実作

tmrowing2013-09-05

体育祭の練習期間で変則授業。
今週は台風と前線とで、ずっと雨だったので、初のグラウンド練習。
晴天というより、いきなり夏に逆戻りで、大変だったことでしょう。
来週から1週間、東京国体で留守にするので、課題の指示と授業の振り替えにいそいそ。
進学クラスは、体育祭の練習が終わった後、7時限目の授業があるのでなかなか大変。

高2は、DVD鑑賞。先週は多読指導の一環で、指定図書 “Oliver Twist” を読むので、そのtrailerとして、ミュージカル映画 “Oliver!” の初めの方だけを見る時間をとっていたが、今週はちょっと、中途半端な時間が残ったので、『チキチキバンバン』。今、某CMでお馴染みのメロディだが、そのオリジナルをミュージカル映画で。英国ミュージカル映画の良さが出ているのは、時代のせいなのかなぁ。 この『チキチキバンバン』も、ハードカバーも煌びやかな英語ネイティブ子ども (?) 向け絵本と、かなり端折った絵本と、シナリオブックとが用意されている。DVDをまず楽しみ、興味を持って本を読み、再度DVDに戻る際には、英語字幕を出したり消したりで「英語表現」を学べば申し分ないのですが、全員分絵本があり、DVDがあるわけではないので、やりたい人がやればいいでしょう。できることをできるだけ。

高3は、相当に間隔の空いた「ナラティブ」の締めくくり。「老帽子売りと小猿」のpicture story。これはもう定番というか、鉄板というか、私の授業を通過した人は皆経験するネタですね。「ナラティブ」での肝となる、Story Grammarの6つの観点、時系列での記述描写を見直します。リバイズに当たっては、時を表す表現、副詞節を導く接続詞、つなぎ語などを例文にして一覧に纏めて配布していますが、この一覧にある例文は全て、この「老帽子売りと小猿」のドラフトを元に作成してあります。どの例文を読んでも場面がイメージできることの利点は授業で扱った課題ならではでしょう。効果がどのくらいなのかは、そもそも測ったことがないので分かりません。測った方がいいでしょうか?分かった方がいいでしょうか?測らずともそのうち分かりませんかね?
私の留守中は、『表現ノート』の課題作成。定期購読している『AW』のバックイシューも教室後ろの棚に積んでおきました。ネタ集めをしっかり、読み込みをしっかりやってくれると嬉しいですね。大井先生の連載記事や、政村先生の連載記事は読み返しておいて欲しいと思います。連載小説もなかなか読み応えはありますから。この「読み直し」の機会に是非。

高1は、『ぜったい音読・オレンジ本』で、キング牧師。その後、『旧版』でのキング牧師。その後、『茅ヶ崎・0』でキング牧師。その後、『VOA』でキング牧師、で最後に私が使う数少ない松本茂の手による教材『ネイティブの子どもなら…』からキング牧師。
基本的な進め方は次の通り。
まず全編通して音源を聴くか、私の範読を聞いて、聞き終わったところで、キーワードの書き出し。
次に、パートとか段落の区切りの良いところまで聞いて、キーワードの加筆修正。消しゴムは使わない。隣生徒との摺り合わせもしない。飽和点まで達したか達しないか、確認する術はないけれども、その後は、

  • ここで初めて英文を見て、音読して、読み終わったところで、英文を伏せて、キーワードの加筆修正

とするか、

  • Read & Look up で読み終えてから、キーワードの加筆修正

とするか、

  • 私が読み上げる一文ごとに、sentence repetitionをして、全文をrepeatし終わってから、キーワードの加筆修正

としていることが多い。
で、全文通して、見ながら聞いて、聞きながら読む。
その後は、音読だったり、個人でRead & Look up だったり、ペアで対面リピートだったり。
大意や和訳が付いているものが多いので、内容理解確認のテストはやりません。
今回のように、同じ「キング牧師」というテーマで、語彙構文のレベル、全体の分量、個々の表現や切り口、内容の深みなどが異なる幾つかの英文を次々と扱い、行ったり来たりする材料を提供している、といったところでしょうか。今回は、

旧課程の中学3レベル→その前の改訂での中3レベル→大人の再入門で制限語彙のあるレベル→外国語・第二言語として英語を学び使う人向けに書かれた1500語レベル→ TIME for kids で英語ネイティブの子ども向けレベル

と進んで見ました。語彙が易しくなったけど、量が増えたり、短くなったけど明らかに語彙構文共に難しくなったり、と「レベル」の上下、難易度を捉えるのは容易ではありません。
それでも、行ったり来たりしたくなるような、しなければならないと思えるような、再読、再々読、…。
で、忘れた頃に "Who was ...?" のシリーズでも当ててみたいものです。

というのが私の「実作」。日々奮闘し翻弄されています。

さて、
正業関連での告知をば。

第6回 山口県英語教育フォーラム 2013年11月16日 (土) 開催です。
講演概要・講師略歴などは、こちらのページで!フォーラムへの参加は無料です。
http://choshu-elt-2013.g.hatena.ne.jp/tmrowing/
講師の方たちを囲んでの懇親会 (会費制) も予定しています。フォーラム会場、懇親会場に近い宿泊施設は「湯田温泉」となります。宿泊の手配などはお早めに。

冒頭の写真はファンとしてのつとめ。昼休みに誕生日のお祝いをしておきました。いよいよシーズンが近づいて来たということでもあります。

本日のBGM: ACT (Wrong Scale)