慌てず、焦らず、諦めず。

まず告知から。
私も討論者として参加する慶應シンポの申し込み開始です。先着300名ですので、お早めに!

◆ 慶應義塾大学 グローバルCOE・PLT 英語教育シンポジウム

学習英文法 〜日本人の英語学習にふさわしい英文法の姿を探る〜
主催: グローバルCOEプログラム「論理と感性の先端的教育研究拠点」
共催: Project Language Teaching (PLT)
     慶應義塾大学出版会
協賛: (財)ラボ国際交流センター
日時: 9月10日(土) 13:00〜19:00(予定)
場所: 慶應義塾大学日吉キャンパス(注:三田ではありません) 
    独立館DB201(地下2F)
内容:
 今回は、昨年度のシンポジウム「英文解釈法再考---日本人にふさわしい英語学習法を考える」に引き続き、学習英文法の重要性とそのあるべき姿を探ることにいたしました。「コミュニケーション指向」の英語教育のうねりの中で、ともすれば軽視されがちな学習英文法の意義を理論と実践の両面から検討したいと思います。
小中高大の先生がたや教育委員会などの関係者のみなさんをはじめ、英語教育に関心をお持ちのみなさんに広くご参集いただき、叡智を結集して、よりよい英語教育の実現へ向けて議論いたしましょう。

定員: 300名
参加費: 無料
お問い合わせ: 事務局(慶應義塾大学出版会内)
         電話 045-563-3978(土・日を除く)

なお、シンポジウム後の懇親会も予定しています。くわしくは後日、このブログ (http://oyukio.blogspot.com/) などでご案内いたします。

◆ シンポジウム参加申し込み
sanka0910#otsu.icl.keio.ac.jp宛に(#を@に変える)、
件名欄(Subject)に「英語教育シンポジウム参加希望」と明記の上、
本文欄に以下の内容をご記入いただき、ご送信ください。
※氏名以外は任意。
1 氏名(ふりがな)
2 連絡先
3 性別
4 年齢
5 所属
※先着順に受け付け、定員になり次第、締め切ります。

演題など詳しくは、
http://oyukio.blogspot.com/2011/07/910.html
にアクセスを。

期末テストの返却とやり直しも終了。やり直しの作業が、やっつけ仕事にならないように。
進学クラス高1は、期末テストでの出題「かなづち」の英語による定義・説明の続き。
先日、小学生の指導のために下関に来た、アテネ五輪金メダリストの柴田亜衣さんの話しをしたのだが、皆彼女のことを知らなかった。ちょっとビックリ。
定義は生徒それぞれに板書させて比較検討。そこから、文法的正確さに加えて、名詞でのラベルの貼り方=上位概念・下位概念を踏まえた適切な語彙選択、論理的な整合性を維持できる情報の提示順などを解説。
<名詞+前置詞+名詞+前置詞+名詞>という部分は正しく並べることである意味を持つので、入れ替えたり飛び越えたりは出来ない、とういうところは違和感なく処理できるようになってきたのだが、多くの生徒が、

  • a tool with a heavy metal part on a long handle

などと書いていて、「名詞の選択が今ひとつだね。これで頭の中に絵が描けるかな?」と資料の英英辞典定義一覧を再度眺めさせる。生徒の一人から「head?」が出る。「そう、partという漠然とした語からもう一歩進んで、headとすることで、形状を思い浮かべることができる。」などというやりとりの末、

  • the swimmers who cannot swim

という表現の論理性を考える。

  • the swimmers

とtheで認識した場合には、Which swimmers?という自問自答で検証せよというヒント。「無冠詞複数一般論」の合い言葉を唱えさせて、

  • people who cannot swim at all
  • those who cannot swim a stroke

へと着地。
生徒それぞれの定義の合体ロボ攻撃によって出来上がったのは、

  • “Kanazuchi” means a tool with a heavy metal head at the top of a wooden handle, used for driving nails into wood. “Kana” means metal and “zuchi” means something like a hammer. It is too heavy to keep floating on the water. If you put it in the water, it sinks into the water. That is why we call those who cannot swim at all “kanazuchi” in Japanese.

というようなもの。すばらしい!こうやって自分で作成した英文、意味と構造の処理を自分で汗をかいて行ってから暗唱するのが肝要。
商業科1年の「やり直し」はテストでの出題から切り貼り。テキスト本文がどのようにテストで書き換えられていたのか、どの部分がどの表現になっているのかを考えさせる。今回の出題形式に言及して、

  • 同じ素材を使っていても、長文中の空所の適語選択と、聴き取りによる空所補充とでは、求められる英語力は違うでしょう?みんなが中学校の1,2年生で使った教科書の大半は対話文だけれど、その対話文を読んで、その内容を今回の試験で私が書き換えた文章のように、一人称や三人称での視点でまとめ直すことが出来るか?試験範囲が狭かったり、使っている教科書が易しかったりしても、その素材を生かし切ることで英語力を高めることはいくらでもできる。大切なのは、自分の英語力を伸ばそう、高めようという、志です。

とさらに英語力を伸ばしたいと思う者へのメッセージ。
普通科3年再入門講座は、いよいよ番付表の活用による「文」を作る段階へ。
語順は意味順で並べたあと、形あわせが出来ているかを自分でチェックすることが大切。難しい構造に進むのではなく、単文レベルでいいので、自力で出来るようになることを目指しました。
放課後は大雨の中本業で湖へ。
雨で視界がよくなかったので、メニューを変更し、2分オン・2分オフを4発というメインメニューで。アップは4kmちょっと。ダウンも4kmくらい。メインメニューの2分オンはレースペースを要求。最初の2本は逆風でまったく上がりきらず、ターンをしたあとの順で少し様になってきて、ここから積み上げられればなあ、というところで本日は終了。揚艇後のコンディショニングエクササイズも端折らず撤収。
私の雨具もぐしょぐしょで大変でした。
帰宅後の遅い夕飯はちゃんぽん。生き返りました。
九州地方は豪雨で、こちらも明日にかけて更なる大雨とか。そうすると、エルゴですかね。せっかくの七夕なのに…。

本日のBGM: Bijin-Kyoshi at the swimming school (高橋幸宏)