王道

連休前半を前にした授業も終了。
高1進学クラスは『レベルアップ英文法』を使って、英語音声の基礎基本。
いつものように、

  • リラックスした姿勢→アコーディオンのような呼吸→唇の形→舌先の強さ→顎の開き

を徹底。自分の身体に共鳴しない、口先だけの声を出しておいて音の連結だけ英語ネイティブを真似したところで、英語の音になりはしない。「よくできる」生徒、特に女子は注意が必要。これは別に性差別でいうのではなく、私の教えているクラスの実例での傾向である。少人数クラスの利点を活かして、まとまった分量を読ませて、個人個人の発音とリズムにダメ出しを繰り返す。
教材では、やっとダイアローグまで入ったので、単にロールプレイをするのではなく、「自分がその教材を生き直す」というこれから先何百回もいわれるであろう「肝」を確認。ダイアローグ中の各ターンの間、その前後には何があるのか、そのセリフの「目的」「意図」、そのダイアローグの当事者である二人の「ゴール」はどこなのか、ということを感じること。そこがなければ、「表現」も「機能」も宝の持ち腐れ。そのうち、香住丘の英語劇・ミュージカルを見せてあげようと思う。
高3進学クラスは、「診断テスト」をようやく終えて、専用のノートを作るよう指示。
今彼らに説いているのは、「自分の今までのOSを書き換える作業」をせよ、ということ。
見開き2ページで2題くらいの感覚があると多分上手くいくのではないかなぁ。この後の教材や試験で出てくる種々の類例を補足整理していくことで、「英作文的読書」に必要な「眼」や「鼻」が育ち、鍛えられてくるものです。あくまでも私のこれまでの授業での一般論ですがね。
普通科3年は疑問文からその答え、という流れで否定文のしくみまで。一コマ余裕のあるクラスでは、自分のことに引き寄せられる意味内容の例文だけを選んでおいて、ペアで「自分のこととして」応答練習。人称代名詞・限定詞がしっかりと自分のものになるように、「四角化で視覚化」の「その5・名詞の目印は?」、「その7・代名詞は何の代わり?」を再確認。
商業1年は、導入の下ごしらえといったところか。
発音練習の前に、まずは姿勢の確認。中学校時代にどのように「教室にいた」のか、教師がどのように「接して」いたかがよく分かる生徒が多い。進学クラスと同じように、座り方とリラックスした姿勢の重要性を説く。
フォニクスは、前時までに、いわゆる「マジックe」、金枝先生だと、「親切なe」の原理原則にかなった基本語を発音練習してあったので、今日は子音字が2つ並ぶ前の「名前読みしない」母音へ。

  • write, wrote, written

の確認から、

  • swim, run, win

の発音と強勢を確認しておいて、それぞれの名詞へ。

  • swimmer, runner, winner

日本語の片仮名で定着しているのは、「スイマー」、「ランナー」、「ウィナー」。強勢を置くことの出来る母音を徹底し、「ランナー」のように、子音字を二度読みしないよう徹底。次は、

  • happy

で、母音と強勢を確認。片仮名の「ッ」の排除を徹底。
前時に提出してもらった、キーワードからの連想をB4用紙1枚の裏表に配置し、私が対応する英語に直して印刷配布。3分間時間を与え、生徒個人個人で、自分の連想に重なるものに、チェックを入れさせる。その後、この課が終わった時に何が出来るようになることが、私の授業の目標か、を話す。

  • ここにある、キーワードで、今、自分がチェックを入れた「ことば」は「自分の中にあるアイデア」。それを使って、一言でも二言でも、英語で表現できるように、教科書やプリントや活動の中から、自分に必要なものを引き出すこと。

という前振りから、教科書を進めるために使うワークシートを配布。

  • 氏名番号日付以外の書き込みはしなくていいので、連休中何かの合間合間に、2分間ざーっと眺めておく。1時間机に向かって、英語の勉強、なんていう必要はない。2分間は60分の中に30セット。2分間を活用できない者に、1時間は使えない。自分の1日の中に、その充実した2分を何セット作れるかが肝。

という「宿題」です。

本業はようやく湖へ。
ブレーキ付き8km、ブレーキ外して8kmの高強度UT。
リカバリーで左半身が上手くリードできるとぶら下がりも強くできるので、フィニッシュでの踏ん張りがさらに強く収まり、リカバリーも一層安定する。ということが実感として分かってきたかどうか。ラスト1周の復路の入りで、腕漕ぎをして、いかに腹と尻が締まっていなかったを自覚してもらい、精度の高いUTで終わることができた。500mで約5秒ラップが変わる。ちゃんとできるとこれだけ違うんだよ。

帰宅後はフィギュアの世界選手権。
殿はまさかのザヤックルール抵触。高橋大輔は「想定外」の踵のビス外れ。日本代表で一人気を吐いたのが、小塚選手でした。男前のフリー。佐藤コーチがあんなに弾けるシーンはあんまり見た記憶がない。
銀河をも越える得点で、新たな世界王者の誕生。
プルシェンコのジャンプはなぜあんな風に回れるのかもう一度見てみたいという気がする。高橋大輔の演技は「俺を見ろ!」っていわれなくても、見てしまう「艶」のような何かがある。そういうことでしょう。明日は女子会。
梅酒を飲んで就寝。

本日のBGM: The Winner’s Theme (Roger Nichols & The Small Circle of Friends)