”But I’ll love you ’til the day I die.”

tmrowing2014-12-07

フォーラムの後、更新間隔が少し開きました。
というのも、ただただ忙しかったからです。
フォーラムの翌週に私が担任をしている高2だけ期末試験があったために、作問祭りに突入。何故に高2だけかというと、高2の修学旅行が12月の第一週に設定されていて、その前に期末試験をやってしまうからです。ということは、高1、高3の期末試験は、高2の修学旅行期間に行われることになるので、結局、高1、高3の試験も、修学旅行に行く前に作成しなければならないというわけです。それに加えて、高2は期末試験でも、高1、高3は授業が続きますから、作問と授業と試験と三つが同時並行の過密スケジュールでした。
おそらく、この日程を組んだ人は、定期試験の作問が3種類とか4種類しかないような教科科目の方ではないかと思います。
私の場合は、今年度は高1から高3まで6種類の科目を担当しています。どれも私一人での担当科目なので中間期末とも毎回作成です。昨年度は7種類でしたから、今年度はまだマシ。

そんな「忙しい」中、先月末に大阪まで行ってきました。そうです、

  • NHK 杯

フィギュアスケートの GP シリーズ@なみはやドームです。
最終日のアイスダンスと Gala (エキシ) を見てきました。今回、抽選にはことごとく外れましたが、スケートを愛する人たちのご好意で、チケットを入手することができました。間を仲介してくれた方、チケットを譲ってくれた方に感謝します。「スケオタ万歳!」です。
私の一番のお目当ては、もちろん「ヴィカ様」こと、ヴィクトリア・シニツィナ選手です。3月の世界選手権では、前パートナーのルスラン・ジガンシン選手と組んで7位に躍進していたのですが、私が見に行けたのは Gala だけだったので、Gala ではヴィカ様のお姿は拝めず終い。
その世界選手権7位とソチ五輪銅メダリストのエレーナ・イリニフ&ニキータ・カツァラポフのカップルを入れ替えたという unbelievable なシャッフルの後に誕生した、ロシアの新生カップル、

  • ヴィカ&ニキ組

そして、昨年の世界ジュニア覇者でシニア一年目の、

  • ケイトリン・ホワイエク&ジャン・リュック・ベイカー組

の二組の活躍を見るつもりでした。
結果は、ホワイエク&ベイカー組が銅メダル獲得、シニア一年目でのGPシリーズ台乗りを果たしました。
ロシア大会ではミスが目立ち、お互いの良さを発揮しきれなかった感のあった、「ヴィカ&ニキ」は、カーブリフトでまさかのヴィカ様落下、見せ場のスワンリフトではヴィカ様の足がかかったけれども全く乗れなかった、つまり「エレメントなし」でその分は0点に…。リフトのミスの後ヴィカ様が伸ばした手をニックがすぐに取れずに、二人の距離が開いた瞬間のヴィカ様の円らな瞳から、今にも涙が零れそうで、観客席でもため息が聞かれました。
悲喜交交、ということばではとても表わしきれない bitter & sweet な結末。しかも bitter 成分が dominant な感じ。O. Henry の小説『賢者の贈り物』の冒頭の記述、

Which instigates the moral reflection that life is made up of sobs, sniffles, and smiles, with sniffles predominating.

が頭に浮かびました。
どう励ましていいかよくわかりませんでしたが、FD (フリーダンス) の後、リンクに「ちょるる」の縫い包みを投げ入れて来ました。
こんなキャラクターです。(おすわりちょるる001.jpg 直

ISU 統括の競技会のリンクに、ちょるるが投げ込まれたのは初めてのことではないかと思いますが、正体不明のキャラクターを見て、少しでも笑ってくれれば本望です。

ロシア大会の後、私はこんな風に呟いていました。

やっぱりね、カップルそれぞれの持ち味が出て、1+1で最低でも2にならないとダメだけど、さらに化学反応で、お互いの持ち味以上のものが引き出せないと。その意味でも、今大会は、完全にイリジガの圧勝。ズエワ頑張れ!
http://twitter.com/tmrowing/status/533687879189295105

勝利の方程式みたいなものがあるのでしょうが、今大会ではSSやステップに加えてスピードでもクームス&バックランドの方が良かったように思いましたし、見る者へ訴える部分、惹きつける部分でも、イリ&ジガの方が二人の化学反応みたいなものが出ていたという印象です。
http://twitter.com/tmrowing/status/533693832483721216

一人が1.5で、もう一人が0.5でも、足したら2じゃないの、というわけには行かないのが「カップル」。初めは突き出た0.5に目が行くけれども、やがては目障りになるし、足りない0.5は見劣りするだけじゃなくて、次第に持っているはずの0.5をも見てもらえなくなる。
http://twitter.com/tmrowing/status/533696883470761985

「カップル解消、新しいパートナー、新しいコーチ、みな世界一になるためだったはず。もっと頑張らないと…」みたいな空回りだけは避けて欲しい。まずは今 踊っている相手の素晴らしさを認めて、滑る楽しさを表現魅してくれれば。シニ&カツは氷上にいるだけで絵になるのだから。
http://twitter.com/tmrowing/status/533698991498592256

同じことばをまた呟くことになりはしましたが、私のヴィカ様への想いは変わりません。
世界の頂点を目指すニックの卓越した技術、斬新なプログラムへの挑戦は分かりますが、パートナーあってのダンスです。「ロシア選手権までに」と焦るのは禁物。
ヴィカ様がSP後にRTした「名言引用サイト」の一節が、今思うと意味深です。

改めて、自分の呟きを噛みしめてみて、これはまさに「良い授業」の条件も言い当てているように感じました。教師と生徒、生徒同士の関わり方で、chemistry と interaction、action とreaction、team work などなど、ことばが機能しているか考えさせられました。

大阪から帰ってきてからは、まさに怒濤の1週間。
修学旅行は3泊4日。昨日の日暮れにかけての時間帯で新幹線を無事下車、一旦学校に寄って帰宅。
流石に疲れました。
今回の引率は東京方面の修学旅行コース。5年ぶりになるでしょうか?
学生時代から四半世紀を過ごした東京方面を「修学旅行」で訪れる、というのはちょっと不思議な感覚です。
高所恐怖症の私への試練なのか、初日が東京タワー、最終日には東京スカイツリーと、「高みを目指す」企画が目玉スポットの旅行でした。
東京タワーの上に、願掛けの絵馬を奉納する「大神宮」なるところがあったので、冒頭の写真にあるように記念&祈念に。二人に幸多からんことを。

修学旅行と期末試験のハイライトはまた日を改めて。

本日のBGM: Something special (Randy Newman)