here to stay

tmrowing2015-10-28

涙あり、涙あり、笑いあり、多少の救いあり、の一週間でしたが、業務連絡をば。
第8回山口県英語教育フォーラム
(2015年11月14日開催)

まだまだ受け付けております。

北米の大学院に在籍して研究活動に勤しんでいる方をして、「一時帰国して参加できないか検討した」と言わしめるほどの、今回の講師陣。
亘理陽一先生と寺沢拓敬先生との化学反応が楽しみです。前座の私が水を差さないように頑張りますが、午後からの参加申し込みでも一向に構いませんので、よろしくご検討下さい。

講演要旨、スケジュール、参加申し込みなど、詳しくは、こちらの特設ページを御覧ください。 フォーラム本編の受付はまだまだ余裕があります。

http://choshu-elt-2015.g.hatena.ne.jp/tmrowing/20150908


「第8回山口県英語教育フォーラム」に参加をご希望の方で、県外・遠方よりお越しの方は宿泊先の確保を急いで下さい!湯田温泉付近では、ビジネス系のホテルの空室が殆どない状態です。

ホテルの公式サイトで空きがない場合には、楽天トラベル、JTB、じゃらん、るるぶなど旅行業者のサイトからの空室検索もご検討下さい。お手数をおかけしますがよろしくお願いいたします。

遠方よりお越しで、宿泊が必要な方は、前泊・後泊に限らず、宿泊先の確保をお急ぎ下さい

さて、
本業は国体も終わり新人シーズンですが、現在開店休業状態なので、生業の授業日誌でもお読み下さい。

高2は「副詞節シリーズ」で学級文庫&ホワイトボード活用大作戦。
第1弾の、till / until とby the time では、近年取り組んでいる、「マッチング英文読み上げでの対面リピート」をやりました。

副詞節対面リピートタワー型.pdf 直

修学旅行で東京方面へと赴く高2の生徒のために、ハンドアウトは「タワー型」で作成。話を聞くと、今年はスカイツリーだけなのだとか。残念。東京タワーの上には、「タワー大神宮」があるというのに。(過去ログ参照 http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20141207;私の願掛けが天に通じて、今回の Skate America での躍進に繋がったのだと信じています。)

この「マッチング方式」は、パートナーが持っている、副詞節を導く接続詞を中央に配し、節の部分をバラバラにして印刷してるハンドアウトを見て、意味の整合を考えて(あるいは覚えていたものを思いだして)、パートナーに読み上げ、その音声を頼りに、一文を聴き終わってからリピートする、という活動です。
昨年「達人セミナー」でお披露目しましたが、ここ数年試してきて今の形に落ち着いています。
ペアを変えて次々と、うまく行くと楽しいですが、そもそも「マッチング」ができないとリピートどころの話ではないので、対面リピートに移行する前の段階、各自のウォームアップでは、マッチングのない、ホワイトボードを写真に撮り、それをプリントアウトしたものを使い、read & look up などをさせています。

till 2015.jpg 直

by the time 2015.jpg 直

少人数クラスよりは、大人数クラスの方が、周囲からの「ノイズ」が増えるので、良い負荷がかかると思います。

この調子で、今月中に8セットの接続詞に取り組みます。

第1ラウンド
until / till
by the time
as soon as / once
even though

第2ラウンド
even if
unless
in case
as long as

第1ラウンドのねらいは、時制と相。特に、完了相で、所謂「過去完了」への習熟です。
第2ラウンドでは、話者の心的態度、可能性の査定と法。
第3ラウンド以降は、冬期課外と3学期の授業で扱う予定。何を扱うかはナイショなのさ…。


高1は、毎回のように「説教」を挟んでグダグダと進んでいますが、それでも『オレンジ本』の最終課の4つのパートを対面リピートで終えました。今日のノイズは、『話せる音読』のストーリー。少人数クラスなので、他のペアが読み上げたり、リピートしたりするノイズが少ないので、全く違う英文をスピーカーから流す、という「いい迷惑」なことを敢えてやっている次第。
残り半分の時間で、今日は「イカソーメン」の導入。近年恒例の「全国縦断公立高校入試リスニング問題制覇の旅」企画の使い回しです。
まずは、青森県の Koji の物語りから。

「イカソーメン」の詳しい手順に関しては、命名者の私の解説よりも、鹿児島の有嶋先生のDVDの方が分かりやすいでしょうから、そちらを是非。

「手軽にできる授業ネタ+(プラス)イカソーメン」
イカソーメン(Strip stories)
 4〜5文からなる1段落を用意。全員がそれぞれの分を1分間で暗唱し、文の順番を考える。
http://www.japanlaim.co.jp/fs/jplm/5517

並べ替え整序完成が終わり、テクストが復元できたあとの活動としては、グループ内で担当者により各文の読み上げとディクテーション。最後は、机を時計回りに移動しての、担当者による責任赤ペン添削でフィニッシュ。
まあ、笑いも出て良かったのではないでしょうか?
ただ、イカソーメンは大人数の方が盛り上がるし、「担当者会議」を機能させやすいのですよね。今のような少人数クラスではナイモノネダリですけど。

高3は、「ライティング」系の課題。本当に新課程って余計なことしてくれましたよね。「ライティング」残しておけば良かったのに。
金沢大の過去問(辞書ネタ)、早稲田大・政経の過去問(投票権年齢ネタ)を使って、あとは頻出だった「小学校英語ネタ」を使って出題していた、昨年度・旧課程の「ライティング」の2学期期末試験を印刷し、新課程一期生の彼らに配布。私の解説で中身を検証。
途中、金沢大の公開していた解答例の「英文」も含めて、いろいろな予備校が解答例として発表した「エイブン」との比較検討(ダメ出しとも言う)。
その上で、あらためて、彼らの二学年先輩の生徒が書いた「解答例」のドラフトに私がフィードバックを与えたもののコピーを読んでもらい、

この○○先輩の書こうとしていた英文の方が、この予備校のあげた解答例より、余程いい英文ですよね。細かなミスがあるのはこれから直していけばいいことで、まずは「つながりとまとまりのある英文」の流儀に適っているか、お約束を守ろうとしているか、が大事です。詳しくは、『日向本』の該当箇所を再読。

といういつもの話。
日向先生が『即戦力…』の随所に、こういった「勘所」を盛り込んで書いてくれたことに本当に感謝です。
「より良い英語でより良い教材」のお手本が目の前に、手元にあるのだから、使いこなさないとね。

即戦力がつく英文ライティング

即戦力がつく英文ライティング

放課後は推薦書書いたり推薦書書いたり推薦書書いたり…という感じの10月末です。

本日のBGM: ちょっとツラインダ (The Beatniks, Live at FM 東京ホール 1986.6.27)