写問題採点終了。出来不出来の差が明確だ。明日で、高2は終わりそう。高3も一クラスでも終わらせておきたいものだ。

あまり期待していなかった『あたらしい教科書 3 ことば』だが、早くも読了。思いの外良かったのが、コラム。特に、「声が響いているということ自体の不思議さ ドイツと日本での朗読」(多和田葉子)が収穫。これはもともとは、Poetry Calendar Tokyoに載っていたものらしい。反対に、感心しないのが、巻頭小論の加賀野井秀一氏。特に、近代の言文一致運動の記述では、坪内逍遙と二葉亭四迷しか扱っていないのだなぁ。山田美妙の「ビ」の字もでないとは…。このセクションだけは、やっぱり日本語・国語が専門の人が書くべきだったのではないのか。
巻末付録のブックリストも、やや恣意的な感じはするが、コンパクトで、若い者向けにはいいのではないか、と好意的に解釈しておきたい。ただ、言語学の入門用書籍で町田健氏の本を絶賛しているところを見ると、選者は私とは違う視点と立脚点なのだろう。日本語について考えたいなら、片岡義男氏の評論とか、言語学なら今井邦彦氏の本などもっと面白いものがたくさんあるのに…。
さて、年明けの1月25日(木曜日)にFTCで発表することが決まりました。詳細はまだ何も詰めていないのですが、せっかく約2時間あるので、語研、英授研、ELECなどでは聞けないような今年度の集大成と言えるものにしたいと思っています。リクエストなどあれば左のアンテナ、プロフィールをクリックして、メールをどうぞ。
本日のBGM: Winter Sports Rainbow(HARCO)