feasibility

本業は遠くの湖まで。
水曜日は早朝・午前の二部練、木曜日は午後練、金曜日は早朝から午前中一杯までの3時間モーション。
水曜日は早朝モーションで強弱メニュー14kmバージョン。ダウンを長めにとり、合計約16km。2時間空けた午前モーションはSR20〜21での12km。500mの平均スピードがやや順で2分10秒、やや逆で2分20秒程度。木曜日は午後モーション。前日の揚艇から26時間後。SR20での4km、SR24での2kmに続いてスタ練。メインは、雨の中、スタ付き250mを6発。ダウンで約3km。実際に距離にすればせいぜい14km。今日は正念場。早朝モーションで前日の練習からは約15時間後。8時の岸蹴りから約3時間、低レートに始まり、強弱でレースペースの準備。1000mのレースペース2発を経て、テクニカルドリルと低レートで6km。合計約18kmか。
この程度の練習量と強度でも、毎日漕いでいると回復が追いつかずパフォーマンスがみるみる落ちていく。インターハイ前にはトップスピードが上がり、レースペースでも充分闘えるだけの技術の精度が得られたと思っていたのだが、実際には、1学期の間は選手の実習の都合で平日の練習が思うように出来なかったことで、結果として絶対的な量・mileageと、間隔を空けない技術の積み重ね・練り上げが足りていなかったと反省させられた。国体まで正味あと5週間。どこよりも精度の高い、誰よりも自分に厳しい練習を重ねられるか。喜びはその先に待っている。
明日からは、県の強化合宿。チームとしての奮起のためにも、一人一人が強くならないと。

木曜日の本業が午後モーションになったのは、午前中に正業である英語教育の仕事をしていたから。
山口県英語教育フォーラムの運営委員会を開いていました。
このフォーラムも今年度で第4回を迎えます。これまでも「明日の授業ですぐ使える」というようなskillsやtipsの伝達講習会とは一線を画して開催してきましたが、今年の開催は、11月19日 (土) 10:00 – 17:30、山口県労福協会館・大会議室で開催します。
山口県外からお招きする講師は、
萩原一郎 (神奈川県立城郷高等学校教諭)
組田幸一郎 (千葉県立成田国際高等学校教諭)

そして、地元、山口からは
佐藤綾子 (山口大学附属中学校教諭)
のお三方です。
過去三回とも、協賛の山口県鴻城高等学校、ベネッセコーポレーションさんのおかげで、参加費無料で行っておりましたが、今年度は、3月の東日本大震災での甚大なる被害を鑑み、震災からの復興支援ということで、参加者の方で趣旨にご賛同頂ける方に義援金という形でお願いできればと考えております。
テーマ・講演内容、申し込み等詳細は、9月初旬に正式な要項を発表しますので、それまでお待ち下さい。

9月の「学習英文法シンポ」への「討論者」としての準備・取り組みも続けています。
まずは、

斎藤兆史 『英文法の論理』 (NHKブックス、2007年)
鳥飼玖美子『国際共通語としての英語』 (講談社現代新書、2011年)
大津由紀雄・鳥飼玖美子『小学校でなぜ英語?---学校英語教育を考える---』 (岩波ブックレット、2002年)
鳥飼玖美子・遠藤久美子 『大学英語教育の改革 東洋英和女学院大学の試み』 (三修社、1996年)
田地野彰 『意味順英語学習法』 (ディスカバー・トゥエンティワン、2011年)

といった、登壇者の著書でのこれまでの「文法観」をおさらい。

高島秀幸 『英文法導入のための「フォーカス・オン・フォーム」アプローチ』 (大修館書店、2011年)

で今風の文法指導を概観。

The Tapestry Grammar, A reference for learners of English, Heinle & Heinle, 1994

で学習者のプロダクトを元にした、文法の習得の得手不得手を眺める。George Yule の”Explaining English Grammar,” Oxford University Press, 1998と併せ読むことで何か見えてくるものがあろうかと。

若林俊輔 『英語の素朴な疑問に答える36章』 (ジャパンタイムズ、1990年)
若林俊輔 『高校生の英文法』 (三省堂、1984年)
金枝岳晴 『詳しい解説つき 中学英語の基礎問題』 (学生社、2006年)
田尻悟郎 『英文法 これが最後のやり直し!』 (DHC、2011年)

で、具体的な文法の記述・解説、指導手順、導入順序を比較検討。

鬼塚幹彦 『もう一度チャレンジ!視点を変えて英文法 英語が嫌いになる前に読む本』 (プレイス、2009年)
かんべやすひろ『超英文法マニュアル』 (研究社、2000年)
阿部一 『ダイナミック英文法』 (研究社、1998年)

で、著者独自の視点での英文法の再編成を。

水光雅則 『ランドマーク高校総合英語』 (啓林館、1994年)
澤井康佑 『よくわかる英語の基本 基本文型・文と文の結びつき』 (開拓社、2010年)
毛利可信 『ジュニア英文典』 (研究社、1974年)

で語学的基盤のしっかりした、高校生用学参の体系と記述を確認。

今井隆夫 『イメージで捉える感覚英文法』 (開拓社、2010年)
マーク・ピーターセン 『図解英文法入門』 (アスコム、2007年)
吉沢美穂 『絵を使った文型練習』 (大修館、1991年)
河野一郎 『絵で覚える英単語1600』 (旺文社、1963年)
福田陸太郎 『誰にも分かる英語図解読本 English at Sight』 (大修館、1949年)

ひところ流行った「イメージ」を活用した「体感・体得」を振り返り、その効能を適切に評価する。

  • 絵を描けばよいといわれるかもしれない、が、それは、ヒントを視覚化したものであり、日本語の使用を視覚化したものであるといってもよい。(『仕事場の英語学』(開拓社))

という安井稔氏の言葉を反芻しつつ、

安井稔訳註、ワシントン・アービング 『リップ・ヴァン・ウィンクル』 (開拓社、1973年)
小川芳男訳註、アーヴィング『スケッチ・ブック』 (大学書林、1954年)

の訳註を読み比べ。ちょっとおもしろ過ぎて、他のことが出来ず。

織田稔 『英語表現構造の基礎』 (風間書房、2007年)
岡田伸夫『英語教育と英文法の接点』 (美誠社、2001年)

の読み比べは手つかず。新学期早々の課題か。
頭が少し疲れました。
明日も早いので、今日はこの辺で。

本日のBGM: Mighty Love (Todd Rundgren, Live at Riviera Theater, Chicago, 1991)