生存確認、あるいは生存者バイアス

生きています。
気がつけば2ヶ月ぶりの更新。
これだけ空いたのはいつ以来だろう?

とにかく6月は心身ともに絶不調で、1日授業を休んだほど。
今学期で廃業しようか、とも思ったくらいの「底」「谷」から、何とか持ち直して1学期の授業も、成績出しも終えて、イマココ。
私を救ってくれたものをちょっと振り返り。

この2冊

haratomo様40周年記念

スペシャルドリンク


心身に歪みを来したのは、仕事でのストレスもあるけれども、何といってもコレ。

  • 「ESAT-J不受験者の仮結果推定の問題」

このシミュレーションをやっていて、本当に具合が悪くなったのです。
「この問題には、もう近寄らない方がいいのでは?」と自分でも思いましたが、大手の報道メディアも殆ど何も報じない問題点のあれやこれやは、表に出しておかねば、ということで、資料を作り、オンラインでの学習会も開催し、noteで資料も公開し、その後、動画もYouTubeで公開しました。

noteの資料はこちらのリンクから。

note.com

YouTube動画はこちらから。

youtu.be

資料をnoteで公開したのは6月26日。
動画を公開したのは7月9日。
私は「入試改革を考える会」の1月の記者会見でも、3月末の記者会見でも、素性を明かして実名で、できる限り具体的な例を挙げて批判してきたのですが、1名の記者を除いて、私に問い合わせや確認をしてきた報道メディアの人はいないんですよ。

そんなこんなで時間だけが無駄に過ぎていく中、「吃音(きつおん)」の人は申請が認められればESAT-Jの受験を「免除する」という都の方針がスクープされ話題になりました。「受験をしない」わけですから、「不受験者」とみなして、「学力検査の得点に基づく仮結果推定」という、解消のしようがない瑕疵がある制度に引きずり込むことになります。

私は再三、

  • 善意で舗装された地獄への道に受験生を乗せるのですか?

と、都教委、都立高教員、報道メディアにメッセージを送ってきましたが、とりわけ報道メディアが、この「不受験者の扱い」の問題点を具体的に報じないことには本当に驚き、憤っています。

本当に、時間を無駄にしている余裕はないのです。
英語教育に関わる「業界誌」の来月号の特集に、このESAT-Jが取り上げられるそうです。

私は、この数年で何度、「『英語教育』は死んだ」と呟いたかわからないくらい、この雑誌の近年のあり方には批判的ですが、これは酷い。

御用雑誌、極まれり、ですね。

来月の中旬には発売になるのでしょうが、それまでにESAT-Jを止められれば言うことはありませんが、そうならなくても、いかに破綻した制度設計で、無責任な実施が危惧されるのか、訴え続けていきます。

こちらに「入試改革を考える会」の大内代表の呼びかけがあります。よろしくお願いします。


最後は告知。
私の専門(自称!)である「英文ライティング」のフィードバックのあり方を考えるオンラインセミナーを開催します。
7月31日(日)、8月7日(日)、8月21日(日) と3回とも基本的に同じ内容です。
近年、スピーキング指導のフィードバックの流れで、ライティング指導でも「ゆるふわ」なフィードバックが推奨されていますが、「現実に書かれた言葉がそこにある」ライティングという活動の特質を踏まえて、フィードバックのあり方を考える2時間です。私の教室での高校生の英文ライティングに対するフィードバック例とその背景もお伝えします。多分、他のどのセミナーでも得られない内容だと思います。

7月31日
passmarket.yahoo.co.jp

8月7日
passmarket.yahoo.co.jp

8月21日
passmarket.yahoo.co.jp

上記日程で都合のつく回でお申し込みください。2学期以降、来年度以降のスムーズな取り組みには、同僚の方を誘っての受講がお薦めです。

もう一つは、指導者に限らない、英語学習に資するオンラインセミナー。
8月20日(土) 10:00-12:00
「時制」「助動詞」とその生息域を実感する

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テキストは、noteで既に公開しているマガジンを使います。まだお持ちでない方は、受講までにご購入し、準備して下さい。
note.com

本日はこの辺で。

本日のBGM: 守ってあげたい(原田知世)