in the margin of a leap year day

週明けから短縮時間割で2コマずつ。

高2のライティングは、「窓からの景色の描写」課題を集めてチェック。それと引き換えに、「人物の描写」の課題へ。前回の「顔かたち」に引き続いて、どこから書き始めるか、どのような評価をして、最後はどう終わりにもっていくか、というのは結構難しいもの。教材の流れに乗っかって、「お手紙」形式で、先方がまだ会ったことのない知人を紹介する文章で練習。今時は、携帯電話にもカメラが付いている時代だから、写して送れば済むことです。じゃあ、何のための練習か?そうです、ライティング力をつけるためです。単純明快な論理で生きましょう。

高1は、「伝達文」への橋渡しで、動詞に着目して例文収集の旅のまとめ。摺り合わせをしっかり。

火曜日水曜日は、高1の進学クラスと商業科で2コマずつ。
商業科はようやく試験範囲終了。最後は、関係代名詞を用いた名詞句の限定表現のドリル。2週間以上前に終了していた「接触節」に最後の最後で繋がっていく課題です。とはいえ、2文連結や穴埋めでの関係代名詞の選択問題は一切やりません。まずは、適切に用いられた英文をよく観察して、そこから、名詞句を括りだし、日本語の名詞句との違いをしっかりと認識することから。
余計なことに気をそらさず、指示されたことに集中し、指さし確認宜しく頭の働かせ方を自分で口に出しながら、名詞句を括りだし、適切にできているか自分で確認。自分でやらなければできるようにはなりません。定番の例文に加えて、学年で指定された英和辞典から、例文を補充し、理解の確認。

  • The pianist will play on TV tonight.
  • The dog brought the letter to me.
  • The band played some love songs.

それぞれ、主格の関係代名詞を用いて、名詞句を括り出します。先行詞 (この用語は使いませんが) が「人」か「もの」かでwhoかthatの選択をして、そこにとじかっこ以下を続ける。そうして出来上がった名詞の大きな固まりを音読。音読ができたら、自分で書き出す。「文」は大文字で始まり、ピリオドで終わっているけれど、「名詞の固まり」のままだと、大文字では始まらないし、最後もピリオドが付かないことを徹底。補充した最後の例で、bandという名詞の表す意味を思い浮かべた時、「演奏する人たち」のイメージが強くなれば、whoで繋ぐだろうし、原則通り「もの」で考える場合は thatで繋ぐことになる。大事なのは、「イメージ」と「形式」を繋ぐ「頭の中のことば」です。

  • some love songs the band played

という同じ文から括りだした接触節の例を確認して、「その1」の基本例文と、練習問題へ戻る。あとは、残された時間で復習をどれだけできるかですね。

進学クラスは、課題の詰めの甘い部分を指摘。
とりわけ how での名詞節は、「疑似感嘆文」との境界線が覚束ないので、中学校では扱われないS+V以降もはっきりしている「感嘆文」を板書して、howの名詞節のまとまり方を解説。直ぐに納得して、定着するわけがないので、これから卒業まで、教材で出てきたらノートに付け足していけるかどうかが大切です、と補足。進度やテストに縛られなければ、文法ってもっと「深く」理解できるような気がします。練習問題ゴリゴリは個人的にはもう懲り懲りです。

卒業式に向けた会議、打ち合わせを終え帰宅。

再読の書籍。

  • 中村翫右衛門 『芸話 おもちゃ箱』(朝日選書、1982年)

過去ログでは、http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20070112 , http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20070813
に出てきましたが、学級文庫に入れてあったものを借りてきました。
それと入れ替えに、先日なくなられた人間国宝の、

  • 中村雀右衛門 『女形無限』 (白水社、1998年)
  • 同 『私事 (わたくしごと) ― 死んだつもりで生きている』 (岩波書店、2005年)

を学級文庫へ。

学級文庫からは、

  • ねじめ正一 『言葉の力を贈りたい』 (NHK出版、2002年)

も借りてきました。これも過去ログでは、http://d.hatena.ne.jp/tmrowing/20080203で出てきていましたが、その後、学級文庫入りしていましたので、久しぶりの読み返しです。今、北村太郎が「マイブーム」なので、その部分「詩の後ろにある人生」 (pp. 94 – 115) から。

今日の昼過ぎに、職場に届いたのは、

  • リービ英雄 『越境の声』 (岩波書店、2007年)

楽しみです。

正業の英語教育に資することも多いだろうと、

  • 渋谷孝 『国語科教育はなぜ言葉の教育になり切れなかったのか』 (明治図書、2008年)

を読み始めました。明治図書も良い本を出しているのだなぁ、と実感。目次を見るだけでも、指導要領改訂の度に翻弄されている英語教師にこそ読んでもらいたいと思う文言が並んでいます。まずは、この春を使って反芻して、自分の言葉で語れるようにしたいと思います。

いろいろ読みたい本があるのだけれど、mixiでのやりとりから教えてもらった、

  • 『齋藤秀雄講義録』 (白水社、1999年)

が今一番面白いかな。本当に良い本を教えてもらいました。深謝。SNSは使う人の心がけ次第ということですね。

さあ、明日は卒業式。天候はどうあれ、晴れ晴れと巣立って下さい。

さて、このブログの「プライベートモード」移行のお知らせです。

このブログのコメント欄を凍結する契機となったのは、迷惑コメントに対応し、承認制に切り替えた後でなされた卑劣極まりない「なりすまし」コメントだったのですが、コメント欄凍結以降では、はてなブログの「ブログ内検索」の機能を悪用し、「検索ワード」を模して、私に対する毒を吐く輩がおり迷惑していました。
いつも決まったipアドレスからのアクセスでしたので、相手側のプロバイダーを特定し照会したり、その他ネット犯罪に関する様々な部署と相談協議を続けてきたのですが、今にいたって芳しい結果に結びついてはいません。行政や司法的な手段に訴える前にできることとして、しばらくの間、夜間、つま り私が寝ている間は、プライベートモードにしてブログそのものへのアクセスができないようにすることになりました。今回の件に何ら関係のない皆さんが、このブログにアクセスできなくなることは極めて不本意ではありますが、システム的に特定の個人のアクセスを制限できないので、何卒ご容赦下さいますようお願いいたします。

本業であれ、正業であれ、私のブログがお役に立っている方が何人かはいらっしゃると思うのですが、心ない人の行為に反省や改善が見られないようなら、このブログを完全にプライベートモードに移行するか、行政当局や警察を介して然るべき手続きに移りたいと思っています。

本日のBGM: 『Her』の "跳ね" (Solamo-Lens 360°)